Panasonic RF-877(クーガ7)のサブスピーシーズ(亜種・変種・・・)を並べてみた。
今まで海外のフェイクラジオばかり紹介してきたので
これもRF-877のフェイクかと思われるかもしれないが、
すべて本家本元、Panasonic製。
※各スペック
RF-877(クーガ7)
日本国内向け 1973年発売 ¥18,500
FM 76〜108MHz
MW 525〜1605KHz
SW 3.9〜12MHz
3バンド
ごく一般的な3バンドラジオだが、ジャイロアンテナと独特なミリタリー風デザインで
70年代を代表するBCLラジオの一台となった。
今も尚、人気があり、オークションでは高値取引されている。
RF-966LB(GX400)
EU向け 発売年不明 ¥不明
FM 88〜108MHz
LW 150〜340KHz
MW 530〜1600KHz
SW 6〜18MHz
4バンド
ヨーロッパでは国内放送として長波が
使われているため、一般向けラジオには
ほとんどLWバンドが付いている。
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短波帯も日本仕様と異なり
6〜18MHzとなっている。
そういえば15MHz・17MHz帯の放送バンドに
ヨーロッパの放送が多くあったように思う。
.
こうやってUPで見ると
日本のプラスチック成形金型技術は素晴らしく、
隅々まで妥協無く作られているのが判る。
プラスチックの表面を梨地処理(くすんだ)
することにより、ミリタリー調が増している。
RF-966MB(GX400M)
中南米、オセアニア向け? 発売年不明 ¥不明
FM 88〜108MHz
MW 530〜1600KHz
MB 1.6〜4.5MHz
SW 6〜18MHz
4バンド
短波帯が1.6〜4.5MHz、6〜18MHzの2バンドが受信できる。
1.6〜4.5MHzはいわゆるトロピカルバンド(マリンバンド)熱帯地域の放送バンドが含まれる。
思うに、なぜこのラジオが熱帯地域向けに作られたか考えてみたが、
コンシューマ向けのラジオなのに
デレクションファインダー機能(方向探知)が付いているためではないだろうか。
船舶用の旧デレクションファインダーラジオは
このラジオとまったく同じ原理でジャイロアンテナを使用し、方向を探知する。
しかもこのラジオにはSメータが付いているため、
微弱な電波でも耳で聞くより正確な方向が分かる。
このため、熱帯地域の船に多く装備されたのではないかと想像する。
RF-877
北米向け 発売年不明 ¥不明
FM88-108MHz
MW530-1600KHz
PSB148-174MHz
この機種は短波帯が無い。
そのかわりPSB(ポリスバンド)が受信できる。
70年代の北米仕様ラジオはこのPSBバンドが受信できるものが多い。
日本でPSBといえば傍聴というアンダーなイメージだが、
北米では貴重な情報収集のため必要だったようだ。
ダイヤルスケールを見るとPSBの中にWBという文字が見えるが
これはウェザーバンドで、その名のとおり天気を知るための放送があるようだ。
SONYの現行機種ラジオでもWBが受信できるものがある。
裏の銘板を見ると型名がRF-877となっており、日本仕様と同じだ。
なぜ変えなかったのだろうか?
他の機種と比べるとタイマーが無い。
さらにベルトでは無く、固定式の大きな取っ手が特徴的だ。
この取っ手のため、ひ弱なジャイロアンテナが守られているようにも思える。
北米ではヘビーデューティーな使い方をされていたのだろうか。
チェロキーの助手席に似合うスタイルだ。
このラジオの亜種が世界中にあるとは知らなかった。
独特なフォルムは日本だけでなく、海外でも受けていたのだろうか。
フェイクラジオは多く存在するが、本家本元をあらためてみると
細かなところまで手を抜くことなく素晴らしいラジオだという事を再認識した。
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