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POTの山と街と無線の記録簿
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書庫小説「天女花」

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長年にわたり、皆々様にご迷惑をおかけ申し上げました。

当時は、天川村村長逮捕という、『事実は小説より奇なり』、『小説は事実より奇なり』と言う状態でした。

それと、ならんで、弥山での密かに想い会う二人の出会いをどの様にするのかと悩み多き日々でした。

今般、思うところがあり、再開の志を立てました。


この稚拙な小説ではございますが、まだお知りおきない皆様においては、ご一読くださいますよう、よろしくお願い致します。

本日の伯母子岳尾根

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静かな良い尾根でした。

もちろん、邪魔するのは鹿の親子だけでした。
キャスティングを考えなければなりません。


当然、高見昇平は「POT」

これだけは、外せません。

一応〜公開している部分のあらすじをご紹介しましょう。

 天ノ川村で生まれ育った藪山熊雄は、大淀にある林業高校を中退し、家出同然で大阪の天王寺に出て行った。日雇い労働者の働く新今宮で、苦労の末にダンプ10台を所有する土建屋と千日前にバー2軒を経営するまでにのし上がった。

 林業の手伝いを生業としていた父が材木の運搬事故で亡くなったのを機に会社と店を処分し、天ノ川村に戻った。天の川村に戻った熊雄は、博打好きの性分もあり、当時、県会議員選挙に立候補していた番川義明と出会い、熊雄は、番川に全財産を投入し、トップ当選を果たした。

 それからの熊雄は、番川ルートをフルに活用し、奈良県はもちろん、国までも動かす人間となっていた。熊雄は、天ノ川村役場に観光省のキャリア涼川智恵を出向させて、「大峰観光総合計画」を立ち上げさせて、それと同時に「大峰土木株式会社」を設立し、その代表に五條のスナックで見初めた坂本美江を就任させた。

 やはり、番川県議の口利きで、鉄道会社をこの計画に引き入れて、プライムリゾート大峰を建設させ、その工事を熊雄の会社が一手で受注した。その利権を利用して、村内外の建設業者を配下に従え、村会議員に当選した。

 熊雄の計画は、問題なく面白いように進んで行った。観光省の補助事業の公共工事は、スポンサー(公共事業の配分役)であったし、事前情報で購入した土地は高騰してから転がせた。全てが熊雄の為にあるようなものであった。

 しかし、工事がこの計画の中心である大峰山に近づくほど、環境省との協議が難しくなり、計画が徐々に縮小し、遅延してきた。これは、観光省への圧力だけの計画であったために、環境省との調整が不十分なまま進められたからである。

 この事態の解決に熊雄は、番川を通じて、観光省の次期事務次官とされる局長から環境省の同期の局長に要請させて、山岳事務所から形式的に係員を派遣し、その係員を骨抜きにして、全ての計画が「必要最小限の行為であり、許可に馴染む」との報告を本省にあげさせる方法を取らせた。

 この地域を担当している環境省近畿山岳事務所の係員の高見昇平が派遣された。熊雄は、御座なりの係員派遣と踏んでいたが、昇平はその意に反して、一人で行動を起こし弥山を目指して登山を開始した。

 慌てた熊雄は、栃尾辻付近の違法工事を隠すために、天の川役場の観光振興課長、昇平が好意を抱いている課長補佐の涼川智恵と熊雄の愛人坂本美江を弥山に向かわせた。


ということですが、出演者の相関関係です。

よく、勉強してくださいね。

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クリックして、よく見てくださいね。

この他には、出てきたら直ぐに逮捕される「天ノ川村長」・・・これは○範代さんに願います。

熊雄の監獄での回想録に出る西成で工務店を営んでいる「息子」が居ます。・・・これは、○さ吉さんに願います。

さて、ヒロインの仲間由起恵似の「涼川知恵」は、どなたにお願いしましょうか?

オーディションをしましょうか(笑)

いよいよ〜連載が復活するかもしれませんね〜〜〜〜

文字が先なのか、映像が先なのか?(笑)

第十七話

 番川達也は「NPO法人・吉野の自然と歴史を守る会」の大峰山脈の自然担当で、年は若いが理事の職にある。この法人の設立者は奈良市内の大学の教授となっている。達也の父は県会議員の番川義明であるが、この法人の実質的理事長である。

 昇平の所属する近畿山岳事務所もこの法人の構成員である。この会は、近畿山岳事務所の政策についての有力な諮問機関になっている。この会の集金力は絶大であり、大口スポンサーの外に山好き、歴史好きの個人資格の準会員が数千人も在席しており、年間の会費と県と国からの補助金だけでも数億円の会計である。もちろん熊雄は最有力のスポンサーである。さらに奈良県や山岳事務所からも年に1名程度いわゆる天下りを受け入れている奈良県でも有数のNPO法人である。

 大台ケ原に代表される台高山脈は、自然公園の指定が大峰に比べて遅れたことや交通の便が悪く、監視の目が行き届かなかったために、一時は荒れ放題になっていた。大台ケ原ドライブウエーは、観光目的の典型的な無秩序開発であった。その反省から、今は躍起になって自然保護に努めている。大峰で前車の轍を踏むわけに行かない。

 昇平はこの台高山脈の木材集積地であった三ノ公の入口である入ノ波(しおのは)で生まれている。この三ノ公も大規模な違法伐採で現在でもその跡地をさらけ出している。そのような惨状を目の当たりにしている昇平は、より強い規制を台高山脈にかけるべきとの持論がある。

 一方大峰は、近畿圏で唯一残された人の手のあまり入っていない地域であり、出来るのであれば、現状温存が好ましいと思っているが、大台ケ原のような開発は言語道断として、一定の開発は認め、自然や歴史を愛する者の利便を図る最低限の開発は容認する方針である。

 ただ、開発業者の営利目的のための開発は認めず、非営利性、公益性の強い事業に認める方針であるので、天の川村の観光開発にはその内容を精査して、これまで許可してきた。当然「NPO法人・吉野の自然と歴史を守る会」に諮問して、容認するとの答申を得ている。

 この時既に番川達也はレンゲ道を登り、明星ヶ岳の裾を迂回して、近畿の最高峰「八経ヶ岳」に着いていた。達也は昨日、熊雄の運転する車で吉野口から川合まで同行している。その際、熊雄の西成での武勇伝や、父である番川義明の初当選の経緯を聞かされている。

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                            八経ヶ岳付近の森

 これまで達也が山岳事務所に対して答申の案を幾度も作成しているのだが、最終的に答申された内容は達也が作成した物と正反対に近い内容になっていた。幾度も達也の母校である大学の教授であり、この会の理事長にどうしてそうなったのかを聞いても要領を得ない回答であった。父からもあまり深入りするなと叱りを受けていた。

 達也は夕べ狼平で会った「奥深い思慮に満ちた信念」という人生の装備品を持っている昇平の姿を台高山脈から昇る朝日に重ねて、自分自身を見つめ、頬を伝う涙は拭おうとしなかった。

前話までのあらすじ

小説「天女花」
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紀州富士からの弥山〜八経ヶ岳〜明星ヶ岳



天ノ川村で生まれ育った藪山熊雄は、大淀にある林業高校を中退し、家出同然で大阪の天王寺に出て行った。日雇い労働者の働く西成のあいりん地区で、苦労の末にダンプカー10台を所有する土建屋と千日前にバー2軒を経営するまでにのし上がった。

林業の手伝いを生業としていた父が材木の運搬事故で亡くなったのを機に会社と店を処分し、天ノ川村に戻った。天の川村に戻った熊雄は、博打好きの性分もあり、当時、県会議員選挙に立候補していた番川義明と出会い、熊雄は、番川に全財産を投入し、トップ当選を果たさせた。

それからの熊雄は、番川ルートをフルに活用し、奈良県はもちろん、国までも動かす人間となっていった。熊雄は、天ノ川村役場に観光省のキャリア涼川智恵を出向させて、「大峰観光総合計画」を立ち上げさせて、それと同時に「大峰土木株式会社」を設立し、その代表に五條のスナックで見初めた坂本美江を就任させた。

やはり、番川県議の口利きで、鉄道会社をこの計画に引き入れて、「プライムリゾート大峰」を建設させ、その工事を熊雄の会社が一手で受注した。その利権を利用して、村内外の建設業者を配下に従え、村会議員に当選した。

熊雄の計画は、面白いように進んで行った。観光省の補助事業の公共工事は、スポンサー(公共事業の配分役)であったし、事前情報で購入した土地は高騰してから法外な価格で転がせた。全てが熊雄の為にあるようなものであった。

しかし、工事がこの計画の中心である大峰山に近づくほど、環境省との協議が難しくなり、計画が徐々に縮小し、遅延してきた。これは、観光省への圧力だけの計画であったために、環境省との調整が不十分なまま進められたからである。

この事態の解決に熊雄は、番川を通じて、観光省の次期事務次官とされる局長から環境省の同期の局長に要請させて、山岳事務所から形式的に係員を派遣し、その係員を骨抜きにして、全ての計画が「必要最小限の行為であり、許可に馴染む」との報告を本省にあげさせる方法を取らせた。

この地域を担当している環境省近畿山岳事務所の係員の高見昇平が派遣された。熊雄は、御座なりの係員派遣と踏んでいたが、昇平はその意に反して、単独行動を起こし、弥山を目指して登山を開始した。

慌てた熊雄は、栃尾辻付近の違法工事を隠すために、天の川役場の観光振興課長、昇平が好意を抱いている課長補佐の涼川智恵と熊雄の愛人坂本美江を弥山に向かわせた。

第十六話

 山の朝は早い。午前5時15分になるのを待って、ラジオのチューニングを666kHzに合わせると、気象庁より午前5時発表の新しい天気予報が放送される。なるべくならこの放送を聴いてから、出発する行程を組みたいものである。

 昇平は、この放送を小さな音にしてシュラフの中で聞いている。隣には課長が小さく丸まって寝ている気配がする。外はまだ真っ暗である。隣の小部屋からは少しであるが番川達也が身支度をしている音がしている。

 放送によれば、天気は上々のようである。日本海に低気圧が発生しているようであるが、東に速いスピードで進んでおり、東北地方は天候が下り坂のようである。その低気圧を追いかけるように東シナ海から高気圧が張り出してくるようである。昇平は、直ぐに起きて小さなランタンを点灯し、朝食の準備と寝床の撤収を始めた。

 課長もその音で目覚めたのかむっくりと起きて、呆然と座っている。幸い課長は喫煙家でなく、昇平は助かっていた。山小屋での喫煙マナーは守って欲しいものだ。外が吹雪や雨で吸えない時は禁煙を断行して欲しいものだ。

 昇平は課長に朝の挨拶を兼ねて、沸かしたてのコーヒーをご馳走した。課長は惣菜パンと缶コーヒーだけの朝食であったからである。課長は一度、丁寧に断ったものの冷え切った体に冷たい缶コーヒーはあまりにも惨めであり、昇平の気持ちがうれしかったので、熱いコーヒーをすすった。

 小屋前のせせらぎで洗面を済ませる頃には、辺りには少しずつ赤みがさしてきた。昇平は自分のあごに手をやって少し伸びかけた鬚を撫でて一日の無事を祈っていた。これは、昇平のジンクスであり、山に入る前の日から鬚はそらないで蓄えれば、無事に山行きが終わると言ったものである。

 リックのバランスを再度チェックし、小屋に忘れ物は無いか?ゴミが落ちていないか?備え付けの毛布はちゃんと折りたたんであるか?を再確認し、誰もいない小屋に深々と一礼して、課長と一緒に小屋を後にした。この時、既に番川達也は、昇平に挨拶をして出かけた後であった。

 歩き出し直ぐに木製の階段通路を歩く事になる。これにはこれの理由があり、傾斜があり、通行量の多い道は直ぐに痛んでしまい、小川のように掘れ込んだ道になる。これを防止する為に仕方なくこのような階段道になってしまうのである。

 一時間ほど歩いてゆくとだんだんと傾斜が緩くなってくる。一回目の小休止は大黒岩を回ったところでトウヒの木に背中を付けて休んだ。課長もここまでは一生懸命歩いたのか昇平にピッタリとついてきた。

 昇平はここで、課長にどうしてわざわざ狼平まで私を追いかけて、弥山まで案内するのか?聞いてみた。すると課長は、小さな声で親に言い方を教えられた子供のような感じで、課の涼川智恵と工事を請け負う坂本美江とが今日、弥山に登るので、是非、村営山小屋の塗装について、指導を受けたいと言ったので私がお迎えに来たと言った。

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                      台高山脈より大峰(大普賢岳〜〜弥山)

 昇平は、衛星携帯電話を持っていたので、電話してくれれば、課長がわざわざ狼平まで来る必要は無かった。電話一本で済む話だと思った。狼平から栃尾辻に向かって歩く事を拒否されている、又は、何かを隠匿するために来たのかと不審に思い、苛立った。

 しかし、智恵が今、正にトンネンル西口から尾根道を通って、奥崖道を歩いている姿を想像し、同じ弥山を目指していることを考えると、課長の話は如何でもよくなり、課長に出発を告げることなく、山頂目指して歩き出した。普通の足であれば、あと三十分程度で弥山に到着する。昇平の足で急げば、二十分で十分である。いくら早足であってもこれほど鼓動の高鳴る山行は昇平にとって始めてであった。

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