今日はゆとりがあるので家の猫(くぅちゃん)との出会いについて書いてみようと思います。
1996年10月 秋の長雨で 3日程小雨が続いたある朝
私は いつものように新聞を取りに外に出ました。
雨をさけるように軒下にバイクが一台、カバーを付けたまま置いてありますが
この上に黒いかたまりがいたのです。
気が付かずに横を通り過ぎたら 突然目の前をその黒いかたまりが横切った!
「な、なんだ〜?今のは〜?!」
それが猫だと気づくのにそんなに時間はかかりませんでしたが
動物はインコ以外飼った事無い私は心臓バクバク!
「ネコ いたよ!黒いの!ビ、ビックリした〜!」
家人に報告するとみんな目が♡になって外に見に行きます!
迷惑そうにバイクの上から鋭い眼光で睨み返す黒猫!
「そっとしといてあげよう。雨が降ってるから雨宿りに来てるんだよ」
ふぅ〜ん、そうなんだと思ってその日はそのまま、夜もそこにいるみたいでした。
で、次の日忘れっぽい私はまた気が付かずにバイクの横を通る。
「キャ〜!ビ、ビックリした〜」
バカな私はこれを4日ぐらい毎朝繰り返したのですが・・・。
ふと、食べるものに不自由していないだろうか?と心配になってきた。
で、私が通るとビックリして車の下に入ってしまうこの黒ネコさんに
覗きながら ししゃもをあげてみた。
車の下から「シャー!フゥッー!」と繰り返しながらも美味しそうな匂いに食べたいご様子。
私がいるから食べれないのねと気づいた私は離れた場所へ移動。
すると、安心したのか可愛い手で引き寄せてペローっと平らげてしまった!
食べると彼はどこかへ行ってしまったので、もう来ないのかなあと思っていたら
次の日、今度は私を見つけてストンっと塀の上から降りてきて
シャー!フーッ!とか言いながら目は腹減った!なんかよこせ!と言ってるようだった。
シーチキンの缶詰があったので発泡スチロールの容器に移しかえてあげたら
今度は割りと近くで食べてくれた。
なんか嬉しかった。
その日からネコ缶を購入、毎日同じ時間に待ってるこの黒猫に奉仕する毎日が始まった。
ネコ飼育書、ネコ雑誌は片っ端から購入し読みまくった。
努力の甲斐あってか彼は手からご飯を食べてくれるようになり
尻尾を立てて擦り寄ってくるようになった。
彼、彼と言ってるが尻尾をあげたときにちゃんと「ω 」を確認したのはこの頃だったと思う。
季節は冬に突入しバイクの上なんかで寝てるにはとても寒すぎる日々がやってきた。
私たちはダンボールの箱で"ネコちぐら"を作り、北風が来ない場所に設置した。
次の日の朝、彼はその箱の中から元気良く飛び出してきた
すごく嬉しかった。
そのうち、近所の野良さんたちにこれがバレてしまったのか
壮絶な縄張り争いが毎夜繰り広げられる事になってしまった。
くうちゃんより二回りくらい大きなのとかが相手になって襲って来る!
でもくぅチャンは怯まなかった。
塀の上でにらみ合ったままお互いに一歩も引かない。
次の日に会うと、耳に大きな傷があって血が少し出ていた。
病院に連れて行こうと思って抱こうとしたら
ネコパンチを3発くらった
あきらめる事にした。
しかし近所で大声で毎夜毎夜喧嘩が繰り広げられるのはかなり迷惑な話だ。
そのうち、誰かが何を言ってくるやも知れぬ。
困ったと思いながらも年月は過ぎ、春のさかりの時期になった
1週間顔を見せない日があり、食事が喉を通らないくらい心配した。
でも、近所に見に行くとちゃっかりよその家の置きえさを食べ
可愛い子と仲良く遊んでいる姿を発見!
名前を呼んで近づくとニャンだよ〜と迷惑そうに振り返る。
「そうね、あなたは私の飼い猫じゃないのだから何をやっても自由よね」
そう、心でつぶやいてそこから立ち去って来たのだが、
その日のうちに例のバイクの上に戻って眠っていた。
暖かい時期が来てノミが心配と思ったので、機嫌が良さそうなときに
そぉーっとノミ取り首輪を付けてみた
可愛いピンクの首輪♡ネコパンチも貰わず無事に装着できたのは進歩だった
こうなるともう「外飼い猫」というらしい事を獣医さんに聞いて
ネコにも近所の人にも責任を感じ食事もベランダから室内に引き寄せ
家の中に慣れて貰う訓練をしていった。
相変わらず目の上とか耳とかに時々傷を作ってくる・・・
こいつにも何かやってくれと子分だか、友達だかを引き連れてくる。
♪
知り合って二年目の冬。
その日は朝から雪が降っていたのだが、かなり大きな傷をしてベランダで待っていた。
もう限界だった
何時でも出て行けるようにと開け放しのドアを閉め
先だって購入していたキャリーにいれて
前に一度行った獣医さんの所へと出かけた。
自転車の荷台にくくりつけて泣き叫ぶキャリーに話しかけながら商店街通り抜けていく。
猫の声に振り返る人。必死の形相の私。
朝のうちに先生には電話連絡しておいたのですぐ見てもらうことに。。。
どうやら、皮膚病もあるらしい。。。
「せっかくだから検査もしておきましょうか?すぐですから」
「お願いします」
10分ぐらいしたら先生が戻ってきて
「残念ですが、ネコエイズウィルスに感染していますねー。他の病気は無いみたいなんですが・・・。」 3日預かれば投薬で治ると思います。皮膚病と一緒に。」
「あと、去勢手術なのですが、この機会になさった方が良いかと思いますよ。
これ以上、他のネコに感染させないためにも、喧嘩を防ぐためにも、料金は・・・。」
目の前が真っ暗になるとはこういう状況を言うのか?
先生は今何を言ったの?
ネコエイズって、本では読んでたけどこのコに限ってそんなあ・・・
涙がポロポロこぼれてきた。
でも先生は、強い口調でこう言ってくれた
「ネコエイズって言っても発病さえしなければ、普通の子と一緒ですよ。
そんなに悲観的に考える事はありませんよ。平均年齢より長生きしたコだってたくさんいますから」
インフォームドコンセプトとか言うらしいが、以前から先生は何でも話してくれた。
病状の事、ノラ猫さんのこと、治療の事、薬の事。
優しい病院と先生に出会えた事は本当に良かった。
3日だったか、1週間だったか結局傷の治療もあったので入院させたのだが
病院が休みな時以外は毎日会いに出かけた。
かにかまぼこの差し入れ持って♪
我ながら、ネコ一匹にここまでする自分が可笑しかったが
そんな事ぐらいしかしてあげれなかったもの。。。
家に帰って来てからは、元気に快適になった自分を確かめるように一度だけ出かけて行ったが
二日後に帰って来てからは、そんなにひつこく出してくれーとは鳴かなくなったのである。
そして、もう二度と「お外行くー」は言わなくなり、完全室内飼い猫に変貌。
二年前の夏に口内炎を患い食べたいのに食べれない思いをして
抜歯とインターフェロン?で治療。
ここ二年は少しお腹壊したり、胃液を吐くくらいでそれらしき病状は出ていない。
可愛くて、愛しくて、
私たちにはかけがえのない存在。
このコ無しには朝も夜も無い毎日なのです。
どうかどうか長生きをして下さい。
神様どうか長生きさせて上げてください
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