土筆の胞子観察

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▼ 明視野透過照明像
イメージ 1
▼ 落射蛍光像
イメージ 2
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解説

 上の写真は同じ土筆の胞子を異なる照明方法で撮影したものです。共に100倍の対物レンズを使用しています。

雑記

 昨年は、落射蛍光像の撮影が出来ませんでしたが、今年はそれが可能になりましたので、撮影してみました。
 一枚目の写真は、一般的な照明方法である明視野透過照明像です。そして、二枚目が蛍光像です。蛍光像で赤色で見えているのは葉緑素であろうと思います。葉緑素らしきものは直径3μmぐらいの大きさでさらにその中に細かな粒を持っているように見えますが、写真からは定かではありません。定かでないものに出会うと、無性にさらに細かな像が観たくなってきます。人間の性(さが)でしょうか。

イメージ 1

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解説

土筆の胞子と弾糸を生物顕微鏡で40倍対物レンズを使って撮影したものです。

雑記

 弾糸については、「伸び縮みして胞子が弾け飛ぶようになっている」といった解説がされているケースが多いです。
 しかし、昨年実際に自分で観察してみると、頭(胞子嚢穂)から胞子が出てくる場合、弾けて飛ぶ感じではありませんでした。今年も観察してみましたが、蛇花火のようにもそ・もそ・もそ・もそと溢れて出てくる感じです。
 写真の赤い矢印(⇒)を観て頂きたいのですが、弾糸の先は、しゃもじのような形状をしています。僕の仮説ですが、弾糸は弾け飛ぶものではなく、こぼれ落ちた後、風に乗って出来るだけ遠くに飛んで移動する為にあるように考えています。あくまでも素人の仮説ですが。みなさんはどう考えられるでしょうか。
 今年の土筆観察は、次のようなセットで行うことにしました。
イメージ 1

 小さいシャーレに赤と白のシールが貼っているのと貼っていないのがあると思いますが意味は次の通りです。

▼ 白いシール
- 1枚 : 標準寒天培地にハイパネックス溶液を1滴加えています。
- 2枚 : 標準寒天培地にハイパネックス溶液を3滴加えています。

▼ 赤いシール
- 1枚 : 寒天培地の上にカラシを少量載せています。
- 2枚 : 寒天培地の上にカラシを「シール1枚」のケースの約3倍載せています。

 ハイポネックスは、園芸用の化学肥料になり、植物プランクトンを培養する場合に使われたりするようです。去年は少量を適当に加えたのですが、今年は量による違いを見てみようと思います。

 カラシは、一番余分な成分が入っていなかった粉カラシ(成分はカラシと着色用ターメリック)を水で溶いて作ったものです。
 寒天培地は今回は結局食品の寒天から作くらず標準寒天培地用の粉末で作りました。
 寒天培地もカラシも精製水がありませんので水道水で溶いています。
 シャーレや培地やカラシは、電子レンジで滅菌しました。

 カラシを載せた培地は、過去の記事に既に書きましたが、カビ対策になるかどうかと、土筆の胞子がまともに成長するかどうかを観察してみる為に用意しています。

 今回は、小型のシャーレ10個と大きな標準的な大きさのシャーレ一つを用意しています。
 去年の大きなシャーレの観察では6月ぐらには培地が乾燥して危ない状況になりました。今年は小さなシャーレでの実験ですからもしかするとさらに危ない状況になるかもしれません。これが今年の一番の心配事です。

 今年の目標は、精子が動く様子の撮影と、造卵器の撮影です。この撮影は前葉体としてしっかり成長した最終段階で可能になります。このため、大きな方針として、兎に角、カビにやられない為にシャーレの蓋を取らないようにします。ということで、去年の様に途中経過の記事はあまり書かないと思います。前葉体が出来て「そろそろかなぁ??」という状況になってから色々と工夫しながら記事を書きたいと思います。

  ***

 土筆の頭(胞子嚢穂)から出てきた胞子は、それが持つ弾糸が乾燥するとフワッと膨れます。
 次の写真は、その状態です。
イメージ 2

 上の写真をさらに実体顕微鏡で拡大した様子が次の写真です。
イメージ 3
 弾糸を伸ばした胞子がいくつも存在しているのが分かります。

 寒天培地には、この胞子を蒔いています。
 胞子が弾糸を伸ばす様子を撮影した動画は、次の記事をご覧ください。
- 過去記事:「土筆(つくし)の胞子

 最後に今夜のおかずになった土筆です。煮物にしてもらいました。慌てて撮ったのでピンボケで今ひとつの写真ですが、とてもおいしかったです♪
イメージ 4

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雑記

 写真は、土筆の茎(胞子茎)をカミソリで輪切りにして、その断面を実体顕微鏡で撮影したものです。
 細部の構造が分かり難いですが、大まかな構造は分かるかと思います。
 僕も初めて観察したのですが、こんな形状をしているとは想像もできませんでした。

 それにしても、こんな断面をしたマカロニがあったような?

 今回の茎(胞子茎)の写真は、去年の観察では観察しなかった部位になります。
 去年の記事もあわせてご覧くださいませ。
 - 去年の記事:土筆(つくし)の胞子
 特に胞子の弾糸が動く動画はなかなか面白いと思います。(^o^)

関連

 去年行った土筆の胞子観察は次の書庫に入っていますので、興味をお持ちの方はご覧ください。
 - 書庫:土筆の胞子観察
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/0d/86/pphotoex/folder/812801/img_812801_12166752_2

 今年も「土筆の胞子観察」を行おうと思っています。

 去年は、「造精器の特定」と「精子らしきものの観察」が出来ました。
 しかし、「造卵器の特定」と「精子の動く様子の観察」さらにそれ以降の観察ができませんでした。
 失敗の原因は、カビでした。カビ対策が出来ないと今年も同じ結果になってしまいそうです。

 カビが発生してしまった原因には、次のものが考えられます。

 1.食材の寒天から寒天培地を作った
 2.(培養倒立顕微鏡が無いため)観察の度にシャーレの蓋を取る必要がある
 3.土筆の前葉体などを取り出す際、十分に滅菌できていない柄付き針を使ってしまった

 この中でも2がもっとも大きな原因だろうと思います。
 しかし、なかなか難問です。


 今のところ、次のような戦略で行こうかと思っています。

 A. 今年も食材の寒天または寒天粉末から寒天培地を作ります。
  (家庭でも実験してもらえるように)

 B. 培養するシャーレを去年より多くします。去年は二つ用意しました。


 C. 「恐らく、造精器や造卵器が出来ているはず!」と思う時期まで、蓋を取らないシャーレのグループを設けます。

 D. カラシ実験を行います。


 「D.カラシ実験」とは、生活の知恵を試すものです。カラシは、真菌などの増殖を抑える効果があることが知られています(ということらしいです)。これを利用します。寒天培地の真ん中にカラシを置きどうなるかを実験します。
 さらに、カラシ入りで「蓋を取り定期的に観察をするシャーレ」と「蓋を取らないシャーレ」を設けます。

 カラシにより、恐らくカビは発生しないのではと想像するのですが、気になるのは、カラシを入れたシャーレの中の土筆の胞子は、カラシの影響で「まともに成長しない」のではないかという点です。それと、そもそもカラシの量をどうするかというのも悩ましいです。まったく分からないので、様々な量のものを用意しないといけないでしょう。しかしながら、大掛かりになると《場所》や《時間》の問題が出てきて腰が重くなるので、悩み中です。実験開始まであと一ヶ月半ぐらい猶予があるので、あれこれ考えようと思います。

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