イタチムシ
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イタチムシの眼を見つける為に、『川村日本淡水生物学(上野益三監修)』の入手を9月3日に目論見ました。 目的は、『光覚を司るとみられる色素点がどの辺りにあるのかを知りたい』と思って事でした。 この書籍を日曜日(9日)に入手しました。 イタチムシに関する章では、Chaetonotidae と Dasydytidae という2科についての検索表と、Chaetonotidae の中の 5属の検索表が掲載されていました。 しかし、この検索表には、『光覚を司るとみられる色素点』についての記述はなく、「どういった種」が「どこに」その色素点を持つのかを知ることは出来ませんでした。つまり、購入目的は達成できませんでした。少しがっかりはしたのですが、この書籍は買ってよかったと思っています。 ところで、冒頭の「新版の序」によると、購入した『川村日本淡水生物学(上野益三監修)』が出版される55年前の1918年(大正7年)に、川村多實二先生ひとりの手によって「日本淡水生物学」上下2巻(初版)が出版されていたようです。そして、色々な経緯を経てその書籍の改訂ではなく全面的に書き改めた形で『川村日本淡水生物学(上野益三監修)』は出版されたようです。なぜ「川村」と付くのか不思議に思っていたのですがこの流れによるようです。(経緯について詳細は書きませんが、「新版の序」に触れられている当時の物語を映画で観たいなとしみじみと思いました)
最後に、イタチムシとは関係ありませんが、『川村日本淡水生物学(上野益三監修)』にはクマムシ(緩歩動物)の検索表が付いていたりします。 昭和48年11月25日に初版発行されているのですが、今ブーム(?)のクマムシの観察がこの時には既に行われていた訳です。大きさや特徴(愛らしい!)からいって当然かもしれませんが、意識していなかっただけに、純粋に感動してしまいました。川村先生の「日本淡水生物学」は手元にないので憶測ですが、恐らく間違いなく川村先生もクマムシを観察したことでしょう。そのとき、どんな表情で顕微鏡を覗いていたのでしょ。フフフ。 |
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古本屋さんで「無脊椎動物 採集・飼育・実験法(佐藤、伊藤)北隆館」を手に入れました。 この本の腹毛類(Gastrotricha)の解説の中にイタチムシの種類が文章中にちりばめられていました。 情報収集しやすいように、それらの種を拾い出して、Google検索のリンクを加えたものを以下に列挙しておきます。(他に見つけたらそのつど加えます) ・ イタチムシ(学名:Chaetonotus nodicaudus) ・ ウロコイタチムシ (学名:Lepidoderma squamatum) ・ ケートノツス・ヒストリックス(学名:Chaetonotus hystrix) ・ ケートノツス・トルンカツス(学名:Chaetonotus truncatus) ・ トガリオハダカイタチムシ(no hit)(学名:Ichthydium forficula) 追記- イタチムシ科(Chaetonotida) の下の4つの Family に属するものはすべてイタチムシの仲間と考えてよさそう。ただ、全ての種が日本あるいは、僕のホームグランドの池にいるというわけではないだろう。(日本には、上であげた種しかいないのか、それ以上いるのかも現在分からないです) 今のところ同定のための検索表あるいは検索が可能なコンテンツが見つからない。
あらゆる生物の検索表は、インターネットで公開されるとよいのだけど、そういう時代はこないのだろうか。 |
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このところイタチムシの記事を連続投稿しています。この理由は、イタチムシに眼があるのかという疑問を持ったことにはじまり、いたちむしさんから、『眼がある種がいるらしい』という情報を得たので、それを確認してみたいが為です。 経緯は次の通りです。 まず、9月1日に、「イタチムシの仲間 −Chaetonotus」という記事を投稿し、そこで『写真や動画を良く観ると口のような器官があるのが分かりますが、眼のありかは分かりません。眼はないのだろうか?』と書きました。色々と調べたけど分からなかったので、この疑問をいたちむしさんに伺ってみることにしました。同時に、再度観察もしてみました。すると、眼らしきものをもった個体を見つけました。(次の写真)
このことをいたちむしさんにも追加報告しました。すると、次のような答えを頂きました。
究極水田のプランクトン:「水田プランクトン質問コーナー」:
本棚の『川村日本淡水生物学(上野益三監修)』の腹毛類(斉藤 勲(著))を確認しましたところ、 「種によっては頭部に色素点があり、光覚を司るとみられる。」この情報を信用しますと、 眼のない種もいるようです。 pphotoexさんの写真で、確認したい点がありまして、写真の眼の位置がちょうど、 頭部の外側の長い毛の束の生え際にあたりまして、もしかすると、毛穴であるような 気も。あの写真の眼の内側(右側)にも、楕円の眼のようなものが見えますよね。 「なるほど!」と、毛穴かもしれないと再度観察をしてみることにしました。 翌日の9月2日に『イタチムシの仲間(その2) −Chaetonotus』という記事を投稿しました。ここでは、『9月1日に観察した固体の種とは恐らく異なる種を見つけた』ことを書きました。この個体は体の背中側にかなり剛毛が生えていました。しかし、どんなに観察しても眼らしきものが見つけられません。この為、剛毛が生えているように見える種は眼がなくて、そうでは無い種には眼があるのかなと仮説を立てました。同時に、私が利用している実体顕微鏡では剛毛が生えているかどうかの判別ができませので、次に剛毛が生えていない種に出会うには時間が掛かるかもしれないと思いました。 ここまでが、昨日までの経緯です。 で、本日、別の個体を見つけることができたので再度観察しました。 すると、剛毛が生えているイタチムシでした(といっても少し剛毛の感じが違うようにも見えます)。ちょっとがっかりしたのですが、良く観てみると、先日見つけた眼らしきものがあるイタチムシと同じ位置に、眼らしきものがありました。(これにより、昨日立てた仮説は崩れました。f^^;) 次の二枚の写真です。 ▼ 側面から頭部を撮影した写真 ▼ 背面から頭部を撮影した写真 赤い矢印の先にある球状の箇所が眼らしきものです。 この写真だけだと、毛穴がピントの合い方によって球状に見えているだけなのかどうか分からないので、それぞれの動画も撮影しました。次の二つです。 ▼ 側面から頭部を撮影した動画 ▼ 背面から頭部を撮影した動画 共にピントが合っている面を前後させながら、撮影しています。理由は、毛穴が球状に見えているのか判断可能にするためです。しかし、この動作を行い顕微鏡で直接鏡検していても、毛穴なのかどうか、はっきりと僕には分かりませんでした。(動画は、解像度が低いのでさらに分かり難いと思います) もし、赤い矢印の先の球状のものが毛穴だとすると、ピントを前後させる動作の中で球状の箇所からピントが外れる際、毛(剛毛)であることが分かるような状態になりえます。この状態の変化は、他の剛毛の様子をみていると良く分かると思います。しかし、毛の生えている向きの影響かもしれませんが、眼らしきものは、毛であるとはっきり言えるような状態に綺麗に変化しませんし、他の剛毛の中にこの「眼らしきもの」と同じような状態の変化をするものが見当たりません。 悩ましい状況になりました。『川村日本淡水生物学(上野益三監修)』を手に入れてみようと思っています。『光覚を司るとみられる色素点』が、どの辺りにあるのかが分かるとよいのですが。
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- 分類:腹毛動物門>イタチムシ目 - 淡水プランクトンのページ:「イタチムシ」 - 微生物デジタル標本館:「Gastrotricha: Chaetonotida: Chaetonotidae:Chaetonotus」 - 池水の中にいました。 雑記眼の存在を確認するため、再度イタチムシの観察にトライしました。しかし、今回見つけたイタチムシは、先日投稿したものとは(恐らく)別の種ですが、前回のイタチムシで見つけた眼らしきものが見当たりませんでした。イタチムシさんのおっしゃるように毛穴だったのかもしれません。 余談ですが、偶然、側面を向いてくれた個体の口器を良く観ると、球状の器官のようなものがありました。これが眼にあたるものか、まったく別のものであるのか、さっぱり分かりません。ただ、あまりにも食事をするのに邪魔な場所にあるし、一枚目の写真にはまったくそれが見当たらないので、ゴミのように思えます。 引き続き、イタチムシの観察が続きそうです。 |




