カルト対策相談室 りんどうのブログ

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カルトの中の友情

「ここで組織を離れてしまったら、すべての仲間を失ってしまう」
 
私は今まで、多数の「脱会しようか、どうするか」を迷っているカルトメンバーたちと対話を続けてきました。
 
彼らは皆、自分の入っている組織のやり方についていけなくなったり、組織の在り方に疑問を持ち始めたりしたりはしていたのですが、最後の最後で彼らを組織に引き留めようとする力は組織の仲間に対する「情」の部分だったのだと思います。
 
 
「今まで共に頑張ってきた仲間を裏切れない」といった具合に、です。
 
でも、考えてみてください。
 
「組織を離れてしまったら、なぜ、すべての仲間を失ってしまう」ことになるのか?
 
「組織を離れてしまったら、なぜ、仲間を裏切る」ことになるのか?
 
実際に脱会したメンバーの話をうかがっていると、「脱会後に昔の仲間と街中でバッタリすれ違うと、なにか汚いものでも見るような態度をとられた」という話を聞くことがあります。
 
でも、これってヘンだと思いませんか?
 
組織のメンバーであれば仲間として大事にしてくれるのだけれど、組織を離れてしまったら、「裏切り者」だとか
「堕落した」などと厳しく指弾されてしまう関係はやはりおかしなものではないでしょうか?
 
スポーツの世界での例を考えてみましょう。
 
野球やサッカーの世界でも、チームを移籍したりした選手がチームを「裏切った」とか「死後地獄に堕ちる」などと弾劾されたりはしませんよね。
ライバルチームに移籍したりすれば、スタジアムでヤジは飛ぶことはありますが、それはその選手に対する愛情の裏返しだったりするものです。
 
スポーツ選手に限らず、一般の社会人の世界でも、会社を辞めたからといって、元の会社の社員から「裏切者」だとか「堕落した」などと非難することなどありません。
 
「新天地でがんばれよ」と笑顔で送り出してあげるのが普通ですし、会社をやめたあとでも友人としてつきあっていくことができるのです。
 
あなたが属している組織は「辞めていったメンバー」に対してあまりにも冷たすぎるのではないでしょうか?
 
辞めていったメンバーに、人として暖かい言葉をかけてはやれないのでしょうか?
 
こんなことが起きるのは、組織の性格が排他的で独善的で、異論を許さない厳しさと不寛容さがあるからだと思います。そういった組織の教学や組織のルールに影響されて、メンバーの間の「友情」のありかたそのものが歪められているのです。
 
今まで共に頑張ってきた仲間は、確かに「いいやつ」なのでしょう。
 
ただし、組織の形そのものが歪んでしまっていると、「いいやつ」との関係そのものが歪められてしまいます。

かしな上下関係ができてしまったり、自由に意見を交換することができなかったり、お互いが同じ方向を見て、同じ方向に向かって行動しているかどうかを相互に監視しあうような息苦しい関係になってしまってはいませんか?

いつのまにか、知らない間に。

 そういった「閉ざされた空間」での「閉ざされた人間関係」があなたを疲弊させ消耗させてしまっているのかもしれません。

いや組織の中のあなたの仲間も同様に疲弊し消耗してしまっているのかもしれません。
 
一度組織から距離をおいて、昔の友達に会いに行ってみませんか?
 
その友達は思った以上に優しいかもしれません。
何も言わずにあなたを受け止めてくれるかもしれませんよ。
 
 世俗の世界は、確かにきれいなことばかりではありません。一方で、案外と寛容で柔らかいところもあるのです。

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