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私たちモリエルの説教で「ミドラッシュ」という解釈法が登場しますが、 聞きなれない言葉なので、初めて読まれた方は変わった解釈だと思うかもしれません。 (※私たちは必ずしもユダヤ教の文献としての『ミドラッシュ』を推薦している訳ではありません) 以下に専門家たちのミドラッシュに関するコメントをリストしていきます。(彼らの意見全てに同意をしているわけではありません) 聖書解釈法としてのミドラッシュが私たち聖書を信じる者と遠く離れたものでないことが分かると思います。 ●「現在収集されているミドラッシュ文学の大部分は、初代教会の時代、すなわち、新約聖書編纂の時代に帰される」(p.77) ●「新約聖書のすべての文書、言いかえれば新約聖書の中で活躍する人物たちは、みなミドラッシュの世界と関係がある。すなわち、新約聖書の中には完全なミドラッシュが存在しているのである」(p.78) →『ユダヤ人から見たキリスト教』D.フルッサル G.ショーレム他著 手島勲矢 訳編 山本書店刊 ●「死海写本におけるミドラシュの様式は、現在の諸事件を過去の聖書の預言の箇所に重ね合わせる不断の努力をわれわれに明示している」(p.64) →『ミドラシュとは何か』J.ニューズナー著 長窪専三訳 教文館 ●「死海写本の発見により明るみに出たクムラン宗団のミドラシは、従来知られていたよりも古く、紀元前一世紀から後一世紀のもので、いくつかの聖書註解書を含む故に注目に値する。『ハバクク書註解』では、聖書本文を引用したあと、「この意味は…に関する」「これは…を意味する」という一定の形式(ぺシェルと呼ばれる)を用いて解釈がほどこされている。そしてその内容の特色としては、聖書の言葉が現在の自分たちの状況、特に救いにかかわっているという態度にある。つまり、聖書の言葉が成就するという確信と終末的信仰を聖書からくみとりつつ、また同時に、そのような姿勢から聖書を解釈している。」(p.23) →『聖書解釈の歴史』出村彰 宮谷宣史 編 日本キリスト教団出版局 ●「さらにもう一つの種類の解釈はミドラシュ(探索、追求、吟味、調査する)である。これは聖書の釈義であり、先に述べたどれよりも、クリスチャンが釈義または注解とみなすものに近い」(p.128) →『中間時代のユダヤ世界』J・ジュリアス・スコット著 井上誠訳 いのちのことば社 ●「歴史的な文脈で新約聖書を見ると、伝統的なユダヤ的アプローチを反映した解釈の原則が用いられていることがわかる。これはミドラッシュと呼ばれるものだ」(p.112) →『隠された宝』ヨセフ・シュラム著 石井田直二監訳 イーグレープ 最後にミドラッシュとは聖書の外から出てきた言葉ではありません。 聖書中に登場している言葉です。 「彼の子たちのこと、彼について述べられた多くの預言のこと、神の宮の再建などは、王たちの書の注解にまさしくしるされている」2歴代誌24:27 この「注解」がミドラッシュです。 聖書に記されていることは過去に関してだけではありません。現在と将来のことも語っています。物事は歴史を通して繰り返し、そのパターンは終わりの最終的な状態がどうなるかを表わしています。 |
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2011年12月08日
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