だいすけのおもいっきり聖書

「あなたは新しく生まれなければならない」

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みなさん、お久しぶりです。
今日はある人からの質問にここで答えたいと思います。
 
 
「今日は質問があってやってきました。ご存知でしたら教えてください。
新約聖書の「ヘブル人への手紙」ですが、何とかいう教父がそのように名付けて以来そのように呼ばれているそうですが、なんで「ヘブル人」なのかということです。
内容は旧約聖書を多く引用していますが、ヘブル語聖書ではなくギリシャ語聖書、つまりギリシャ語がネイティブの人向けということです。
確かにユダヤ地方にいないからユダヤ人とは呼ばないにしても、内容にミドラッシュも見られないようだし、どこがヘブライ的かと疑問に思ったわけです。
よろしくお願いします。」
 
 
まず、ヘブル人への手紙の成立年代ですが、新改訳聖書についている解説によると、紀元65年から69年と考えられています。
その理由は分かりやすいものだと思います。ヘブル人の手紙が律法に関して多く引用しているにも関わらず、「神殿はもう建っていない」などの記述が無いためです。(もちろん紀元70年に神殿が破壊されました)
 
 
また著者ですが、ヘブル人への手紙自体に著者が記されていないので、誰も確かには分かりません。しかし本文に「私たちのために祈ってください」(ヘブル13:18)とあるように、手紙を受け取った側の人たちは著者が誰であるかはっきりと知っていたことになります。また「私たちの兄弟テモテ」(13:23)とあることからテモテと行動を主にしていたパウロが書いたのではないかと考える人も多くいます。
 
 
さて、この手紙がヘブライ的かどうかという点ですが、次の本のある箇所を引用してみます。
 
「特にヘブル人への手紙は、差し出し人もあて名人もあいさつもなしに始まる一種の論文です。しかも、それは単なる教理の講義論文ではなく、聖書を引用しては釈義し説教する、ラビの講解説教に近い型です。1−2章は詩篇2、8篇の講解、3−4章は詩篇95篇の講解、5−7章は詩篇110篇の講解といった形で流れており、しかも、例えば、詩篇110篇を講解するのに、「メルキゼデク」が最初に登場する創世記14章からヘブル7:1−10を、詩篇110:4「メルキゼデクの例(位)」についてヘブル7:11−19を、詩篇110:4「とこしえに」についてヘブル7:23−35を、詩篇110:4「祭司である」についてヘブル7:26以下を展開するというように、優れた聖書解釈(ミドラシュ)をしているのです。」(『新約聖書の生い立ちと成立』榊原康夫著 p.68-69)
 
一言でいうとヘブル人への手紙は、とてもヘブライ的です。
 
例えば、ヘブル人1章は「御使いたち」と「イエス」を比べていますが、旧約聖書では「主の御使い」(ハ・マルアク・アドナイ)としてイエスが登場しています(例えば士師記13章で、主の使いを見たことが神を見たと言われています)。そのように旧約聖書での神の肉体を取った現れを(すべてイエスさまですが)、ユダヤ教では「メタトロン」(王座の中央にいるもの)として特別に理解していました。
そのため、容易に起こりやすい議論は、「イエスはただの御使いであって、神ではないのではないか」というものです。それに反論するためにヘブル人への手紙1章は書かれてあると思います。
 
また5章にある、乳や堅い食物というのは、初歩の教えとミドラッシュのことです。著者はメルキゼデクのミドラッシュについて語りたかったけれども、受け取る側がそれを理解できないというように書いています。
 
また12章18節からでは、シナイ山でのことを「もうこれくらい知っているでしょう」といわんばかりに、読み手の基礎知識を知った上で書いています。
 
そのため、読み手、受け取り手が旧約聖書の基礎知識をかなり持っているという前提で書かれていることが分かります。
 
 
そこで、旧約聖書からの引用聖句がギリシア語の「七十人訳」が多いという話は僕もよく読んだことがあります。
 
 
ここからは単なる推測ですが、引用された旧約聖書がヘブライ語からではなく、ギリシア語七十人訳だったということは、当時ギリシア文化の一部であったエジプト・アレキサンドリアがユダヤ教研究の中心のひとつになっていたからではないかなと思います。または七十人訳が当時のユダヤ人にも正統な翻訳として認められていたといえるかもしれません。
確かにいえることは、七十人訳がすべて正しいとまではいかなくとも、「新約聖書の著者たちが引用した七十人訳は正しい」ということです。
 
 
僕のお答えできるのは、ここまでぐらいです(誰が名付けたのかは分かりません)。
何かのお役に立てたら幸いです。
 
 
※付け足しですが、ヘブライ語とギリシア語の言語的な違いも知っておくと役に立ちます。
ヘブライ語は一語で、何通りもの意味を持つ言語です。
一方、ギリシア語はある一語が主語で、現在進行形で、女性形で、2人称で、複数形で、というようにとても意味を厳密に厳格に表わせる言語です。
この違いは、ヘブライ語からギリシア語への翻訳の際に2、3通りある解釈の中でどれが正しいかという取捨選択をしなければならなかった、またはイエスから教えられた後にそれが出来たと言えると思います。

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