神主見習いのご祈祷帳 blog

祈りとは、出来そうもないことを願う虫のいい心根ではない。必ず実現させると誓う決意。

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2008年02月

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去年のこと2



私が病院に着いたのは父の入院2日後の1/18だった。

この時はそんなに悪そうでもなく、トイレも自分でいけるぐらいだった。

ただ、足や腕は細くなっていて弱っているのがよくわかった。

痛み止めが効いているのか元気に笑っていた。




「なんだ、来たのかよ。」

「そりゃ、入院したって聞けば良かろうが悪かろうが見舞いに来るよ。」

そんな会話を交わしたことを覚えている。

父も大丈夫だと言うことを見せたかったのだろう。

一人でできることは何でもしていた。

そして、この時は私も事の重大さに気がついていなかった。




たまたまこの日の当直の先生が父の担当医だったために話を聞くことができた。

「どんなに保ったとしても今月いっぱいでしょう。

 もしかしたら今日乗り切れるかどうか・・・。」

そんな話をされたと思う。

(えっ、でも元気だよ?1年とか2年とか、いや、3ヶ月とかそう言う話じゃないの?)

心の中でそう思ったが、レントゲン写真を見て『ダメかもしれない』と言うのがよくわかった。




「これが1週間前に撮った(レントゲン)写真、これが一昨日取った(レントゲン)写真。

 この白い部分が癌ですね。1週間でこのぐらい進行してしまってます。

 このペースでこれからも進行していくことになるので時間はあまりありません。」

そんな話を聞いて頭はずいぶんすっきりしてしまった。




よくドラマで、

「父をかえしてください、治してください、お願いします!!」

なんて叫んでるようなシーンがあるけど、現実には全然違うんだなと思った。

これでは仕方がない、と思えるほど、レントゲンを初めて見た人でもわかるほど、

酷い状態だった。




「大腸の検査もしましたが、半分以上が癌です。

 きちんと検査はしていませんが、この部分、リンパですが、これも癌だと思います。

 肝臓のこの部分もきちんと検査をしないとわかりませんが癌でしょう。

 肺は見てわかるとおりです。

 体のあちこちに転移してしまっていて、手の施しようがありません。」

去年のこと

去年の11月に父が亡くなりました。

ずっと体調不良だったようですが、10月末まで働いていました。

でもあまりにも夜眠れない日が続いたのでしょう。

母が無理矢理病院に連れて行ったのが11月1日。

「点滴でもすればきっとよくなるから。」

父と結婚してから初めての病院でした。




「最悪のことは覚悟しておいてください。」

最初の病院でレントゲンを診た医師に言われたそうです。

「他の病院を紹介します。」

とも。

次の病院でも同じように検査の後、さらに大きい病院を紹介されたようでした。

最後に行き着いたのは総合病院。11月16日のことでした。




私の所に連絡がきたのもこの日でした。

「お父さん、今日から入院だって。そんなにたいしたことないんだと思うけど。」

そう、母の言葉だった。

きっと心配かけさせないようにとの思いだったのだろう。

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