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ヴァイオリンという楽器は不思議そのものだ。木製のあんなに小さい中空の箱に4本の弦。 それを馬のしっぽで作った弓で弾いて音を出す。音程だって左手の4本の指で作り出す。 それがピアノと違ってビブラートが出せる。ダブルから4つの音を同時に出すことも出来る。 分散和音を滑らかに出したり、スピッカートで飛び跳ねることも出来るし、倍音も出せる。 そして圧巻は大ホール全体に共鳴させる弾き方があるのだ。勿論ただものではないが。 この小さな楽器に魅了される。動的な躍動感から静の感じまでさまざまだ。音色も様々だ。 バッハの無伴奏パルティータとソナタはその頂点だ。輝く音からしっとりしたメロディと動と静。 同じ先生に習っても弟子の弾き方はさまざまだ。しかし、いいと思うとき共通点が見つかる。 ちっちゃいこどもでさえ、いや、ちいさいからとも言えるが、全身から音を出すのがその一つだ。 オーラが感じられるのだ。むしろ全身を使うのが分かるからオーラと言うようだ。フライングだ。 なにしろ長い右手と左手が完全に協調していないといい音が出ない。右手は簡単に見える。 ところがよくよく見ないと分からないが、右手のすべての筋肉にものすごい練習のあとが残る。 強弱、上下、移弦、ピチカート、そして最大の難関が待っている。自分の音を聴く。難題だ。 音を聞くのではない。受身で聞くのではない。積極的に聴く。音を作りながら聴くのだ。 同時には出来ない作業を訓練によって出来るようにしたのだ。これが未知の領域だったのだ。 このとき最後のマジックが勝敗を決める。それがオーラだ。全身の運動神経の協調だ。
満月の夜に狐が障子に映る。すかさず鼓の名手がイヤッ、ポポンのポン、と鼓を打つ。 たまらず、狐が拍子に合わせて踊り出す。鼓が難しいのを知るほど、学ぶ価値がある。 |
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Mariinsky principal dancer Igor Kolb and coryphee Jiyeon Ryu(Ti Yon Riu), the only foreigner in Mariinsky ballet. Performance of a gala in Seoul, South Korea. |

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