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30mライン侵入回数

 今年できたFootball LABというサイトは、たくさんのデータが載ってます。このサイト独自の「CBP(チャンス・ビルディング・ポイント)」は、発想としては面白いのですが、難しくて予想の参考にはなりづらい気がします。他に何か役に立ちそうなデータはないかと探してみたところ、「30mライン侵入回数」という項目を見つけました(例:17節の鹿島は61で、今節の最高を記録)。定義が説明されていませんが、Jリーグではフィールドの長さが105mと規定されていることから、おそらく「アタッキングサードへの侵入回数」を意味していると思われます。そこでこの「30mライン侵入回数」について分析してみます。
17節の「30mライン侵入回数」
神戸−仙台 514563%)
鹿島−大宮 6135 (62%)
浦和−鳥栖 402956%)
G大阪−東京 482853%)
磐田−広島 563352%)
名古屋−柏 402252%)
札幌−新潟 295052%)
横浜−C大阪 433550%)
清水−川崎 422950%)
*()内は、左側のチームの支配率
 
 札幌以外は、支配率が上回ったチームの方が「30mライン侵入回数」が多くなっています。札幌はボールを持てても攻め込む力に欠けると言えそうです。
 今節「30mライン侵入回数」が最も多かったのは、鹿島の61回。大宮との差は26回で、これも今節で最も大きな差です。試合全体では、鹿島が押し込んでいたことを意味していると言えます。
 今節最少は柏の22回。札幌よりも少ないのは意外でした。
 
 17節までのJ11試合平均の「30mライン侵入回数」は41.1。これより多ければ、それなりに攻め手があったということになり、少なければあまりチャンスがなかったと言えそうです。また、回数の絶対値だけではなく、対戦相手との差も重要でしょう。差が大きければ大きいほど優勢だったということになり、これは試合を見たときの印象と一致すると考えられます。差が少ない試合は、支配率にかかわらず拮抗した印象を受けるのではないでしょうか。
 
 また、対戦相手の「30mライン侵入回数」は、自チームの「30mライン被侵入回数」とも言えます。この30mライン被侵入回数」は、「ディフェンシブサードへの侵入を許した回数」ということです。仮に23失点したとしても、この「30mライン被侵入回数」が少なかった場合は、攻め込まれることは少なかったわけで、守備力の目安にはなるはずです。
第13節以降の「30mライン侵入回数」と「30mライン被侵入回数」
 今度は、各チームの最近の傾向をつかむため、第13節以降(ACL組は第9節も含む。以下同様。)の「30mライン侵入回数」と「30mライン被侵入回数」について見てみます。
 
【「30mライン侵入回数」が多いチーム上位10位と「30mライン被侵入回数」が少ないチーム上位10位】
イメージ 1
 
 それぞれ上位までを並べてみましたが、面白いのは「30mライン侵入回数」の多さが必ずしも勝利に結びついていないという点です。上位11チームのうち勝ったのは2チームだけ。2点以上取ったのも2チームだけです。攻め込んでいるのは間違いありませんが、相手に引いて守られているという解釈もできます(例えば、浦和や広島は守備時は引いて守ることが多いですし、大宮も監督交代後は守備的な戦術です)。
 
 一方、「30mライン被侵入回数」が少ないチームも、必ずしも成績が良いわけではありませんが、10チーム中2失点以上は2チームだけで(ともに被決定率の高いG大阪)、失点が少ないことが分かります。データとしては、どちらかと言えば「30mライン被侵入回数」の方が「30mライン侵入回数」より役に立ちそうです。
 
13節以降の各チームの「30mライン侵入回数」「30mライン被侵入回数」の平均値】
イメージ 2
 
 「30mライン被侵入回数」が最も少ないのは清水です。最高でもわずかに29回しか侵入を許しておらず、その回数は2番目に少ないG大阪の平均値さえも下回っています。13節以降の対戦相手が横浜・新潟・鳥栖・大宮・川崎で、攻撃力の低い相手が多かったのはありますが、これだけ安定して自陣のディフェンシブサードへの侵入を許していないというのは、清水の守備力の高さの証明でしょう。被シュート数がリーグ最少なのも偶然ではありません。30mライン被侵入回数」が非常に少なく、かつ与ボーナスも最も少ないので、ファンサカにおいては清水の対戦相手を選ぶのは損です。ただ、清水は支配率が高い割に「30mライン侵入回数」が少ないのが難点ですね。シュート数が少ないのも当然でしょう。ボールを持っていてもアタッキングサードに入る回数が少ないことが、現状の清水の攻撃力の限界とも言えます。
 
 「30mライン被侵入回数」が2番目に少ないのは意外にもG大阪です。実際、13節以降の平均被S数はわずかに8.2本で最高でも10本しか打たれていません。それなのに失点が多いということは、少ない被決定機を簡単に決められてしまうことで、ここぞという時の寄せが甘い、11の守備力が低いなどの理由が考えられます。しかし、被シュートが多くて失点が多いチームに比べれば、守備を立て直せる可能性ははるかに高いでしょう。そもそもディフェンシブサードにはそれほど入られていないので。
 一方、30mライン侵入回数」ではリーグダントツの1。実際、13節の鳥栖戦以降は、攻撃内容は良くなっている印象を受けます(112節までの平均S数は8.9本、13節以降は12.3)。アタッキングサードに入る回数は多いので、毎試合2点は取れる可能性があると考えて良さそうです。降格の危機を迎えていますが、「30mライン侵入回数」の多さが1位、「30mライン被侵入回数」の少なさが2位というデータを見れば、順位を上げる可能性は十分にあるはずです。
 
 17節の浦和戦こそ大敗しましたが、鳥栖も「30mライン被侵入回数」が少なく、守備は堅いと言えます。
 東京も「30mライン被侵入回数」が少ないですが、支配率の割に「30mライン侵入回数」が少なく、清水と似たタイプと言えますS数・被S数ともに少ない)。東京は支配率・パス数は2位ですが、クロス数はリーグワーストと少ないチームです。エジミウソンを獲得しましたが、東京の問題点はそもそもアタッキングサードに入れていないことと、パスに固執していることでしょう。FWの能力の問題というより、戦術の問題ではないかと思います
 
 広島・浦和は守備の戦術は似ているので、「30mライン被侵入回数」が多くなっています。ただ、浦和は「30mライン侵入回数」は少なく、まだ攻撃面では理想としているサッカーはできていないと言えるでしょう。
 
 大宮・札幌は、「30mライン侵入回数」「30mライン被侵入回数」ともにワースト2位・1位。大宮は監督交代後守備的な色合いが濃くなっていますが、ラファエルが退団した以上、この戦い方でやっていくしかないでしょうね。セットプレーやカウンターから数少ないチャンスを決められるかにかかっているでしょう。
 
 「30mライン侵入回数」が3番目に多いのは神戸。これも意外です。西野監督就任により平均S数(ナビスコ杯含む)は9.9本から13.8本に大幅上昇。少なくとも攻撃面においては、監督交代の効果が出ていると言えそうです。

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私もFootball LABは時々ですが見ています。
統計データとしてはかなり有用なサイトだと思います。
アタッキングサード侵入数というのはあまり見かけないので斬新ですよね。

2012/7/13(金) 午後 9:34 貴公子

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データ項目も多いし、更新が速いので便利なサイトですよね。

2012/7/17(火) 午後 8:55 PRO-3


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