3−4−3ではS数が少ない 親善試合ブルガリア戦は前半45分だけ3−4−3を試しましたが、わずかシュート3本に終わりました。ここまでスタートから3−4−3を試したのは4回、途中から3−4−3に変更したのは1回あります。
ブルガリア戦もそうでしたが、3−4−3の時は、チャンスがあるのに決めきれないというより、そもそもチャンスが少ないと感じていました。そこで、3−4−3を試した5試合の、3−4−3の時間帯のS数と4バックの時間帯のS数を調べてみました。
*北朝鮮戦だけアウェイ。後半17分から3−4−3に(後半33分に相手が1人退場)。それ以外はホームで、3−4−3でスタート。
*「時間」にはロスタイムを入れていませんが、「S数」「被S数」にはロスタイムのシュートも入れています。
*「90分換算」は、5試合のS数・被S数の合計値をプレー時間の合計で割って、90をかけて得た数字。
4バック時の方が、3−4−3時に比べて、S数・被S数ともに多くなっていますが、S数については、ブルガリア戦以外はそれほど差がなく、被S数については、北朝鮮戦(3−4−3変更後に相手が1人退場)以外はそれほど差がないので、このサンプル数では、2つのフォーメーションを比較するのは意味がないと思います。
もっとも、3−4−3時の90分換算の平均S数8.9本は明らかに少ないですね。3−4−3では、ポゼッションはできても、アタッキングサードで停滞してしまい、シュートまでなかなかいけないと言えそうです。3−4−3を重要な試合で使うには、まだまだ時間がかかりそうです。しかし、ワールドカップ本番まであと1年しかありません。とても間に合うとは思えず、3−4−3を試すよりは、現状の4−2−3−1を磨いた方が得策ではないでしょうか。
やはりセットプレーに気をつけたいオーストラリア戦 最終予選で低迷しているオーストラリアは、世代交代に失敗し、以前ほどの強さはありません。流れの失点が少ないザックジャパンにとって(ブラジル戦の後5試合連続で流れの失点はない)、オーストラリアの攻撃で怖いのは空中戦だけです。
前回のアウェイでの対戦については、ブラジルW杯最終予選−オーストラリア戦・自陣空中戦の結果で自陣での空中戦の結果とオーストラリアのシュートの内訳について分析しました。それをまとめると以下のようになります。
・打たれた全15本のシュートのうち、9本が「セットプレー」(PK含む。「セットプレーからの2次攻撃・こぼれ球」が5本を占める)。「流れ」からはわずか4本だけ。
・決定的なシュート5本のうち4本はセットプレーから。
・ヘディングシュートは2本だけ。
・空中戦は、エリア外が12勝7敗で勝ち越しも、エリア内では2勝5敗と負け越し。
・15本中、空中戦の負けが直接的・間接的な原因だったのは3本だけ。
前回のデータからはセットプレーが最も危険だと言えます(特に2次攻撃・こぼれ球)。オーストラリア戦ここ5試合の失点はすべてセットプレーとPKによるもので、流れからの失点はありません。ザックジャパンではクロスとロングボールからの失点はまだ1点もないので、やはり総失点の約38%を占めるセットプレーについての対策が重要となります。
さすがに明日は3バックではなく4バックでしょう。高さ対策で吉田・栗原を先発させる可能性はゼロではないでしょうが、この2人が試合で組んだ経験はほとんどないと思うので(ブルガリア戦は3バックで同時に先発しましたが4バックでは?)、慎重な監督がこれをやるとは思えません。しかし、前回はケネディが欠場。今回は先発濃厚ですから、前回の対戦と同じ意識では危険だと思います。
もう1つの課題は、ブラジルW杯最終予選−ザックジャパンの課題2でも指摘しましたが、先制された場合の戦い方です。ブルガリア戦を含め、ザックジャパンは「先制された試合」は1勝3分5敗、2得点以上は1試合しかありません。先制された場合の戦術が確立されていないこと、選手交代が結果を出していないことが原因だと思います。
右MFは清武が先発するとして、今回のメンバーで、今まで点を取りに行くために何度か投入されたことがある選手は、中村憲、乾、ハーフナーの3人だけです。中村憲は途中出場で何度か流れを変えた実績があります。しかし、乾はまだ代表では結果を出していませんし、ハーフナーは途中出場では実績がありません。ハーフナーを入れても、積極的にクロスを入れることもなく、ハーフナーの高さを生かし切れていませんし、一方で、ハーフナーを生かそうとすると、今度は香川が生きなくなります。実績のある攻撃の切り札がほとんどいないわけです。3−4−3を試すよりは、こうした課題の解決の方が先でしょう。
最終予選残りの試合を2連敗しても、予選突破はほぼ間違いありませんが、コンフェデには響くでしょう。やはり自力で明日決めて欲しいところです。
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予選は突破しましたけど、何か閉塞感を感じます。おそらく結果が出ているわけではないのに
メンバーが代わり映えしないからだと思います。確かに使えるメンバーを使うのはいいこと
ですが、そろそろベンチにいる使えないメンバーを整理していくこともすべきだと思います。
2013/6/5(水) 午後 6:17
「閉塞感」という言葉が一番今の状況を表しているでしょうね。メンバーを固定するなら、それなりのサッカーができていないと。。。
2013/6/8(土) 午後 8:13