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前回アウェイの対戦については、ブラジルW杯最終予選−オーストラリア戦・自陣空中戦の結果で分析をしました。せっかくなので、前回の対戦時との比較を目的に、今回も自陣空中戦の結果を中心に分析してみました。前回の対戦時と同様、生中継で見たときと、ビデオで見直すときでは、試合についての印象は異なりました。やはり、生中継で見ているときは、ピンチが多いように感じてしまうものです。
自陣での空中戦
■自陣での空中戦■
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*両方の選手がジャンプしている場合を空中戦としてカウント。
 
 自陣での空中戦の回数は12回。前回の対戦時が26だったので、その半分以下ということになります。自陣全体の勝率は58%(前回54%)で、エリア外の勝率は56%(前回63%)と、ほとんど差がありません。しかし、エリア内の空中戦の回数はわずか3回(前回7回)、勝率は67%(前回29%)と、エリア内での空中戦の機会がほとんどありませんでした。エリア内での空中戦で最も危なかったのは、後半の相手のFKの場面ですが、長谷部がヘディングで見事にクリアーしています。
 
 自陣での空中戦の回数が少なくて済んだことが、前回に比べて、1試合を通じて安定した試合運びができた大きな要因でしょう。守備時の空中戦の回数を減らすことができたのには、次のような理由があると思います。
 
・相手のロングボールの精度が低かった。
⇒何度かロングボールを蹴ってきましたが、その精度が低く、相手のチャンスには結びつきませんでした。
 
・セットプレーの機会をほとんど与えなかった。
⇒オーストラリアのCK2回だけ(前回は8回)。FKについても、直接ゴールを脅かすような位置からのものは34回だったと思います。日本の自陣での与ファールも少なかったと思います。
 
・ケーヒルに仕事をさせなかった。
⇒今度こそケネディ先発かと思いましたが、結局不出場(オジェック監督のケネディに対する評価はあまり高くはないのかもしれません)。前回はケーヒルに手を焼きましたが、今回は特に今野がケーヒルをほぼ完璧に抑えました(空中戦でも地上戦でも)。ケーヒルにボールが入っても、サポートがなく孤立していました。
 
 前回は、吉田の代わりに先発した栗原がチーム最高の7回の空中戦を自陣で行っていますが、今回は、吉田の自陣での空中戦の回数はわずかに1回だけです。それだけ、セットプレー、ロングボール、クロス等、ハイボールで危ない場面が少なかったわけです。なぜ、ケネディを使わなかったのか理由は不明ですが、相手が前回よりカウンター志向だったとはいえ、その工夫のない攻撃に助けられたと言えます。
オーストラリアのシュートの内訳
■オーストラリアのシュートの内訳■
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 *「直接」は、クロス、CKFKのボールが直接シュートに結びついた場合。
 
 打たれたシュートは10本(前回15本)。流れからのシュート数は前回の4本から増えていますが、その半分はミドルシュートでした。セットプレーからのシュートは2本だけ(ともにFKから)。前回は15本中9本がセットプレー(PK含む)からのシュートだったので、セットプレーの機会を最小限に抑えたことが、相手のシュート数を減らすことにつながっています。
 この試合の1失点はアンラッキーなもの。それ以外には、前半34分にカウンターから最終ラインの裏に抜け出されて川島と11の場面を作られたのが唯一のピンチでした。全体としては、日本の守備は危なげなかったと思います。
日本のシュートの内訳
■日本のシュートの内訳■
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 日本が打ったシュートは19本(前回13本)。しかし、そのおよそ3分の2が、ミドルシュート、直接FKを含むエリア外からのシュートでした。セットプレー以外でエリア内で放ったシュートは5本だけ(オーストラリアは3本)。支配はするものの、ゴール前を固めたオーストラリアの守備を崩す場面は少なかったと言えます。
 















日本のセットプレー
 ブラジルW杯最終予選−ザックジャパンの課題1で指摘しましたが、現代表はセットプレーからなかなか点が取れていません。そのため、今回の試合では日本のセットプレーについても注目していました。

■日本のCK
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 オーストラリアもCKは少なかったですが、日本も4回しかありませんでした(前回8回)。前回の対戦、直前のヨルダン戦・ブルガリア戦を分析すれば、日本がショートコーナーを多用していることは、誰の目にも明らかです。オーストラリアは、日本のショートコーナーを封じるべく対策を練ってきました。そのため、最初の3回は、日本はショートコーナーができずに、直接中に放り込むしかありませんでした。1本目こそフリーで吉田がシュートに持ち込みましたが、3本とも相手ゴールを脅かすところまではいっていません。
 1点を追いかけての最後の4本目で初めてショートコーナーを採用するわけですが、それまでの3本以上に、オーストラリアはショートコーナーを警戒してプレッシャーをかけてきました。それにもかかわらずショートコーナーを敢行したこと、そして、ボールを受けた本田が中央に放り込むクロスではなく、ニアに低いクロスを入れたことで、ハンドした相手のDFはあせってしまったのだと思います。日本がCKを得意としていないことが、結果として相手のハンドを誘発したのは、なんとも皮肉な話です。
 
 FKについては、直接ゴールを狙ったのが3回(遠藤x1、本田x2)。直接狙える位置から味方へのパスを選択したのは、終盤1回だけありましたが、誰にも通らずゴールラインを割っています。相変わらず直接狙うことがほとんどで、工夫がありません。
ハーフナーの役割
 1点を取られた直後の後半40分に、攻撃的な選手交代としてハーフナーは投入されました。プレー時間が少なかったので仕方ないとは思いますが、ハーフナーは攻撃時にボールを1回も触っていないと思います。そもそも、ハーフナーの「高さ」を使おうという意図(ロングボール・クロス)を他の選手から感じることはありませんでした。唯一ハーフナーが攻撃時に使われたのは、後半42分の遠藤からの縦パスでしたが、パススピードが速かったこともあり、ハーフナーはこれに触ることができず、ボールはそのままゴールラインを割ってしまいました。
 1点を取りに行きたいときの戦術・選手交代が確立していないこと、途中で投入するハーフナーをどう使うのかが確立していないことは、相変わらずの課題です。
 
 試合直後は、勝ちきれなかったという不満が強かったですが、じっくり見直してみると、仕方なかったかなという気持ちが強くなりました。相手は前半こそ積極的にプレスをかけてきましたが、後半は引いてきました。最初の選手交代が後半27分と遅かったことからも、最低でも勝ち点1取れればという戦い方だったのだと思います。日本も勝ち点1で十分だったので、お互いにリスクは犯さずに、膠着してしまう展開になったのは、予選の試合としてはよくあることだと思います。
 ただ漠然とした「閉塞感」はありますね。メンバーを固定してきたのに進歩が見られず、本田不在時の不安も消えません。コンフェデは、中途半端に勝つよりは、惨敗して監督がチームの状況を見直すきっかけになってくれる方が、得るものが大きいかもしれません。

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最後に集約されていますが、今では駄目というのを自覚する機会がほしいですね。
前々回のW杯はコンフェデでブラジルに善戦したが故に翌年、惨敗くらいましたからね。

2013/6/11(火) 午後 7:18 貴公子

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いずれにしても3試合強豪とガチで戦えるのは意味があると思います。大事なのは本番のW杯ですからね。

2013/6/14(金) 午後 11:01 PRO-3


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