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(この文章は、少しだけ専門的な内容を含みます。それにだいぶ長文になってしまいました。難しいなとお感じになったなら、どうぞ読み流して、別の記事を読んでみてください)。


かつて『反精神医学』という立場に立つ人たちがいました。


彼らはいいました。「電気ショック療法は(外見的に)ひどい治療法だから中止すべきだ」。


それまで行われていた電気ショック療法は下火になりました。

電気ショック療法をしていれば救われた患者さんがたくさん、うつ病が改善されず、自殺しました。

電気ショック療法さえしていれば救われた命。でも患者さんもご家族も、

『反精神医学』の人たちの主張を鵜呑みにしてしまい・・・

こちらが電気ショック療法をすすめても「そんな野蛮な方法に頼りたくありません!!」・・・

そうして自殺していきました。


『反精神医学』の人たちは、こうも主張しました。「薬物療法は本来の人間性を押さえつけるだけだ」。

彼らの主張を鵜呑みにしてしまった患者さんやご家族・・・

薬への恐怖感から薬を活用できず・・・自殺していきました・・・


『反精神医学』によって、救えるはずだったたくさんの命を救えませんでした。

ちゃんと救える手段があったのに、用意されていたのに、やっと発見された方法があったのに、

それを用いることができずに・・・救えませんでした。多くの命を見殺しにしてしまいました。


もちろん電気ショックを悪用してきた精神科医もいることでしょう。

当然、薬物療法をやみくもに乱用してきた精神科医もいることでしょう。


『反精神医学』を唱える方々は、そういった例外的な精神科医を糾弾することで精神医学を、

より倫理的で正当なものにするための原動力にはなりました。


しかし同時に、本来、電気ショックや薬物療法で救われるはずだった方々から、

それらの治療を受けるチャンスを奪い、彼らを自殺に追いやったのです。


その責任はしかるべく受けるべきなのですが、そんなことには知らん顔でいまだに、

古臭く、歴史の中で否定された、『反精神医学』を恥ずかしげも無く主張しつづける方々もいるのは、

とてもとても恥ずかしく時代錯誤で有害無益なことです。


ブログやネットの世界でも、

電気ショックや薬物療法を悪用する例外的な精神科医のことばかり恣意的に集めて、

電気ショックも薬物療法も、そして精神医学そのものをも否定するブログが散見されますが、

彼らもかつての『反精神医学』の人たちと同じ過ちを犯しています。


心・精神の病を何とか治療していこうと、献身的な努力を続けてきた、

精神医学の長い歴史の中で達成された発展の成果を、苦闘の結晶を、

例外的な事件や問題点を持ち出してやみくもに否定する・・・


このことで精神医学を、より倫理的で正当なものにすることもできるかもしれませんが、一方で、

現代精神医学によって救うことができる救われるべき方々が救われず、病状が悪化して、

自殺に追い込まれることもある・・・という事実からもまた、目をそむけてはいけません。


事実、電気ショックも薬物療法も、とてもとてもとても・・・大切な有効な治療法です。

もちろんそれだけで解決できないことも多いのですが・・・大切な有効な治療法です。


確かにカウンセリングやあやしげな治療法で、解決できることもあるでしょうが、

電気ショックや薬物療法が万能ではないのと同様に、それらの治療法も決して、万能ではないのです。


残念ながら万能の治療法などありません。どこにもないのです。にもかかわらず・・・

「万能の治療法を発見した!!」と主張するブログがもしあるとしたら、

断言しますが、そのブログ主は詐欺をしているか、勘違いをしているかのどちらかです。


大切なのは電気ショックや薬物療法を、上手に活用・利用することです。

カウンセリングだって同じことです。上手に活用・利用することが大切です。


そして・・・


インターネットも同様です。

インターネットでのメンタルヘルスのブログやサイトが全て悪いわけではありません。

むしろ何かの役に立つブログやサイトの方が多いかもしれません。たとえば・・・

役に立つ情報があるかもしれません。支えあいの場所になることだってあるでしょう。

失われたつながりを回復させていくための、最初の一歩になることだってきっとあるでしょう。


でも一方で悪質だったり、「精神科医」という名前を悪用したり、患者さんを食いものにしたり、

思い込みと勘違いと早とちりな情報を、あたかも絶対的真理かのように主張するブログやサイトもまた、

存在するのです。危険なことです。決して彼らの主張を鵜呑みにしてはいけません。


上手に活用・利用していきましょう。

決して活用・利用されないように気をつけながら・・・


自分にとって役に立つ分だけを頭に入れて、自分にとって役に立たない部分は読み流しましょう。


何にせよ盲信ほど危険なものはありません。

何にせよ最終的には、目の前にいる主治医やカウンセラー、

自分の発言に責任をもってくれる方々に、何にせよ確認してください。

もちろんこのブログに書いてあることも・・・です。


補足)「電気ショック療法」は現代では「(修正)通電療法」という名前の方が一般的です。
より安全な方法に改善されています。特に重度のうつ病に有効であることが知られています。


https://mental.blogmura.com/img/mental100_33.gif

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