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「はい、もしもし? うん、ミーティング終わったから… もうちょっとしたら、事務所出るよ…」
「なーんだ、待ち合わせの相手がいたんだ…」
「って、これは今日の相手だろ…?」
「また、遊びに行くのかよ、相変わらずだな…」
「それじゃぁ、断るなぁ、俺等の依頼…」
「…」
その時、送りに難色を見せる北山の携帯もとに一本の電話が入った…
電話先からは女性らしい声がするらしい…
3人は、どうやら、その女性を乗せるために北山が車で来たのだと事を読み、本人を
聞こえるように冷ややかな声をかけたけれど、それを携帯片手に聞いていた本人は…
「ねぇ、つかぬ事聞いていい? 俺達の間でさぁ…」
その時、北山は、一向にわざと聞こえるように、電話先の相手にその問いを尋ねた…
そしてその問いが電話の相手の答えを明らかにさせたんだよね…
「うん、もし、俺達の間で… もう1人兄弟がいたら、どうする?
そっ、俺ら2人プラスで3人兄弟だったらさ…」
「…??? !!!」
「悪いけど、問題として、ちょっと考えといてよ… いや、俺が聞かれた質問なんだけど、適した
答えが思いつかないんで…まぁ、面倒くさいってのもあるんだけどね、うん、そんな急がなくても
良いよ、じゃぁ、また後でね… はいはい…」
”俺達”と称したのが兄弟のくくりである事に気が付いたこの一向は、
北山の先にいた、電話の相手が誰なのかここで気が付いたらしい…
北山もそう言葉にする事で、この一向に電話の相手が誰なのかを理解させようとしたんだろうね…
そうして、電話を終えると、本人がキッ!と3人をたしなめようとした…
一方…
「あ、いたいた… 由美ちゃーん、こっちこっち…」
「安岡さーん...」
「久しぶり〜、いやぁ、今日は楽しみにしてたよ…」
「はい、私もです…」
そして、間もなく俺は、彼女と待ち合わせの場所で顔を合わせた…
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