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「私はイスラム教徒です、ハグしてくれますか?」
パリの広場に立った男性に人々は・・・.
The Huffington Post Japan 11月20日記事転載
120名以上が亡くなったパリ同時多発テロからわずか数日後、
パリのレピュブリック広場にイスラム教徒の男性が立った。
彼は目隠しをしており、そばには2つのボードが置かれていた。
1つには、
「私はイスラム教徒です、ある人は私のことをテロリストだと言います」
そして、もう1つのボードには、
「私はみなさんを信じています。みなさんは私を信じてくれますか?
信じてくれるのなら、ハグしてください」と、書かれていた。
果たして人々は、男性をハグしたのだろうか?
一人、また一人と彼に近づき、
そして多くの人が彼を抱きしめた。
中には目に涙を浮かべている人もいた。
動画は11月17日にYouTubeに投稿されている。
「テロリストとは、何の理由もなく他人を殺そうとする人です。」
男性は目隠しを取った後で語った。
「真のイスラム教徒はそんなことはしません。
イスラム教の教えは殺人を禁じています。」
テロの後、イスラム教徒への風当たりが強まっている。
世界の一部のモスクは襲撃され、
「移民を受け入れるくらいなら自分が国を出たほうがまし」と言う人もいる。
そんな中、この男性の行動は、人間の温かさを教えてくれた。
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イスラム過激派によるパリ同時テロの後、
フランスではイスラム教徒市民への嫌がらせや暴力などが心配されていましたが、
実際、南部マルセイユ市では、地下鉄駅を出ようとしていた
頭を覆うスカーフ「ヘジャブ」を身に着けたイスラム教徒の女性が、
若い男に殴られ、軽傷を負う事件などがありました。
11月29日にパリで開かれた、
「イスラム教徒と市民の団結・フランス会議」での報告によると、
13日のテロ発生から19日までに、イスラム教徒への暴力や嫌がらせは、
これを含めて24件発生したといいます。
それとは逆に、「こんな時にこそ、お互いの理解と団結が大切。」と、
今回のテロ後のイスラム教徒市民の心痛を察して、
全国のモスクに親愛のメッセージを送る人なども現れます。
中には、「 自由に平和的に信仰を生きている500万人のイスラム教徒達と共に、
アッラーの名を使って 人殺しする1万人の蛮人達と戦いましょう ! 」と、
街頭で、テレビのカメラを前に宣言をする77歳のおばあさんも・・・。
善意の方々の方がずっと多いことに救われます。
世界中で理解と歩み寄りが生まれるよう、
祈らずにはいられません。
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社会 Societé
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私の住んでいる街から、ローヌ川に架かる橋を渡って。 「年金改正法案」は、10月27日に国会で成立したと思われましたが、 翌日28日に全国規模のデモが、前もって予定がされていました。 法案が成立してしまった後では参加者が集まるどうかも定かでは無いなか、 友人が参加するというので行って見ることにしました。 前回に比べると、デモの規模は小さくはなっていたけれど、 想像していたよりずっと多くの参加者が見えて安心しました。 写真は全長1km程になったデモ行進の後列です。 高速道路を走る大型トラック、 デモ行進は、運転手のクラクションの激励を受けながら行く。 実はこの日、写真には写らなかったけれど街中が沈んでいました。 こんな時、フランス人は顔に浮かぶ感情を隠せないので、 憂鬱は見ている方にも伝染します。 それでも、カメラを向けた時だけは飛び切りの笑顔で答えてくれる。 その時、偶然出会ったデモに参加しなかった知人は言いました。 「サルコジ、あれは病気だよ、解決策は唯一つ「殺る」だけさ!」 今、何人のフランス人がこの願いを共有していることだろう・・・。 庶民の経済状態の悪さが限界を超えて露になった昨今、 不思議な事に人々の顔に笑顔が戻って来ました。 以前裕福だった時よりも、彼らはずっと幸せそうに見えます。 在るがままの自分、家族、生かされていること、慎ましい生活に戻ること、 持っているものを大切にして、それに満足し感謝すること。 お金の豊かさを追っていた頃は、 得られなかった平安を彼らは取り戻したのかも知れません。 ストやデモを続けていた方々は、 今回、700ユーロ(約8万円)前後のお給料を失ったそうです。 それは月々分割で、その方々の月々のお給料から天引されていくのですが、 彼らが既に生活の困窮の中で、さらに生活が苦しくなるのが分かっていても、 守らなければいけないものって何だろうと考えます。 石油製油所のストなどは、連日寒い野外で夜を明かしていました。 ストで一週間分以上のお給料を失ってしまった労働者の方々の為に、 支援の寄付が、400以上のブログやホームページで呼びかけられました。 それに答え、全国から寄付の小切手が続々と送られて来ているそうです。 ボロボロになったフランス国旗は、現在のこの国の象徴?! 「自由・・? 平等・・? 博愛・・?」 何度も耳にした言葉、「サクリフィス(犠牲)」 私達は今、犠牲を払ってでも戦わなければいけない。 彼らの場合それはたぶん、自分達の年金の問題に留まらないのだと思います。 この国で憎まれるものに、嘘と脱税と不正があります。 サルコジ大統領は、その三つの塊の様な人物なのでたまったものではない。 そして、 「苦しむ他者」の為、「次世代の子供達」の為、「不正の是正」の為。 フランスをはじめ、 世界中に蔓延っている「貧富の恐ろしい格差」を無くす為。 少数の尽きない欲が、 多くの持たない人達を搾取し、その生活を破壊する不合理と悲惨など、 たぶん、彼らは「知り過ぎている」のだと思います。 誰もが待ち望む、2012年大統領選挙。 本当の戦いはこれからです。 |
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10月16日バランス市でのデモの風景を紹介させて下さい。 ピースサインでポーズを決めてくれたお巡りさん。 パリやリヨンなどでは暴動の危険もありますが、 田舎のこの街ではお巡りさんもどこかのんびりしています。 実は今回の様な、「大規模一斉」、「長期」、「老若男女問わず」、 「多職種総出」、大多数の支持するデモは、 いかにフランスといえども、数年に一度数日の珍しいもの。 良い意味でも悪い意味でも「フランス名物」の一つ「マニフ(デモ)」は、 歴史と世界に名を馳せる「フランス革命」を起こした「血」を思い出し、 フランス人が一番フランス人らしい瞬間ではないかとも思うのです。 記事がデモ一色になってしまって申し訳ありませんが、 もうちょっと続けさせて下さいね。 親子連れのこんなに多かったデモは初めてでした。 既に引退した人達も応援に駆けつけて。 寒かったこの日、 鮮やかなコートで完全防備が目を引いた女性。 「土曜日? 私にとってその日はデモ!」 「団結、富の公平な配分、分かち合い、オルタナティブは、OK!」 と紙には書かれていました。 お婆さんとお母さんと子供達 こちらはたぶん、フランス人のご夫婦が養子を迎えた「虹色家族」 茶目っ気たっぷりだった労組の人達 サルコジ大統領が旧市長で長年住んでいた街「ヌイイ」の 一介の郵便配達の若者オリヴィエ・ブザンスノーが中心になり人気を上げる、 新しい革命政党「LCR」のメンバーの方。 Tシャツに書かれているのは 「レボリューション(革命)、エボリュホション(発展)」 プラカードには、「リュウマチを患う前に引退を・・・」 お年寄りから子供まで。 フランスはこれからどこへ行く・・・。 |
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10月16日バランス市で行われたデモ 昨日10月26日の「年金改正案」フランス国会の審議の最中、 ちょっとしたハプニングがありました。 共産党の代表の一人が、 サルコジ大統領と、その実兄ギヨームの写真を並べたビラを掲げて告発。 ほんの数十秒の間でしたが、とても印象に残りました。 サルコジの兄ギヨームは「私的年金積み立て」を扱う保険会社の総代表。 この「年金改正法案」を強行に成立させようとするサルコジの真の目的。 私的なコネの儲け話の為に、現在と将来の多くのフランスの労働者が、 犠牲を払うというとんでもない構図が、一瞬浮き彫りにされたからです。 左・サルコジ大統領 右・兄ギヨーム・サルコジ 彼はマラコフ・メデリック保険会社の総代表であり、 「私的年金積み立て」の商品を企画している事が新聞に発表されました。 この企画には現政府の後援がなされているという事です。 10月27日「年金改正法案」の成立の前日、問題の告発の場面。 http://www.youtube-nocookie.com/v/wZ3-xHEswpA?fs=1&hl=fr_FR&color1=0x5d1719&color2=0xcd311b 国会の雰囲気だけお届けします。 この場面、全国放送のニュースでは全く報道されていませんでした。 10月27日 現在60歳の定年を62歳へ延長する政府の年金制度改革法案について、 フランスの国会の下院は、与党、(UMP)が過半数を占めている為、 同法は賛成多数で、可決成立されました。 26日も全国12の製油所のうち8カ所で無期限ストが続行されていたのが、 一時より緩和されましたが、ガソリン不足は完全には収拾が付いていません。 街がゴミの山で埋まっていたマルセイユでは、市民生活の限界と、 衛生的面での危険が大きい為、ゴミ集配員達のストは一時解除されました。 2カ月に渡って続いた、(全職種一斉はそのうちの六日間です。) 労組を中心としたデモやストライキなどの抗議行動。 国民の70%が支持していましたが、それがこのままで終わるには、 問題はあまりにも山積みです。 法案審議中、労組や国民との再三の対話要求を拒んできた政府。 例のごとく強硬な法案の可決は、ある程度予測済みでしたが、 全国の労組や国民、特に高校生達の不満は想像に難くありません。 労組側は、今日10月28日と11月6日全国規模のデモを予定しています。 2006年の「CPE(初期雇用法)法案」が、国会で可決・成立後に、 学生達の長期に渡る大規模デモによって撤回された前例がある事から、 高校生達は労組以上に長期戦の構えで、法案の撤回を目指すつもりの様です。 成り行きを見守りたいと思います。 パリの路上にユーモアたっぷりの落書き。 「 引退するまでストライキを決行・・・! 」 |
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十月十六日、ドローム県・バランス市(人口7万人)で行われたのデモ。 学生を中心とした大々的なデモを翌日に控えていた為、 この日の高校生の参加者はわずかでした。 フランスの高校生達は、幾つかの独自の組合を持っていて、 デモも大半はこの組合が動員しています。 この組合は、NPO(民間非営利団体)に基づく指定団体として、 政府補助金を受けており、それで組合本部のある雑居ビルの一室の家賃や、 全国集会を主催したり機関紙を発行したりする費用を賄っているそうです。 もちろんパリだけではなく、全国の高校生がデモを展開。 彼らに特徴的なのは「同世代だけがわかる途方もない連帯感」 彼らはさらに国際組織づくりに力をいれていて、既ににアムステルダムに、 国際本部を立ち上げ、西欧各国の高校生組合と提携を進めています。 組合員の間の連絡やコミュニケーションにブログが活用されているそうです。 2006年の「CPE(初回雇用契約)」法案の例があります。 2006年に国会で発表された、「若者の新しい雇い方」に関する政策で、 「26歳以下の人を新たに雇用した最初の2年間は雇用者が理由を明示せずに、 解雇できる権利を雇用主に認める。」というもの。 この法案は、一度国会で可決された後に、 長期に渡った大学生や高校生の大規模デモによって撤回されました。 手持ちの団幕には、 「世代から世代へ・・・皆んなで団結し助け合おう。」と書かれています。 今回の高校生の大規模なスト参加の背景には、 フランスの青年の高い失業率があると思います。 この国では、失業対策のために長年高齢者たちを早期退職して 青年たちにポストを譲ると言う「世代間連帯」が取られていました。 大統領は、雇用と労働、老後の生活の安定への対策を何もせずに、 長年の「社会モデル」を壊す事だけをしようとしています。 高齢就労が広がれば、さらに自分たちの失業率が高まること、 「正規(期限無し)採用」に就ける年齢が、現在平均27歳になっているのに、 「労働(保険)期間」を長くするならば、自分達の年金受給は60代ではなく、 (運よく仕事が得られても)70歳過ぎになってしまうということを、 高校生達はよく知っているのです。 こうしてみると、 「41年間の保険期間がなければ満額が受け取れない。」 「年金の満額が現役時代の半分の金額」という年金制度自体が、 現在の国民の生活の必要に見合っていないという事が分かりますが、 その見直しをまず・・・というのが労組や学生の願いでもあると思います。 「私達の将来に安定と希望を・・・法案に反対。」 先頭のリーダーが指揮を執り、後続の学生がスローガンを繰り返す。 政府はメディアで左派と労組と高校生達を非難する。 「子供達は労組に操られている、路上に引き出すなど非常識だ。」と。 デモに参加する高校生達は声高にはっきりと答える。 「私達は、ちびっ子でも、操り人形でもない。」 「この国の現実の深刻さは私達にだって充分理解が出来る。」 「2012年の大統領選挙には、僕達にだって選挙権があるんだ!」 フランスの高校生は15歳から18歳ですが、選挙権は18歳からです。 太鼓や笛の鳴り物が、デモの士気を上げる。 リーダーが発煙筒を炊く。 ちなみにバランス市の様な中小都市で、デモが暴動になることは稀です。 大都市では今回、「カッサー(壊し屋)」と呼ばれる部外者の若者の集団が いつの間にか紛れ込み、機動隊との間で闘争になる事が起きていますが、 大抵の都市では、何事も無く平和にデモが終えられます。 プラカードに書かれているのは、 「私達は(盲目に後を従う)羊じゃ無い、「将来」は自分達で建てるもの!」 「富と職の公平な分配を・・・」と書かれた団幕 描かれていたフランス地図には、無数の墓を表す十字架。 フランスの国章「自由・平等・博愛」とは反対の、 「不自由・不平等・人種差別」と書かれている。 この高校生達の事を思うと、少し心が痛みます。 私がこちらで暮らし始めた十五年前、 この国では、小さな赤ちゃんのいる家庭でも「夫婦共働き」が普通でしたが、 大勢の人達が、家を建てる事や物質的な豊かさを目指していました。 メディアが見せる、雑誌から抜け出た様な富裕階級の生活を理想にした為に、 贅沢が蔓延り出し、以前の「質素堅実」は鳴りを潜めてしまいますが、 代わりに、ブルジョワ的な「お金儲け」を人々は追い始めました。 子供を産んだお母さん達は、以前の職場を確保して仕事を続けて行く為に、 生後二ヶ月で子供を他人に預けて職場復帰をしなければなりませんでした。 理由の一つには、 先述の「四十一年の保険期間」の年金のシステムがあった為です。 もう一つには、国の全ての面に渡って税収に頼るところの大きいこの国では、 たとえ主婦でも、税を納めて初めて社会の一員と認められる風潮でした。 外で働いていないお母さんは、「どうしてあなたは働かないの?」と、 家族や友人からさえ言われるので、肩身の狭い思いをしていたのです。 生後数ヶ月から、保育料を払って乳母に預けられていた子供達は、 二歳半から三歳になると無料の公立幼稚園へ通います。 そうした子供達が成長するに連れて、子供達の世界が殺伐としだしました。 著しい学力の低下や「落ちこぼれ」が目立ち出し、学校が荒れ始め、 小学校から生徒間の暴力が深刻で、子供達の間の激しい「いじめ」もあり、 大人社会以上の「弱肉強食」の様を呈していた事も珍しくありませんでした。 中でも深刻だったのが、学校での子供達の「自傷行為」です。 一例を挙げれば「スカーフの遊び」。 これは子供が休み時間、友達の見ている目の前で自分の首を絞めるのです。 どこまでまで限界に耐えられるかを携帯のビデオで撮りながら・・・。 その遊びが行過ぎて亡くなる子供が続出、テレビで何度も特集番組が組まれ、 討論される程問題になりました。 経済的には豊かになったのに、 家族はバラバラで子供達は幸せそうではありませんでした。 二組に一組の夫婦が破堤、両親の離婚が珍しくなくなったのもこの頃です。 その後、政府による教育予算の削減や教員減らしが深刻化。 反対に世の中は高学歴社会になり、条件の良い就職には大卒資格が必須。 コチコチの詰め込み教育の末、旨く大卒になったとしても職の保障は無し。 そうしているうちに、海外への生産工場の移転の大波に呑まれ、 片親・・・時には、両親とも痛恨のうちに失業を余儀なくされました。 そして現在生活に行き詰まり、 やっと手に入れた「家」も手放さなければならない家庭が珍しくありません。 その両親や周りの、涙と背中を見てきたのがこの世代の子供達なのです。 フランス上院は22日、 スト・デモの原因となってきたサルコジ政権の「年金改革法案」を、 上院は賛成多数で採択。来週、上下院で署名され、発効する見込みです。 法案はサルコジ政権の支持母体「UMP国民運動連合」などが支持され、 賛成177票、反対153票で採択されました。 労組は、正式署名の阻止を目指して11月上旬までデモなどを続ける方針。 労働組合側は、利益の増え続ける企業に対し給与の値上げもさせず、 労働者の生活改善もされないままに、退職年齢の延長を押し付けることは、 「労働者への弱者いじめだ」と主張しています。 その為、10月28日と11月6日にも大規模なデモは続く予定です。 22日の調査では、国民の7割がストを依然、支持しています。 高校生もデモや学校閉鎖を続ける見込みです。 http://www.youtube-nocookie.com/v/Ptm3AkPSUmk?fs=1&hl=fr_FR&color1=0x006699&color2=0x54abd6 全国で行われていた高校生のデモの一つです。 雰囲気をお届けします。 http://www.youtube-nocookie.com/v/-Dq8kBLUKWM?fs=1&hl=fr_FR&color1=0x006699&color2=0x54abd6 封鎖している学校前で、警察と高校生のちょっとした余興です。 ♪ 若者には生活苦、若者には悲惨、 それが、この政府の政治だよ! 一歩進んで、三歩さがる、 それが、この政府の政治だよ! ♪ |


