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友人のギター・テクによるとレコーディングの時に日本製アコギだと
理由はわからないが、結局四畳半サウンドになってしまうとこぼしていた。
最近、クラシック・ギターに詳しい方から教えてもらったのだが、
クラシックの場合、
・スペイン系(伝統的なクラシックギターの音色)
・ドイツ系(倍音が少なくシンプルだが重厚な音色)、
・アメリカ系(豪快に鳴り響くが味わいでは今一歩)
と、国によって結構系統があるとのことである。
天才MarchioneはViolinの技法もギターに応用するイタリア系の手法で、
同じパーツで木だけ替え、これほどキャラクターが違ってくるのか
という高度な技を使ったりする。典型的ヨーロッパ系である。
エレキというのは元々アメリカ生まれというか、アメリカで発展した
楽器だからこれはアメリカの伝統を持ったアメリカ系である。
FenderやGibsonに代表されるようにアメリカそのものであり、
McNaughtもアメリカ・キャラクターの最高峰と言って構わないだろう。
Lowdenのアコギを始めて弾いた時は、ヨーロッパのGypsyの音をイメージ
したものである。Lowdenは北アイルランドだからUnited Kingdomだし、
大陸のヨーロッパ人からするとヨーロッパではない、と言う連中も
いるだろうが、とにかくヨーロッパ的伝統を非常に強く感じたものだ。
Martinと比べると、こちらはしょせんはカントリーのギターだな、
と思ったものだ。
ドイツの場合、ロックではヘフナーやリッケン等ちょっとチープな
マニア向けくらいのB級イメージが強いが、ドイツというのはクラシック
では音楽大国だし、楽器大国である。クラシック・ギターもそうだとは
知らんかった。そういえば、Rockの分野ではNik Huberのギターやら
Banzaiのエフェクト等、高品質な楽器もけっこう出ている。歴史的背景を
思えば今後さらにすごいものが出てくるかもしれない。
Rockというのは歴史の浅い音楽ではあるが、楽器製作の伝統や民族の音楽観が
どこかでつながっているのは間違いない。PRSはゲルマン系の流れの
中でアメリカの伝統を反映しているし、Music Manはやはり西海岸を感じる。
エレキというのは今の楽器であるが、やはりいろいろなモノを背負って
いるのであろう。この血というか、深い伝統のようなものがどこかに無いと
うすぺっらい感じのギターになってしまうのであろう。新興アジア製ギターの
今後の課題だろう。
寺内タケシ氏の方法論も、この流れの中では必然だったのかなとは思う。
パコ・デ・ルシアはパコだし、日本のギタリストは日本人だからなあ。
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