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高校の時はよくラジオも聞いた。関西に住んでいたのでFMはFM大阪である。
当時は結構レコードプレゼントとかコンサート招待があった。ただで行けるのである。
Led ZeppelinでたしかS席3,600円位だったから、高校生には大金である。
勿論お金を払うだけの価値はあるが、この時は隠し持っていたカセット・テレコが
録音中重低音で吹っ飛びぶっこわされるという事件が発生したものだ。
大枚はたいてこういうことが起こるとかなりつらい。
タダ券が当たったのはCome on EverybodyがヒットしたUFOである。これは最悪の
コンサートであった。生意気にでかい大阪府立体育館だったがガラガラで盛り上がった
のは1曲だけという情けないものであった。FM大阪様から頂いたものはスタン・ゲッツ
カルテットの大阪フェスティバルホール・コンサートである。しかも2枚も。
ちなみにスタン・ゲッツとは次のような天才サックス奏者である。
1.ヘロイン中毒で強盗のため服役もした犯罪者である。
2.数年間ブラジルで暮らしボサノバを世界中に広めたイパネマのおっさんである。
3.コルトレーンが「もし我々が彼のように吹けるものなら、一人残らず彼のように吹いている。」
と言い、マイルスも一目置いていた。
4.村上春樹が大ファンである。
さて、初めてのジャズ・コンサートであったが、メンバーはリッチー・バイラーク(P)、
ディブ・ホランド(B)、ジャック・ディジョネット(D)という超強力メンバー。
こんな感じのライブが展開された。
http://www.youtube.com/watch?v=ZOcyPYmWlY4
(ちなみにこのアルバムはピアノのチューニングおかしくピアノ・ソロもなし)
ジョン・ボーナムも良かったが、ジャック・ディショネのソロは10倍すごかった。
ベースにも顎落ちである。つまり、ここで本物のリズム・セクションに遭遇して
しまったのである。客の入リは3,000人のキャパに対し200人という最悪の段取りで
スタン・ゲッツもやる気を出すのは大変だったと思うが、その演奏のクオリティたるや
超絶で、この時聴いたリズムは心と耳に深く刷り込まれてしまったのである。
その後、同様の体験をするのは2年後のロバータ・フラック公演で、ラルフ・
マクドナルドがバンマスの豪華バンドであった。音楽的にはこのスタン・ゲッツ
カルテット体験が生涯の音楽的嗜好を決定づけたのであるよ。つまり音楽はやはり
ドラムとベースよ。
何故吾輩がシュガー・ベイブのSONGSがだめかというと、リズム・セクションなのよ。
その後の達郎の重低音コンビ知ったらもう無理でしょ。同時代の達郎とセンチの
その後の違いも、この重低音リズムの活用が一番大きいかもね。まあアメリカでも
重低音のウエスト・コースト・サウンドなんてあまりないもんな。建築でも基礎が
最重要だもんな。ここが山下先生の卓見あるな。アイディアとしては普通あるが、
人材を発掘しちゃんと起用したのがすごいよな。シュガー・ベイブが反面教師
だったんだろうなあ。木造建築にビルの基礎!
ちなみにスタン・ゲッツの話はこれが面白い。天才の世界であるな。ジャズだなあ。
http://www.music-net-jp.com/morimusic/press01.html
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