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中学三年のときの運動会におやじが見に来た。その時、生徒会の役員をしていたわたしが、入場行進の時に、日の丸の端を持ち、先頭に立って進み、国旗掲揚(こんなのあったんだ)のあとに、ラジオ体操をする際、朝礼壇のようなところで皆を導く役だった。おやじはそれがうれしかったのだろうと思う。めずらしく、朝早く、入場のときから校庭の隅の方に敷物を敷いて陣取りこちらの方を見ていた。入場行進のときも、ラジオ体操のときも、おやじの方が気になった。今、思い出すと、何か、セピア色の写真の中におやじの部分だけ光が照っているような不思議な感覚がある。翌年の5月、おやじは脳溢血倒れた。あの時、おやじは55歳だった。 |

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