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中学2年生の終りのときに、尊敬と淡い憧れを持っていたM子先生が転任して行ってしまいました。
M子先生は音楽の先生で、図書室の方の責任も持っておられました。先生はA組の担任、わたしはB組の学級委員長でした。B組の担任が男性のW先生。このW先生が内村鑑三の話をして下さった先生です。
よく放課後などは文集つくりなどしてガリ版でガリ切り(懐かしい!)などをしていました。その時に、やさしく美しいM子先生は自分の小さい時の話をしてくれたり、ずいぶん僕のことをほめてくれたりしました。冗談などをいって、コロコロと笑う声がとてもすばらしく響きました。中学3年生まで転任することなく、ずーっと一緒だと約束してくれたりしていました。
そのM子先生が転任するという報告が新聞に出ました。
その日は3月の終りのころでした。少し昼寝をして、夕方、川の土手を歩き始めました。早春の川の流れを見ながら、一人で歩いていたら、とても悲しくなってしまいました。「M子先生が、遠くに行ってしまう。M子先生が転任してしまう!」。夕焼けに染まる空を見上げていると、涙が湧いてきて止まらなくなってしまった。独りで何時間も歩き続けました。「先生うそつきだ。転任しないって言ってたくせに・・」。先生の下宿の近くまで歩いて行き、それから静かに家に帰りました。
日記帳に先生の思い出を6頁ぐらい殴り書きに書きました。
また涙があふれてきました。
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