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その数日後であったと思う。大船の昌光ガラスで季節工としてアルバイトをしていた寮で、夜の10時半
ごろ友人の瀬戸(仮名)と話をしていた。彼が、キリスト教について批判をした時に、わたしは、「い
や、キリスト教は歴史の中で、やはり大きな働きをしてきた。神の愛を信じることは、人を愛して生きて
ゆく上で一番大切と思う」というような話しをしたら、瀬戸が、「君はそう言うが、わたしは長い間、君
と一緒に生きてきて、愛のない冷たい刺で、何度も傷ついて来たんだよ」と言う。わたしは大変ショック
を受け、その夜、11時半からの祈りの時に、隣の部屋で聖書を読み、祈った。「主よ、わたしはあなた
の僕と思ってやってきましたが、瀬戸が今日、お前の冷たい刺で傷ついて来たと言われてしまいました。
わたしには性格に刺があります。主よ、今日はこの刺を何としても取り除いて下さい。深い悔い改めの時
としてください!」と祈り続けてゆくと、わたしは今まで経験したことのない霊的な震えが来て、何とも
言えない神の臨在の中に移されてゆくような感覚になった。わたしは霊的な恍惚状態のようになり、畳に
正座して祈っていたのに、立ち上がってしまった。それから、主の深い臨在を覚えて「おお、主よ、あな
たはおられる!おお、主よ、すべての人を罪の呪い、地獄の世界から救ってください!主よ!」いつのま
にか、声が大きくなって大声で叫んでいた。もう夜中の12時を回っていた。寮は田んぼの中にあった。
窓をあけていたので、わたしの奇妙な大声が周りに響いたのだと思う。あちらこちらの家で、がらがらと
戸が開き、人々が「何だ、何だ!」話している。建物の一階にいた別の会社の人たちが、二階に上がって
きて、わたしのいた部屋の前までどやどやと集まってきた。藤木が部屋に入ってきて「クレニ!気は確か
か!落ち着け!落ち着け!」と言って、わたしを畳に引き倒した。「藤木、神はおられる!わたしは見
た!」「クレニ!落ち着け!」。 下の人たちが「気持ち悪くて寝られないよ!夜中なんだから、少し
は人の迷惑も考えろよ!まったく!」。 瀬戸と藤木が、「すみません、すみません」と謝ってくれた。S
学会の大森隣の部屋で、涙を浮かべて座っていた。
今考えて見ると、実に、奇妙な体験である。が、丁度、隕石が大気圏に突入すると火の玉のように燃え
上がるが、今までの19年の歳月、神様無しの罪深い世界に生きてきたので、聖い神の臨在の世界に突入
を経験した時、激しい、燃えるような、霊的な体験となって現れたのではないかと思う。
(この体験は、人格的に怪しまれるような感じがするので、あまりは話さないのだけれど・・)
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