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わたしの教会献身を受けた教会
わたしが住んだ教会の二階の屋根裏部屋は大変味のあるところだった。ラスコーリニコフの住んでいた屋
根裏部屋のような、船底のようなところである。
まず、二階に上がる階段が、普通に使われるはしごのようで、下が透けて見えるので恐かった。それか
ら、2階に入るところが1、5メートルぐらいの四角の穴なので、普通の姿勢で上って行くと、しこたま
頭を角にぶつけることになる。「頭を低くして入るべし」とか言っていた。部屋は3畳敷きであったがい
わゆる屋根裏なので、天井は平坦ではない。一番高い部分で1メートル60センチぐらい、低いところは
1メートルぐらいで、立っているものなかなか大変。それに窓は南側に小さなのが一つ。それも風が吹く
とごとごと音を立てた。夏は屋根がわらの暑さで熱せられ、夜でも40度を越えるので到底寝ていること
はできなかった。そのような時は教会の会堂の隅にベンチを合わせてその上に布団を敷いて眠った。会堂
は広いので涼しくて気持ち良かった。
この部屋でよく矢内原先生の著作や藤井武の著作を読んだ。当時、高橋三郎先生の著作に刺激され、
「芋を食べても藤井武全集は購入すべき」云々と書いてあるのを読んで、藤井武全集を購入した。また、
エレミヤ書を愛読して、部屋に「ヨルダンの密林ではどうするつもりか」と書き付けて貼っておいた。青
年たちがよく遊びに来て夜遅くまで話し込んだ。泊まってゆくのも結構いた。
この屋根裏部屋の1年は、なんとも味のある1年だった!!
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