KURENI 主と共に歩む恵みの日々

2019年がやってきましたね〜。チャレンジの一年!!

クリスチャンになって1年目の頃

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                  アパートから見えた風景など  

うっかり手を上げてしまったら、集会が終わってから、石井市五郎先生がわたしのもとにやってきて、声

をかけてくださった。わたしが前の年のクリスマスに洗礼を受けたが、ヘルメット組みに入って、教会を

離れてしまったことなどを話したら、「できれば話にいらっしゃい」と語って下さった。この夜、わたし

のアパートまで、青年会長の平井兄が自転車を引きながら、ついてきていろんな話を聞いてくださった。

次の週からこの教会の日曜礼拝に出席するようになった。礼拝の時に前の方に座って説教を聞いている

と、年老いた高山先生は説教中に涙を一杯溜めて話しておられた。すごい、主の愛に深く感動しているん

だ、と思って感心していたのだが、後でこのことを先生の話したら、先生は「それはね、老人になると涙

腺が緩んで、自然に涙が出るんだよ」と言われて、感動して損したような気がした。次の日曜日から、青

年会の兄弟姉妹との交わりも始まった。印象深かったのは、田中兄。彼は立教大学の社会学部で青年文化

を研究しているという方で、包容力のある元気な先輩だった。それから野村姉が熱心に集会に励んでおら

れた。カリエスを病まれた方だった。藤原姉。彼女はワーズワースの詩を研究しておられる才女だった。

それからしばらくたって、竹田兄が故郷会津から再び上京。彼とは実に兄弟のように共に歩んだ。それか

ら彼の奥さんになった小林姉。高校生だったH兄、M姉妹方。しばらくして、大槻兄とか、高橋兄とか小笠

原兄とか、いろんな青年方が集まってきた。やがて、献身して牧師になった清○君は、その時まだ小学五

年生で、クリスマスの劇で迷子のメー子役で「主に従い行くは…・」を歌って速いぎるとか言って注意を

受けていた。まあ、いろんなユニークな方々がおられた。わたしも友人をよく誘ってきたのを思い出す。

こうして○○教会での信仰生涯が始まった。その当時、この教会は日本キリスト教団を離脱して、インマ

ヌエル綜合宣教団に加入するかとの議論もなされていた頃だった。夜の集会にはいつもイムマヌエル船橋

教会から石井先生や小川先生が来てくださって説教のご用や細かな教会の訪問とか雑用をしてくださった

りしていた。わたしは、夜は「すいどうばた美術学院」の夜間部に通い、昼は自分の家で絵を描いたり、

アルバイトとして山谷の日雇い労務をしていた。時には肉体的にも、精神的にも、とても疲れていた。こ

の年のクリスマス祝会には元首相だった片山哲氏がいらしてくださり、説教のご用された。白楽天の詩を

引用されたりして、「キリスト教の本質は神の愛と人間平等の思想です」とか言われた。わたしは、心の

中で「違う!違う!キリスト教の中心は罪の問題。人間のどうしようもなさです!」とか思っていたのを

なつかしく思い起こす。今考えれば、もう少し謙遜になって、いろんな質問をしたり、お考えを聞きたか

った。奥様もごいっしょしてくださったことが何度かあり、謹厳な、真実そうな人柄を、とても印象深く

覚えている。クリスマスの祝会で恵まれ、また、主にある兄弟姉妹の交わりの中でわたしの心は次第に落

ち着きを取り戻し、信仰生涯を歩み始めた。

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                 浪人1年目の頃に描いた静物画
そのような不安の中で自分のアパートで絵を描いていると、マイクの音が聞こえてきた。「こちらは日本

キリスト教団○○教会です。今晩、教会で特別集会がございます。皆さま、どうぞお出かけ下さい。」そ

のマイクのアナウンスを聞いた時に、「ああ、この辺にも教会があるんだ!今さら、教会に行くのも気が

引ける…… しかし、何をやっているのかな?」。マイクで電話番号を言っていたので、すぐに近くの紙

に書き留めた。次の日の夜だったと思う。意を決して教会に出かけた。電話で住所を聞くと女の人が電話

に出てくださった。場所を教えて頂いた。…大体の感覚で行ってみた。今思うと、ずいぶんと遠回りして

教会を探したような気がする。途中で道が分からなくなってしまった。前の方を歩いている中年のおじさ

んに「○○教会ご存知ですか?」と聞くと丁寧にわたしを教会まで連れて来てくれた。狭い路地を通った

のを覚えている。教会の裏口のほうから連れてきてもらったのようだ。そのおじさんに、「わたしの友人

にS学会の人もいて、本を買ってきてくれたんですよ」と言ったら、「どうせ、信仰を持つんならS学会

り、キリスト教の方がいいですよ」とか言っていた。教会の前まで連れてきてくれたが、その人は帰って

行かれた。○○教会は玄関に小さなライトが点いていて、何となく古い感じがした。ドアを開けてはいる

と、入り口のところに年取った上品な婦人が座っていらして、ニコニコして迎えて下さった。牧師夫人で

あった。わたしを中へ案内してくださった。会衆は25人位であったろうか。講師は大変大きな声の先生

だった。それと東北なまりがすごかった。「わだすたつが、す、えすさまをすんずるなら…・」。「東北

から講師をお呼びしたのかな?」と思って聞いていた。後で知ったのだがこの先生は岩城幸策という有名

な先生であった。説教は非常にわかりやすかった。わかりやすすぎたと言うべきであろうか?「…・わた

しの知っている人は大酒のみでした。彼は教会へ来て本当に変わったのです。彼は奥さんの前に手をつい

て謝り、酒ビンを投げうって悔い改めたのです。家庭は変わりました。皆さん、あなたも今日、変わるこ

とができるのです。……」

 わたしはその時に、こう感じていた。「なんという単純な話。現在、キリスト教そのものが、歴史的な

価値においてその存在を問われている時に、酒飲みが酒びんを割った話では…・ここはわたしの来るとこ

ろではなかった…」。そう思っているうちに、説教は終わり、今度は年取ったおじいちゃん先生が、司会

をして締めくくられた。「皆さん、祈りましょう。……今日の話を聞いて、何と恵まれたことでしょう。

皆さんの中でも、いろんな問題を持っておられる方々がいらっしゃることと思います。もし、今日、自分

の罪を悔いて新しい生涯に入りたいと思う方がおられたら、どうぞ、手を挙げて示してください・・」。

わたしはもう帰ろうと思っていたのに、罪を悔い改めたい方は・・・と言われた時に、うっかり手を挙げ

てしまった。それからこの教会の高山牧師に捕らえられることになった。1970年10月のことである。それ

以来、わたしは、現在、2008年の8月に至るまで、この教会にお世話になっている。

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               神谷のアパートのころに描いた自画像

すべてが空洞化してしまうような中で、わたしも、自分の旋盤工としての生活に疑問を感じた。当時のわ

たしなりの結論はこうだった。「自分とは何者なのか?自分は広大な宇宙の片隅にある、太陽系の中の衛

星の一つ、地球の中に存在する手足と脳の異様に発達した、一生物にしかすぎない。約100億年の歴史

の中で、約1000分の1の期間存在した人類の中の、更に瞬間の存在にしか過ぎない。所詮、宗教も人

間の創造したもので、自然の豊かな日本には自然を崇拝する母性的なシャーマニズム、砂漠のような厳し

い自然環境では厳格な父にイメージの一神教が支配的となった。キリスト教もその流れの一つ。人生には

何の意味もない。すべては無に帰してゆく。それなら、わたしは生きて行く価値をどこに見出せるのか?

どこにも答えはないのだ。もしも、あえて出すのなら、答えは命の内から来るものだ。即ち、意味の無い

ようにみえる人生ではあるが、その命の感動において、空しさをも飲み込んでしまうような命の感動、こ

れこそが、芸術の世界である。わたしはこの命の感動を表すべく、もう、旋盤工などは早くやめて、芸術

の追求に戻るべきだ!」。

 このようにして、わたしは、キリストの弟子であることも止め、宗教的な生き方も止めて、もう一度、

絵描きになろうと新しい歩みを始めた。もしも、東京芸術大学に受かるなら、上野の近くに引っ越そうと

思って下宿探しをしている中で与えられたのが東京北区の神谷の友愛アパートという所である。そこから

目白の「すいどーばた美術学院」に夜通い、昼はアルバイトをした。洗礼を受けた時に教えて頂いた山谷

というに通って日雇い労務をした。一日で2800円ぐらいになった。当時、他の学生のしていたお掃除

とか町工場の仕事は千円ぐらいだったので、かなりの高い給料だったと思う。初めは東京都とか台東区の

斡旋する仕事に就いていたが、先輩たちに教えられ、鈴木さんという手配師について仕事をした。その方

が400円多くて、3200円ぐらいになった。彼は愛国党に所属していると誰かから聞いた。三日に一

度働けば、何とか生活はできたのを覚えている。

 なかなか、霊的に苦しい日が続いた。神に対する信仰は失ったが、主イエスとは一体誰だったのか?主

イエスへの思いは忘れ得ないものだった。これは論理で割り切れるものではなかった。山谷の行き帰り

に、電車の中で聖書を読んだり、社会科学の本を読んだりしていた。自分が罪の誘惑の中にどんどん入っ

て行くような不安もあった。その頃、友人のO君が「人間革命」10巻ぐらい古本屋で見つけたと言って

買ってきて置いて行ったりした。

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                この頃描いた練馬の風景

あのころはとにかく、いろんな事を勉強したかった。

ある時、同じ部屋にいた根切が、仕事を終えて、TVでプロレスを見たいと言い出した。うるさくて閉口

したわたしは、次の日に、部屋のテレビのコンセントの所から、はさみでコードをちょん切ってしまっ

た。次の日に根切は「何をするんだ。お前!」と怒った。また、この頃だったと思うが、根切がエレミヤ

書を、感動して徹夜で読んでしまったというのを聞いて、おどろいた。当時、根切は、まだ洗礼を受けて

1年ぐらいしかたっていない。旧約聖書の中のエレミヤ書(!)。何が書いてあるか分からないような預

言書も、その気になれば、現代でも読めるんだ!これは快い刺激となった。わたしも旧約聖書などにも挑

戦し、睡眠不足で仕事をし、時にはうとうとしながら旋盤の仕事をして親父さんに叱られたりした。

水曜日は近くの日本キリスト教団久ケ原教会でしばらく聖書研究・祈祷会を守った。その頃、桃井先生

は、カルヴァンのキリスト教綱要やボンフェッファーの著作等を皆で読みあっておられ、とても刺激だっ

たのを覚えている。また、しばらくして、練馬の教会の方の聖書研究・祈祷会に出席した。その頃、出席

者がなかったので、会を開いていなかった。先生にお願いしてロマ書の研究から始めて頂いた。また、こ

の頃は、うちの教会の青年たちの導きだったのだろうか?新宿伝道所というところに集まって問題提起者

が学び会をしていたので、わたしも加えて頂いた。学びは田川健三の「原始キリスト教の一段面」とかシ

モーヌ・ヴェイーユの著作だったりで非常に難しかった。わたしはスミの方にいて小さくなって聞いてい

るだけだった。また、日米安保条約の改定が6月末にあり、それに対する反対デモが次第に激しさを増し

ていた。4月、5月のころは、一日おきのようにして午後5時の仕事を終えてから、国会前にデモに出か

けた。しかし、20歳のわたしには不可解なことばかり多かった。思春期特有の悩みがあり、教会に対す

る不信感も多くなり、次第にすべてがしらけてみえてきてしまった。デモの後などに皆で新宿の鯨カツな

どで食事をしている時など、わたしは問題提起者らの言動に大きな不信を感じた。6月の安保改定も、あ

れだけの反対運動の盛り上がりを見せながらも、結局はすんなりと通ってしまった。

 すべては自分の力のおよばないところで決定されて行き、けだるい空しさだけが残った。

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            根切君の肖像 コンテ

その数日後に、東京に一緒に帰ろうと根切君がわたしの家に来た。

母親は「うちのクレニは、お前とは違うんだ!キリスト教の牧師になるなんて。

お前は先に帰れ。クレニは一緒には行かせない!」

わたしよりも先に、洗礼を受けて根切は、小岩から千鳥町に越してきて旋盤工として働いていた。

「じゃあ、クレニ、先に行ってるよ・・」としょんぼり帰っていった。

紆余曲折を経て、わたしはの根切の住み込んでいた千鳥町の旋盤工として働くことにした。

8ヶ月の旋盤工の生活は、楽しい時でもあった。仕事が終わってからは、自分なりに、

世界史や哲学の本、あるいは聖書やキリスト教関係の本を読んだ。ある時に、

親鸞に関する本を読んで感動していたら、一緒にいた根切から「それはおかしい!」と激しく

責められた。「いやしくも、クリスチャンになって新しい神の子供になったのに、浄土真宗の

教えの素晴らしさを語るなど、ありえない」と言った。しかし、当時のわたしは、高校時代から

親しんできた浄土真宗や嘆異抄や武者小路実篤とか、倉田百三、矢内原忠雄、内村鑑三とかが、

ごちゃ混ぜの状態だった。それに加えて、共産主義的な思想が入り、更に芸術論が入った。

2月4日の20歳の誕生日は、ここで迎えた。友人たちで出していた「リンドウ」という

ガリ版刷りの同級生の新聞に、「二十歳になって」という文章を書いた。それは、二十歳になって、

自分が考えていることをつたない文章で綴ったものである。そこには、「自分は無限に広がる時間と、

無限に広がる空間の間に、一瞬間だけ存在して消えてゆくはかない存在である。それは

無に等しい存在である。人生は本来意味を見つけることはできないかもしれないが、そのような

はかなさを笑い飛ばすような命の感動を持って生きてゆきたい」などと書いたのを覚えている。

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