牧師雑感

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ソビエト連邦への旅

1976年7月、横浜港大桟橋からバイカル号=50000トンでナホトカへ向けて出航した。その日は,共産圏伝道の事務所に立ち寄り、ロシア語聖書20冊をカバンに詰め、横浜港まで送ってもらい乗船した。
スエーデン人の共産圏聖書配布のサレルド宣教師が講義に来院。ソビエトは聖書持ち込みの帰路、KGBに捕獲され数ヶ月の取り調べられた。なかなか保釈されず,国連介入で帰国できた。
その経験を、ベント・サレルド事件として出版し、生駒聖書学院へもその体験を話しに来てくれた。
講義の最後に,自分が聖書を渡したソビエトの兄弟に合わせる顔がない。
本当に心から謝りたい,電話では赦すと言われたが,もう一度ソ連へ行きたいがもう入国できない。
その涙ながらの体験を聞きながら,私が言ってニコライ兄弟に会って来ますと宣言してしまった。
その結果のソ連行きで、長男が誕生した年だから,学院の責任を引き受けた43年も前になる。
54時間の航海後、ナホトカ入港。
一人旅で最後の入国審査。誰もいない検査場に,スーツケースだけが待っている。日本語の流暢な係官が、カバンを開けるように指示。
ロシア語の聖書が1冊。それを見るとロシア語が話せないのになぜ?、どうぞこちらへと特別取調室へ。
部屋中がライトアップされ,その真ん中で写真を何枚も激写。
ショルダーバックの中を全部見られ、スーツを脱ぎ上半身裸。ズボンは脱がなくて着衣の上から調べられる。
どこで聖書を手に入れ、誰に渡すのかと、1時間あまり同じ質問の繰り返し。
ロシア後は、ダー。ニエット、スパーシーボの三語だけ。
もうシベリア鉄道の発車時間が過ぎている。強制送還かと思ったが、係官がスーツケースをひっつかむと着いてこいと真顔で言う。
大急ぎでスーツをまとい走ると,税関の前にタクシー。飛び乗ると猛スピードでナホトカ駅へ。
シベリア鉄道が動き出そうとしている
デッキへスーツケースを投げ込む。鉄道員が手を伸ばして引き上げてくれる。ナホトカからハバロフスキへ8時間の汽車の度。
ハバロフスキの教会訪問。ソイエとの地下教会では、ニコライ兄弟にも会い、サレルド宣教師の伝言も伝えることができた。
ソイエト宣教2週間のスリルに富んだ思い出の夏でした。
イルクーツク、モスクワ、レニングラードの一人旅の思い出はつきません。
ありがとうございます。きょうもまた天国の一日です。感謝します。

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