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ヨコハマ全建さんの産業廃棄物運搬船。適正に処理された汚泥を、遠洋の指定海域で海洋投棄します。IHIアムテックとしての初建造船で、ガット船としては最大級。グラブ浚渫機のかわりに巨大な油圧ショベル(日立 EX1800)を搭載しています。 船体の黄色いラインは海防法で定められたもので、廃棄物の排出に常用される船にはこの黄色いラインを入れ、その中に黒い文字で登録番号を記載しなければならないということです。そういえば、赤泥を海洋投棄する「だいこく丸」にもこの黄色いライン、たしかにありますね。 “全建丸”(ZENKEN MARU)
IMO:9254109 船籍:日本(横浜) 総トン数:2,720 重量トン:6,553 全長:98.60m 全幅:17.50m 喫水:7.20m エンジン:Hanshin 6LH46L 出力:2,942kw 速力:14.4kt 船倉容積:5,055㎥ 建造:IHI(現:JMU)アムテック/相生 竣工:2001年 |
砂利/ガット/浚渫船
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詳細
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いろいろと見てきましたが、これがいわゆるガット船。つまり、海底から砂利を採取するため、ガットと呼ばれるグラブ・バケットを装備した砂利運搬船。コンクリートには欠かせない海砂利。しかし最近は土木工事が減少したことや、環境保護の観点から海砂利の採取規制が厳しくなったこともあり、ガット船の本来の仕事は少なくなっているようです。八戸市の住金鉱業専用岸壁では、このような船がシップローダーによって石灰石を積んでゆく姿もよく見られました。全国的にガット船はどんどん減少しているそうです。 “第二十八三栄丸”(SANEI MARU NO-28)
IMO:9038244 運航:三栄海運 船籍港:木更津 総トン数:477 重量トン:411 全長:46.32m 全幅:11.00m 喫水:3.02m 出力:530ps 速力:10.5kt 建造:下之江造船 臼杵市 竣工:1992年 |
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正確にいうと押船(プッシャー)が“高神丸2号”、バージが“高神2号”ですが、通常1セットにして“高神丸2号”(こうじんまる2ごう)と呼ばれているようで、正式には浚渫船(Dredger)と分類されています。浚渫(しゅんせつ)工事とは、船が安全に航行できるよう港湾の水深を確保するために海底の土砂を取り去ることをいいますが、建設工事後の残土を処理したり、海底から採取した建設用の砂利を輸送することもあるかもしれません。 一見、プッシャーバージ式のガット船のようにも見えますが、前後の2本の柱のように見えるスパッドとよばれるものが特徴で、これで海底にアンカーを打ち込み船を固定します。2本のうち1本だけを打ち込むと、そこを軸にして回転しながら作業することも出来るようです。もちろん“高神2号”を回転させるのはプッシャー“高神丸2号”の仕事です。 浚渫船にはポンプ式(カッターで掘削された土砂をポンプで吸い込むタイプ)もありますが、これはバケットクレーンを使って土砂をすくい上げる“グラブ浚渫船”ということのようです。 なお、グラブ浚渫船にはそれだけで(プッシャーを含まない)長さ100m、幅36mの巨大なものもあるようです。 高神丸2号(KOJIN MARU NO-2)
(バージ部分含む) IMO:8961925 船籍:日本 総トン数:515 全長:86.0m 全幅:9.0m 喫水:− 出力:1,471kw 竣工:2000年 |
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調べてみるとこの船、かつてはAggregates Carrierと分類されていましたから、本来砂利船(ガット船)なのでしょう。ただし、ガット船はバケット式のクレーンを装備しているのが普通ですよね。もしかしたらこの船の場合、後でクレーンをはずしたのかもしれず、現在は普通のBulker(バルカー/ばら積み船)と分類されています。晴海埠頭の北、太平洋セメントから来ているようなので、晴海大橋を安全にくぐるために取り外した可能性もありますね。どなたか、ご存知の方いらっしゃいますか? 7月1日追記:虎や寅吉さんからのコメントを考慮しますと、この船は当初から低い橋をくぐることを考慮した設計になっているため、船首にヒンジ式(折りたたみ式)のマストを装備し、高さをおさえるためにブリッジ上のレーダーマストやバケット式のクレーンもあえて設置しなかった砂利運搬船のようです。 「第一たかお丸」(TAKAO MARU NO-1)
IMO:8803941 船籍/船籍港:日本/東京 総トン数:478 重量トン:736 全長:47.01m 全幅:11.00m 喫水:3.45m 出力:736kw 速力:11.02kt 建造:石井造船 富津市 竣工:1988年8月 |


