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第158回〜このコミックを読め!〜
「『工藤ちゃ〜ん』と、
呼んだ人も呼ばれた人も今はいない。」
 
「スモーキング・ガン」という漫画を、ご存知だろうか?
正式なタイトルは、
「〜民間科捜研調査員 流田 緑〜スモーキング・ガン」
(原作 横幕智裕  漫画 竹谷州史)
 
タイトルのスモーキング・ガンとは“動かぬ証拠”という意味だそうだ。
タイトルと言い!
内容と言い!
実に、漫画原作しているのだ。
この作者、なかなかの確信犯であり、兵=ツワモノだ。
 
原作者の経歴は詳しくはわからないが、主人公 流田緑のキャラクター作りには松田優作さんのテレビドラマ「探偵物語」の影響を微妙に受けている気がする。
古さと新しさを見事に融合させ描かれている本作品には、久しぶりに本格の匂いがする。
 
ただ、この手の作品はいきなりプッツリ尻切れトンボで終わるパターンが多く、初期にハッタリが効き過ぎていたことが返って仇になる作品が少なくない。
ぜひ過去の作品群の跌を踏み越えて、大傑作になっていただきたい。
本格派の登場に、心から期待していますぞ!
 
原作者 横幕智裕さんはテレビドラマや映画脚本を手掛けている方なのだが、日本漫画界も新たなる 原作者時代に突入したことを実感する。
    調べてみると、スーパージャンプで「ハナデカ!」「東京ドキュメント」(共に作画 あおきてつお)と漫画原作もされている。
 
今までテレビ・シナリオライターや映画脚本家さんはコミック原作が書けない!と、言われ続けてきた。
しかし ヤングジャンプで第5回新原作大賞・佳作受賞作「ギャングスターアイランド」(原作 山田文大  漫画 霧科拓徒)の原作者も映画脚本家出身なのだ。
コレは逆に言えば、漫画原作者の卵のレベルが低いのかを示す事実でもある。
そろそろ、生粋の漫画原作者の誕生に期待したい。
 
もう一つは、映画のスタイルと漫画原作者のスタイルの幅が小さく狭くなってきていることにも起因しているのではないだろうか?
 
ブログにも書かせていただいたが、映画脚本自体が削いで削いで削ぎ落とし、娯楽主義に徹しはじめている。
この作業は漫画原作というスタイルと類似しつつあるのでは?と私は考えている。
 
映画脚本家・テレビドラマシナリオライター・舞台戯曲脚色者・放送作家・漫才師・スポーツ選手・ライトノベルライターと、漫画原作書きは多方面から人材が集まりつつある。
「いいぞぉ!いいぞォッ!」と、私はこの混沌を歓迎したい。
甘ったれた原作者なんていらない!
全ては面白いか?面白くないか?の一つで良い。
 
最近、まともに漫画原作が書けない漫画原作者が多過ぎる。
「ガッポン」「ヒーローズ」が新創刊されて新人漫画原作者が書かれているが、もう少し勉強して出直して欲しい。
 
「〜民間科捜研調査員 流田緑〜スモーキング・ガン」が傑作になるか?駄作になるか?は、今後にかかっている。
期待大の作品である。
ぜひとも一読して欲しい。

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