三崎信吉 大和路を行く

秋雨に 濡れけむ君を 待ちわびて・・・・

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和モダンとジャズ

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最近、和が静かなブームである。和テイストのインテリア、雑貨、古民家再生、田舎暮らし、和をテーマにした雑誌と町には和風なものがあふれている。当然のように和テイストの居酒屋や蕎麦屋、雑貨屋が見られるようになったのだが、ここで不思議なことに気がついたのである。それは、和モダンのテイストを持った飲食店の多くがBGMにJAZZそれもMODERN JAZZを使っていることである。私はJAZZも好きなので「いい雰囲気だな〜」程度に感じていたのだが、よく考えるとなんとも不思議である。国も人種もさらには時代も異なる二つの世界が見事に調和している。しかし、なぜ和モダンとJAZZなのだろうか?そこで私なりに考えてみた。

まず、ひとつはカラーイメージでる。和風といっても色々あって、錦織の着物や京都の雅な世界といったような絢爛豪華なものから古民家や古民具といったシックで落ち着きのあるものまで様々であるが、最近の和モダンはどちらかというと絢爛豪華ではなく、民芸調のシックなものが多く、当然和モダンの店の雰囲気は黒やダークブラウン、グレーを基調とした配色となっており、照明は暖色系の間接照明である。つまりカラーイメージとしては黒系といえよう。一方MODERN JAZZはやはり黒人のミュージッシャンが中心であり、また地下の薄暗いライブハウスのイメージだ。さらにMODERNJAZZのアルバムジャケットの多くがモノクロ写真を使っていることからやはりカラーイメージは黒系といえよう。つまりカラーイメージが同じなのである。

次に古民具や古民家というのは土のイメージがある。それは農業と結びつくイメージといえよう。一方JAZZは黒人霊歌がその起源といわれており、ブルースと同様所謂「泥くささ」がある。これは決して悪い意味ではない。「泥くささ」というのは言い換えれば「人間としての深さ」ではないだろうか?つまりどちらも土のイメージがあるのだと思う。

さらに、和テイストJAZZのキーワードは「大人」と「ゆっくり」。特に「ゆっくり」は重要である。なぜ今和ブームなのか和テイストなのか?これにはバブル時代に対する嫌悪感から派手、華やかといったもの対するアンチテーゼともいえるが、もうひとつは長い不況に喘いだ人々が安らぎを求め急ぎすぎていた時代の流れから開放されたいと思っているのではないだろうか?だから、「ゆったり」といた時間が流れるJAZZの調べを和モダンの空間で聞くことに安らぎを感じるのだろう。

このように、一見異質なものの本質を感じ取り融合させて新しい文化を創っていることそのことこそが実は本当の意味での「和」なのではないだろうか。古来わが国は中国や韓国から様々な文化を取り入れ日本の文化と融合してゆき新しい日本を創造していったのです。真似をするのではなく、取り込み進化させるそれが本当の意味での国際化であり、日本は古来国際色豊かな国だったのです。

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