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<あらすじ>
恋人のブライス(マイケル・シャンクス)との結婚を控え、順風満帆な日々を送っていた女性教師、アンナ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。ある日、ニューヨーク中を震撼させていた殺人鬼“涙のジャック”による殺人現場を目撃してしまう。犯人に気付かれ襲われるもなんとか一命を取り留めたが、昏睡から目覚めたとき、彼女は相貌失認となってしまい、恋人や親友どころか、鏡に映る自分の顔さえも認識できなくなってしまっていた。唯一の目撃者として捜査に協力するものの、犯人の顔を思い出すことが出来ないアンナ。しかも、自分を抹殺しに来るかも知れない犯人に気付くことも出来ない恐怖で次第に平静を保てなくなってしまうのだが・・・。
相貌失認というのは、実際に存在する認知機能障害の一種で、文字通り人の顔の認識、あるいは表情の認識能力が著しく低くなり、個人の識別が困難になるという症状で、その他一切の脳機能が正常であるという選択的な障害と言われています。
本作の主人公アンナも殺人現場を目撃したことから犯人に襲われ、そのときの外傷が元で相貌失認になってしまいます。
非常に特異な症状なので、なんとも映画の題材としてはうってつけなんでしょうが、これをどう映像化するのか楽しみに観に行ったら、なんと、そのままキャストの顔をモーフィングばりに変化させるという荒業でした・・・。
もはや完全にホラーですね。
自分は連続殺人事件の犯人の貴重な目撃者なのですが、相貌失認ゆえ、うまく証言することができなくなってしまいます。さらに結婚間近の恋人、ブライスの顔も認識できないため、それを悟られまいとひたむきに努力します。
よくつけているネクタイの色で識別しようと必死でメモをします。
ちなみに、これは相貌失認の人がよくやる自己対処法の一つみたいですが、たまたまブライスと同じ色のネクタイをしていた人に抱きついてしまったために、ブライスとの結婚も白紙になってしまいます。
しかもアンナには犯人の魔の手が迫ってきています。
そんなアンナを救ってくれるのが事件の担当刑事ケレスト。
最初は相貌失認という症状を疑っているものの、彼女の置かれた状況の深刻さを徐々に理解していきます。
ブライスと疎遠になってしまったアンナを優しく見守ります。
2人はいつしか良い感じになっていくのですが、そんなケレストが謎の行動に!
なんと、ずっと伸ばし放題だった髭を突如として綺麗に剃り落とします。
相貌失認の人にとって髭なんていかにも手がかりになりそうなのに、なぜ剃ったし!
案の定、アンナはケレストを識別できなくなってパニックに。
はたしてアンナは犯人から逃れることができるのか?
真犯人はどこにいるのか?
とラストに向かっていきます。
サスペンスというよりはなんだかホラーになってしまっていますが、相貌失認という症状自体は非常に深刻で、周りからも理解されづらい(挨拶したのに気付かれないと無視されたと思われる、など)ため、それを題材にしたというのはひとつのアイディアとしてはありじゃないでしょうか。
あ、声で識別すればいいじゃん、というツッコミはなしで。
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