心理学的快楽主義者による膨大な情報と雌伏の日々に対する考察

久々に更新しました(^O^)/ このあと2記事、更新予定です(・∀・)

MOVIE

[ リスト | 詳細 ]

自分の見た映画についてのレビュー中心です。洋画、邦画どちらもオールジャンルで見てます(B級映画も)。
好きな監督:ティム・バートン、コーエン兄弟、マイケル・ウィンターボトム、ヴィム・ベンダース、ウォルター・サレスなど。
記事検索
検索

全164ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

イメージ 1

2月25日に第85回アカデミー賞が発表されました。
今年もブログで予想をしてみたので、その結果とあわせて雑感を書いていきます。
★マークが自分の予想で、受賞作は赤字です。


作曲賞[Music (original score)]

ダリオ・マリアネッリ「Anna Karenina/アンナ・カレーニナ」
アレクサンドル・デスプラ「Argo/アルゴ」
★マイケル・ダナ「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
ジョン・ウィリアムズ「Lincoln/リンカーン」
トマス・ニューマン「Skyfall/007 スカイフォール」

的中!
やはり幻想的な音楽は映画のイメージそのものでしたし、近年は良い旋律の音楽が評価される傾向にある気がします。
トマス・ニューマンは再び涙を飲んだ形に。


オリジナル歌曲賞[Music (original song)]

“Before My Time”「Chasing Ice」
“Everybody Needs a Best Friend”「Ted/テッド」
“Pi's Lullaby”「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
★“Skyfall”「Skyfall/007 スカイフォール」
“Suddenly”「Les Miserables/レ・ミゼラブル」

的中!
曲の良さもさることながら、アカデミー賞授賞式でも007のトリビュートを行うなど、ちょっと特別扱いだった感じもありますね。


ドキュメンタリー賞[Documentary Feature]

「5 Broken Cameras/壊された5つのカメラ」
「The Gatekeepers」
「How to Survive a Plague」
★「Searching for Sugar Man/シュガーマン 奇跡に愛された男」
「The Invisible War」

的中!
ここは前哨戦から考えると妥当な結果かもしれません。
テーマもポジティブなメッセージを主張しているもので、そのあたりも受賞につながったかと。


ドキュメンタリー短編賞[Documentary Short Subject]

「Inocente」
「Kings Point」
「Mondays at Racine」
★「Open Heart」
「Redemption」

「Inocente」が受賞。
不法移民としてホームレスになってしまった少女が画家の夢を追い求める姿を描いた作品で、彼女の作品ともども評価されたのかもしれません。


実写短編賞[Live Action Short Film]

「Asad」
★「Buzkashi Boys」
「Curfew」
「Death of a Shadow (Dood van een Schaduw)」
「Henry」

ここは、「Curfew/リッチーとの一日」が受賞。
自殺志願の麻薬常習者が姉の9歳になる風変わりな娘を預かることになるというもの。
短編賞はインパクトの強い作品が受賞する傾向もありますので、トレイラーを見る限り本作もそれに該当していた模様。


長編アニメ賞[Animated Feature Film]

「Brave/メリダとおそろしの森」
「Frankenweenie/フランケンウィニー」
「ParaNorman/パラノーマン ブライス・ホローの謎」
「The Pirates! Band of Misfits」
★「Wreck-It Ralph/シュガー・ラッシュ」

「メリダとおそろしの森」が受賞。
うーん、自分の感想では過去の作品群と比較して図抜けた特徴のある作品ではないと思っていただけに意外。
「シュガー・ラッシュ」の題材がTVゲームということが嫌われたかな。


アニメーション短編賞[Animated Short Film]

「Adam and Dog」
「Fresh Guacamole」
「Head Over Heels」
「Maggie Simpson in "The Longest Daycare"」
★「Paperman」

順当に的中!短編だとストーリー云々以上に設定や技術的な面が評価されていそうで、うなずける結果です。


外国語映画賞[Foreign Language Film]

★「Amour/愛、アムール」(オーストリア)
「Kon-Tiki」(ノルウェー)
「No」(チリ)
「A Royal Affair/ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」(デンマーク)
「War Witch/魔女と呼ばれた少女」(カナダ)

大本命で的中!
やはり作品賞や脚本賞でもノミネートされている作品は強かった。
カンヌをはじめヨーロッパの各賞にも輝いている作品がアカデミー賞でも評価されるというのはかなり限られているはず。それだけ良い作品なのでしょう。


美術賞[Production Design]
 
「Anna Karenina/アンナ・カレーニナ」
「The Hobbit: An Unexpected Journey/ホビット 思いがけない冒険」
「Les Miserables/レ・ミゼラブル」
★「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
「Lincoln/リンカーン」
 
意外にも「リンカーン」が受賞。
とはいえ担当はオスカー常連のリック・カーターならありえない話ではなかったか。

 
衣装デザイン賞[Costume Design]
 
★「Anna Karenina/アンナ・カレーニナ」
「Lincoln/リンカーン」
「Les Miserables/レ・ミゼラブル」
「Mirror, Mirror/白雪姫と鏡の女王」
「Snow White and the Huntsman/スノーホワイト」
 
順当に的中!
やはり時代コスチュームもの強し!
故石岡瑛子さんは惜しくも受賞ならず。

 
メイクアップ&ヘアスタイリング賞[Makeup & Hairstyling]
 
「Hitchcock/ヒッチコック」
「The Hobbit: An Unexpected Journey/ホビット 思いがけない冒険」
★「Les Miserables/レ・ミゼラブル」
 
的中!
消去法的な予想が幸いしたのか、はたまた映画の魅力に寄るのか。
ともあれ担当のリサ・ウェストコットは、「恋におちたシェイクスピア」以来14年ぶり3回目のノミネートで初受賞。
おめでとうございます。

 
録音賞(音響賞)[Sound Mixing]
 
「Argo/アルゴ」
★「Les Miserables/レ・ミゼラブル」
「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
「Lincoln/リンカーン」
「Skyfall/007 スカイフォール」
 
的中!
セレモニーでも披露されたようにLIVEの歌声には素直に称賛せざるを得なかった印象です。

 
音響編集賞[Sound Editing]
 
「Argo/アルゴ」
「Django Unchained/ジャンゴ 繋がれざる者」
「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
★「Skyfall/007 スカイフォール」
「Zero Dark Thirty/ゼロ・ダーク・サーティ」
 
一応、的中!
「007 スカイフォール」と「ゼロ・ダーク・サーティ」のタイ受賞という珍しいパターンに。
やはり弾着のサウンドがある方がこの部門では有利に働くんでしょうねえ。

 
視覚効果賞[Visual Effects]
 
「The Hobbit: An Unexpected Journey/ホビット 思いがけない冒険」
★「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
「The Avengers/アベンジャーズ」
「Prometheus/プロメテウス」
「Snow White and the Huntsman/スノーホワイト」
 
的中!
この賞に限らず、「ライフ・オブ・パイ〜」がかなり評価されたという結果でしたね。
見るものすべてを魅了する美しい映像はやはり必見。

 
撮影賞[Cinematography]
 
「Anna Karenina/アンナ・カレーニナ」
「Django Unchained/ジャンゴ 繋がれざる者」
★「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
「Lincoln/リンカーン」
「Skyfall/007 スカイフォール」
 
的中!
作品の力を考えれば、ここも順当な結果といえるでしょう。
「007 スカイフォール」のロジャー・ディーキンスはこれで10度目のノミネートも実らず。

 
編集賞[Film Editing]
 
★「Argo/アルゴ」
「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
「Silver Linings Playbook/世界にひとつのプレイブック」
「Zero Dark Thirty/ゼロ・ダーク・サーティ」
「Lincoln/リンカーン」
 
的中!
まあ、ここも作品の力を考えれば順当な結果でしょう。
メリハリの聞いた編集で最後まで緊張感を持続させたのは見事。

ここまで16部門中、12部門的中でした。
次の記事では、主要部門編をお送りします。
イメージ 1

残すは主要部門の予想です。


助演女優賞[Actress in a supporting role]

エイミー・アダムス「The Master/ザ・マスター」
サリー・フィールド「Lincoln/リンカーン」
★アン・ハサウェイ「Les Miserables/レ・ミゼラブル」
ヘレン・ハント「The Sessions」
ジャッキー・ウィーヴァー「Silver Linings Playbook/世界にひとつのプレイブック」

ここは、「レ・ミゼラブル」のアン・ハサウェイで不動でしょう。
前哨戦の結果もさることながら、彼女自身の歌唱による「I dreamed a dream」はまさに作品を象徴しているとも言えます。
役作りのために減量し、さらには髪を切られるシーンもそのまま演じたりと死角なし。



助演男優賞[Actor in a supporting role]

アラン・アーキン「Argo/アルゴ」
★ロバート・デ・ニーロ「Silver Linings Playbook/世界にひとつのプレイブック」
フィリップ・シーモア・ホフマン「The Master/ザ・マスター」
トミー・リー・ジョーンズ「Lincoln/リンカーン」
クリストフ・ヴァルツ「Django Unchained/ジャンゴ 繋がれざる者」

前哨戦の結果が見事に分かれている上に、全員がオスカーウィナーと激戦の助演男優賞。
本命は、ロバート・デ・ニーロ「世界にひとつのプレイブック」と予想します。
オスカー常連のような感じもしますが、前回のノミネートは「ケープ・フィアー」の主演男優賞で、実に21年前!受賞となると「レイジング・ブル」の主演男優賞で、32年前にさかのぼります。性格俳優として地位を築いてきた彼が、老年期に入ってどこかトボけた優しい父親役で受賞というのも感慨深いですしね。
男優でオスカーを3回受賞しているのは、ウォルター・ブレナンとジャック・ニコルソンのみ。もし今年、主演男優賞でダニエル・デイ=ルイスが受賞する(可能性は極めて高い)と、彼も加わるわけですが、ロバート・デ・ニーロもその域に達していると評価されてもおかしくないはず。
対抗は、トミー・リー・ジョーンズ「リンカーン」。日本ではどうしてもCMのイメージが強すぎますが、アメリカではれっきとしたオスカーウィナー。
作品の勢いもあって受賞してもおかしくないはず。
3番手はフィリップ・シーモア・ホフマン。
新興宗教の教祖役というピッタリの役柄で主演クラスの大きな役柄ということもプラスに働くはず。ただ、作品の評価自体が微妙になっているのはマイナスかも。
クリストフ・ヴァルツとアラン・アーキンも気になるけれど、2人とも最近受賞したばかりでそれに匹敵するかといわれると微妙ですね。


主演女優賞[Actress in a leading role]

ジェシカ・チャステイン「Zero Dark Thirty/ゼロ・ダーク・サーティ」
★ジェニファー・ローレンス「Silver Linings Playbook/世界にひとつのプレイブック」
エマニュエル・リヴァ「Amour/愛、アムール」
クヮヴェンジャネ・ウォレス「Beasts of the Southern Wild/ハッシュパピー バスタブ島の少女」
ナオミ・ワッツ「The Impossible/インポッシブル」

ここは実質、ジェシカ・チャステインとジェニファー・ローレンスの一騎打ちでしょう。
それで、ジェニファー・ローレンス「世界にひとつのプレイブック」を本命に。
主演女優賞は華のある女優が受賞しやすい傾向が強く、2人とも該当していますが、アンサンブルキャストで映画自体の評価も高いジェニファー・ローレンスの方が受賞しやすいかと。
とはいえジェシカ・チャステインも侮れません。
前哨戦ではほぼ互角だし、ビン・ラディンを追い詰める重要な役どころを担っています。
以下、エマニュエル・リヴァ「愛、アムール」が三番手。


主演男優賞[Actor in a leading role]

ブラッドリー・クーパー「Silver Linings Playbook/世界にひとつのプレイブック」
★ダニエル・デイ=ルイス「Lincoln/リンカーン」
ヒュー・ジャックマン「Les Miserables/レ・ミゼラブル」
ホアキン・フェニックス「The Master/ザ・マスター」
デンゼル・ワシントン「Flight/フライト」

ここはかなり鉄板でしょう。
まさに生き写しのリンカーン大統領を演じきったダニエル・デイ=ルイス「リンカーン」ですね。作品の評価の大半も彼が担っているのではないでしょうか?
前哨戦も圧勝で、向かうところ敵なし。
あえて重箱の隅をつつくとすれば、もし受賞するとアカデミー賞主演男優賞を3度ということになり、これは史上初となります。
その名誉を英国人俳優に持っていかれるのを良しとしない会員がいれば、番狂わせは起こるかも?
対抗は、ヒュー・ジャックマン。
アン・ハサウェイとともに映画の魅力を全身全霊で伝えてくれてますし、アカデミー賞授賞式の司会も経験したことのある誰からも愛されそうな役者さんですしね。
ホアキン・フェニックスも3度めのノミネートと受賞する背景は整っていますが、映画自体の評価と本人の賞レース批判も相まって3番手評価が妥当か。


監督賞[Directing]

ミヒャエル・ハネケ監督「Amour/愛、アムール」
アン・リー監督「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
スティーヴン・スピルバーグ監督「Lincoln/リンカーン」
★デヴィッド・O・ラッセル監督「Silver Linings Playbook/世界にひとつのプレイブック」
ベン・ザイトリン監督「Beasts of the Southern Wild/ハッシュパピー バスタブ島の少女」

ここが今回のオスカーが波乱と云われる所以になった部門ですね。
完全に大本命に躍り出ている「アルゴ」のベン・アフレック、対抗とも言われる「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグローが揃ってノミネートされませんでした。
ベン・アフレックは監督としての評価はもともと高く、またアカデミー賞の監督賞はケビン・コスナー「ダンス・ウィズ・ウルブズ」やメル・ギブソン「ブレイヴハート」など、主演俳優がそのまま監督も担っている場合の受賞がないわけでもありません。
まあ、色々言ってもノミネートされていない現実があるので、それでは誰が受賞するのか?
下馬評ではスティーブン・スピルバーグ「リンカーン」が一歩リード。
もし受賞すれば「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」に続き3度目の受賞。
3度以上受賞した監督は、ジョン・フォード、フランク・キャプラ、ウィリアム・ワイラーの3人だけ。まさにレジェンドとなる。
もしここで受賞すれば作品賞も「リンカーン」で堅いという気もしますが、そうするとアカデミー賞は「アルゴ」を完全無視する方針ということになります。
それはさすがに世論を無視した流れになりすぎて、それを嫌う会員も多いのではないでしょうか?
ということで、前置きが長くなりましたが、本命はデヴィッド・O・ラッセル「世界にひとつのプレイブック」を狙ってみたい。
本作は主演・助演の男優、女優すべてにノミネートされているという快挙を達成しているように、アンサンブルキャストが評価されています。
これは監督の手腕を大いに評価されてもいいのではないかと思います。
監督自身も去年の「ザ・ファイター」に続き2度目のノミネートで受賞する資格も十分。
対抗はスティーブン・スピルバーグとして、大穴ならミヒャエル・ハネケ「愛、アムール」か。


作品賞[Best Picture]

「Amour/愛、アムール」
★「Argo/アルゴ」
「Beasts of the Southern Wild/ハッシュパピー バスタブ島の少女」
「Django Unchained/ジャンゴ 繋がれざる者」
「Les Miserables/レ・ミゼラブル」
「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
「Lincoln/リンカーン」
「Silver Linings Playbook/世界にひとつのプレイブック」
「Zero Dark Thirty/ゼロ・ダーク・サーティ」

今年は9作品のノミネートとなった作品賞ですが、本命は下馬評通りの「アルゴ」にします。そもそも監督賞にノミネートさえされていれば、押しも押されぬ大本命として当然のようにオスカーを手中にしていたでしょう。
過去に監督賞にノミネートされずに作品を受賞したのは、「ドライビング・Miss・デイジー」(1989年)までさかのぼりますが、ないわけではありません(といっても該当するのは「つばさ」と「グランドホテル」に「ドライビング〜」の3作だけ)。
監督賞でデヴィッド・O・ラッセルと予想したのにも、作品賞は「アルゴ」だと思ったからで、「世界にひとつのプレイブック」はジャンル分けで言うとコメディーに分類されており、昨年の「アーティスト」は一応コメディーと言えなくもないですが、まだまさコメディー作品でアカデミー作品賞を受賞するのはハードルが高いと言えます。
監督賞がデヴィッド・O・ラッセルならば、「アルゴ」の作品賞受賞の確率が高まりそうです。
監督賞にノミネートされていないように、「アルゴ」を徹底無視するという方針であった場合、前哨戦ではあまり結果を出していない「リンカーン」よりは、「世界にひとつのプレイブック」の方を対抗に推します。
俳優部門でこれだけ高評価ですし、観客に愛されるタイプの作品と考えるとこれが受賞しても何らおかしくはなく、受賞結果に対する批判もそれほどなさそう。
「リンカーン」はやはりダニエル・デイ=ルイスの力に評価が集中しそう。


というわけで、以上、アカデミー賞の受賞予想でした。
数で言うと、「アルゴ」が作品賞、編集賞、脚色賞の3部門、「世界にひとつのプレイブック」が監督賞、主演女優賞、助演男優賞の3部門、「ライフ・オブ・パイ〜」が、美術賞、視覚効果賞、撮影賞、作曲賞の4部門、「レ・ミゼラブル」が助演女優賞、録音賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の3部門、「007 スカイフォール」がオリジナル歌曲賞、音響賞の2部門と良い感じでわかれたような。

ともあれ、授賞式は日本時間で2/25の10時からです。
当たるも八卦当たらぬも八卦!
イメージ 1

脚本賞[Original Screenplay

Amour/愛、アムール」
★「Django Unchaine/ジャンゴ 繋がれざる者」
Flight/フライト」
Moonrise Kingdom/ムーンライズ・キングダム」
Zero Dark Thirty/ゼロ・ダーク・サーティ」
 
ここも非常に難解。
まずは作品賞との兼ね合いで考えると、作品賞にノミネートされずに脚本賞を受賞したのは、2000年以降では、2000年の「あの頃ペニー・レインと」、2002年の「トーク・トゥ・ハー」、2004年のエターナル・サンシャイン」の3作。やはり作品の力は重要ということで、これは今回作品賞にノミネートされていない「フライト」と「ムーンライズ・キングダム」には不利なデータ。しかし、過去の例外3作を見ると、どれもインパクトが強い作品という共通項があり、「ムーンライズ〜」はこちらに該当するかもしれない。
前哨戦で考えると、「ゼロ・ダーク・サーティ」「ジャンゴ 繋がれざる者」の2強といった雰囲気で、前者がやや有利との下馬評だが、あえてクエンティン・タランティーノ「ジャンゴ繋がれざる者」を本命に。
「ゼロ・ダーク・サーティ」はかなりの部分で実話ベースになっており、物語としてよりは事実として訴えかけてくるものの方が強かった印象です。マーク・ボールが「ハート・ロッカー」で2009年に受賞しているというのもなんだか最近な感じがするので、立て続けの受賞は敬遠されそう。
ミヒャエル・ハネケも監督賞や作品賞よりはここが受賞しやすい気もするので、対抗としますが、作品賞、監督賞、男優賞、女優賞と総ナメ状態だったヨーロッパ映画賞で脚本だけは受賞できていないのも気がかり。
 
脚色賞[Adapted Screenplay
 
★「Argo/アルゴ」
Beasts of the Southern Wild/ハッシュパピー バスタブ島の少女」
Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
Lincoln/リンカーン」
Silver Linings Playbook/世界にひとつのプレイブック」
 
ここもさらに難解。
何しろ、すべて作品賞にノミネートされている5作品となっていて、いずれも作品賞の有力候補でもあります。
脚色賞は脚本賞とは異なり、既存の小説などを原作映画にむけて脚本としてリライトしたものが対象になっています。
つまりはそもそも原作の出来が良すぎた場合には、脚色としての評価はあまり高まらない可能性があるのではないか、つまり原作を上手く映画用の脚本として昇華させたものが評価されるのではないかと考えました。
そこで、「アルゴ」と予想します。
「アルゴ」の原案となっているのは、CIAが人質救出作戦として考えたウソ映画の作成を新聞記事にしたものが元になっています。つまり小説のように元から物語があるのではなく、記事から得られた情報に肉付けしていったものと捉えられます。
ストーリー自体も事実に基づいており、予備知識がある人は結果を知った上での鑑賞になるわけですが、それでもラストの緊張感は得がたいものでした。これはまさに脚色による力と評価されて然りでしょう。
とはいえ、「アルゴ」に対するアカデミー賞の評価スタンスがイマイチつかめないのも事実。
この件については監督賞の所で詳しく書きましょう。
もし、「アルゴ」に逆風が吹いた場合、対抗は「世界に一つのプレイブック」か。
脚本賞、脚色賞は観客に愛された作品が評価を受けやすい印象があり、本作はそれに該当しそう。
 
美術賞[Production Design
 
Anna Karenina/アンナ・カレーニナ」
The Hobbit: An Unexpected Journey/ホビット 思いがけない冒険」
Les Miserables/レ・ミゼラブル」
★「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
Lincoln/リンカーン」
 
「ヒューゴの不思議な発明」「アリス・イン・ワンダーランド」「アバター」と、ここ数年はファンタジー系の作品が受賞する傾向が強いということで、「ライフ・オブ・パイ〜」と予想します。
パイが漂流する幻想的な海や島々をスクリーンに映しだすのに大きな役割を果たしているはず。
対抗は、「アンナ・カレーニナ」。
部門がわかれている美術監督組合賞では、ファンタジー部門で「ライフ・オブ・パイ〜」、時代映画部門で「アンナ・カレーニナ」とどちらも受賞しているし、放送映画批評家協会賞では「アンナ・カレーニナ」に軍配が上がっていることからも有力。
 
衣装デザイン賞[Costume Design
 
★「Anna Karenina/アンナ・カレーニナ」
Lincoln/リンカーン」
Les Miserables/レ・ミゼラブル」
Mirror, Mirror/白雪姫と鏡の女王」
Snow White and the Huntsman/スノーホワイト」
 
お亡くなりになった石岡瑛子さんを応援したい気もしますが、「アンナ・カレーニナ」のが強いでしょう。ここ4年で受賞作が一致している英国アカデミー賞を受賞しているのも強みで、この部門に強いコスチュームもの。担当のジャクリーン・デュランもノミネートは今回が3度目で受賞はまだないというのも好材料。
対抗は「白雪姫と鏡の女王」。多少追悼の意味合いがなくもないが、コミカルな世界観にマッチした衣装は印象的でした。
すでに3度受賞しているコリーン・アトウッド、残りの2人は初ノミネートと、受賞はやや考えにくいか。
 
メイクアップ&ヘアスタイリング賞[Makeup & Hairstyling
 
Hitchcock/ヒッチコック」
The Hobbit: An Unexpected Journey/ホビット 思いがけない冒険」
★「Les Miserables/レ・ミゼラブル」
 
ここは本命視されていた「リンカーン」がノミネートされていないという小波乱がありました。
過去の受賞作品をみてみると、特殊メイク、老けメイク、あるいは実在の人物に近づけるメイクが評価される傾向にあります。
「ホビット 思いがけない冒険」は、ドワーフたちを中心に特殊メイクが施されているので一番受賞に近い印象もありますが、良くも悪くも「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのスピンオフなので、ここで受賞するイメージが余り湧きません。「ヒッチコック」はアンソニー・ホプキンスがアルフレッド・ヒッチコックに扮するということで、実在の人物に近づけるメイクに分類されそうですが、「リンカーン」と同じ系統で、しかもどう見ても「リンカーン」の方がうり2つ(これはダニエル・デイ・ルイスの存在も大きいでしょうけど)なので、受賞は考えづらい。
となると消去法的には「レ・ミゼラブル」となります。
対抗は「ホビット〜」。
 
録音賞(音響賞)[Sound Mixing
 
Argo/アルゴ」
★「Les Miserables/レ・ミゼラブル」
Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
Lincoln/リンカーン」
Skyfall007 スカイフォール」
 
この部門は、音楽系の映画(「ドリーム・ガールズ」、「Ray/レイ」、「シカゴ」など)、アクション映画(「ハート・ロッカー」、「ボーン・アルティメイタム」、「ブラックホーク・ダウン」など)、ファンタジー・大作系(「ヒューゴの不思議な発明」、「キング・コング」、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」など)が受賞する傾向にあります。今年は「レ・ミゼラブル」と予想。アフレコの多いミュージカル者でLIVE録音にこだわってそれでいてあの音楽を再現しているので無難に受賞しそうです。前哨戦とも言える音響協会賞を受賞してるのも後押しに。
ライバルになりそうだと思っていた「ゼロ・ダーク・サーティ」はノミネートされていないので、対抗には「アルゴ」を。
 
音響編集賞[Sound Editing
 
Argo/アルゴ」
Django Unchained/ジャンゴ 繋がれざる者」
Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
★「Skyfall007 スカイフォール」
Zero Dark Thirty/ゼロ・ダーク・サーティ」
 
イマイチ上記の録音賞との区別がよくわかっていない音響編集賞ですが、ここ3年は録音賞と音響編集賞は同じ作品が受賞しています(「ハート・ロッカー」、「インセプション」、「ヒューゴの不思議な発明」)。とはいえ録音賞で予想していた「レ・ミゼラブル」はこちらではノミネートされず。
というわけで、アクション映画から「007 スカイフォール」を本命に推します。
録音賞も一緒に持っていくかもしれませんが、そこはあえて別ということで。
対抗は、「ライフ・オブ・パイ〜」。
 
視覚効果賞[Visual Effects
 
The Hobbit: An Unexpected Journey/ホビット 思いがけない冒険」
★「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
The Avengers/アベンジャーズ」
Prometheus/プロメテウス」
Snow White and the Huntsman/スノーホワイト」
 
ここは、死への恐怖とは対照的に美しく幻想的な雰囲気で魅了する大自然の脅威/驚異を描いており、映画においても視覚効果が重要な位置づけとも言える「ライフ・オブ・パイ〜」で鉄板じゃないでしょうか?
「クラウド・アトラス」や「ダークナイト・ライジング」あたりが手強いと思っていたらどちらもノミネートされていないというのも受賞には追い風に。
 
撮影賞[Cinematography
 
Anna Karenina/アンナ・カレーニナ」
Django Unchained/ジャンゴ 繋がれざる者」
★「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
Lincoln/リンカーン」
Skyfall007 スカイフォール」
 
ここも難解。
本命は、「ライフ・オブ・パイ〜」に。
ここ数年の受賞作は、「ヒューゴの不思議な発明」「インセプション」「アバター」など、イマジネーション豊かな映像世界を表現した作品が戴冠する傾向が強くなっています。
「ライフ・オブ・パイ〜」でも幻想的な世界観を表現し、何より船が沈没するシーンでは圧巻の映像が撮影されています。
対抗は、「007 スカイフォール」。
ロジャー・ディーキンスは10度目のノミネートでいまだ受賞なしという状況で、区切りの今回はいよいよ受賞があってもおかしくないはず。
対してロバート・リチャードソンは、昨年の「ヒューゴの不思議な発明」をはじめ、去年までで7回ノミネートで受賞を3回もしているので今回はさすがに出番なしか。
同様にヤヌス・カミンスキーも過去5回ノミネートで2回受賞しているし今回は見送り。
 
編集賞[Film Editing
 
★「Argo/アルゴ」
Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
Silver Linings Playbook/世界にひとつのプレイブック」
Zero Dark Thirty/ゼロ・ダーク・サーティ」
Lincoln/リンカーン」
 
地味に作品賞を占う上では重要な賞でもある編集賞。
本命は「アルゴ」にします。
タイムリミットが迫る人質救出作戦をメリハリのある展開で最後の最後まで緊迫感を保つことに成功したのは編集による部分も多きそう。
対抗は「ゼロ・ダーク・サーティ」。CIAによるテロリスト殲滅作戦を描いていますが、ともすれば単調な展開になりがちな部分をチャプターのように構成することで飽きさせない編集がなされていた感じがしました。
実はこの両方の編集のところにウィリアム・ゴールデンバーグの名が。
どちらが受賞してもこの人の功績となりそうですが、万が一そこで票割れが起こった場合は「リンカーン」の目も。
 
次の記事はいよいよ主要6部門です!
イメージ 1

大変長らく更新をサボっていましたが、さすがにこれはアップしないと!
ということで、年に一度の映画の祭典、アカデミー賞の全部門受賞予想です!
ちなみに昨年は24部門中15部門的中(主要部門は8部門中7部門的中)という結果でした。
主要部門は割と本命サイドが受賞したのもありましたが、まあまあの的中率でした。

さて、今年はどうでしょう?
まずは、音楽部門、その他編から。
自分の本命には★印をつけています。


作曲賞[Music (original score)]

ダリオ・マリアネッリ「Anna Karenina/アンナ・カレーニナ」
アレクサンドル・デスプラ「Argo/アルゴ」
★マイケル・ダナ「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
ジョン・ウィリアムズ「Lincoln/リンカーン」
トマス・ニューマン「Skyfall/007 スカイフォール」

いきなり難解・・・。
幻想的な映像にマッチした音楽を作曲した「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」のマイケル・ダナを本命にします。作品とも相まって非常に印象的な音楽でしたし、豊富なキャリアの割に初ノミネートと受賞資格も十分。
対抗は「アルゴ」のアレクサンドル・デスプラ。本作は作品賞で大本命ということもあり、作品の勢いによっては受賞も大いにありえます。デスプラ自身は5度目のノミネート(受賞はなし)、さらに今年は同じく作品賞候補の「ゼロ・ダーク・サーティ」や話題作の「ムーンライズ・キングダム」の音楽も担当しており、追い風には乗っている印象ですね。ただ、この3作とも鑑賞していますが「アルゴ」の音楽が一番記憶に無い・・・。
ノミネート数で言えば「リンカーン」のジョン・ウィリアムズは47度目のノミネート(うち受賞2回)と他を圧倒していますが、それならば「007 スカイフォール」のトーマス・ニューマン(10回ノミネート、受賞なし)にあげたいという気持ちが働くかも。「アンナ・カレーニナ」のダリオ・マリアネッリは、2007年に「つぐない」で受賞済みなので、ここはないか。


オリジナル歌曲賞[Music (original song)]

“Before My Time”「Chasing Ice」
“Everybody Needs a Best Friend”「Ted/テッド」
“Pi's Lullaby”「Life of Pi/ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
★“Skyfall”「Skyfall/007 スカイフォール」
“Suddenly”「Les Miserables/レ・ミゼラブル」

ここはグラミー賞受賞歌手アデルの歌う“Skyfall”(「007 スカイフォール」)か。
マンネリ化しつつあった同シリーズのリブート的な作品に位置づけられる本作の中でも映画の雰囲気とマッチした主題歌は印象的でした。
とはいえ他も侮れません。全編を通じてミュージカル仕様の「レ・ミゼラブル」の“Suddenly”は本作を代表する曲の一つですし、「ライフ・オブ・パイ〜」の“Pi's Lullaby”は上記の作曲賞と同様にW受賞も狙えるかもしれません。
「テッド」の“Everybody Needs a Best Friend”は今年のアカデミー賞授賞式のホスト、セス・マクファーレンが作詞で歌うのがノラ・ジョーンズで映画の本編ではライブで歌うシーンもありと受賞する背景は整っています。
「Chasing Ice」の“Before My Time”も曲は非常に良かったですが、作品自体がドキュメンタリー賞にノミネートされていないことはマイナスか。


ドキュメンタリー賞[Documentary Feature]

「5 Broken Cameras/壊された5つのカメラ」
「The Gatekeepers」
「How to Survive a Plague」
★「Searching for Sugar Man/シュガーマン 奇跡に愛された男」
「The Invisible War」

順に、パレスチナ問題、イスラエル諜報機関インタビュー、エイズ問題、音楽ドキュメンタリー、米軍内レイプ問題を扱った内容となっています。
本命は、「Searching for Sugar Man/シュガーマン 奇跡に愛された男」。
音楽ドキュメンタリーは過去に「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」など話題にはなっても受賞には至らないケースが多いですが、本作は、アメリカでは鳴かず飛ばずのアーティストが南アフリカで大ヒットを遂げ、アパルトヘイト撤廃運動におけるアンセムとして支持されるというもので、政治的な要素も含みつつ、音楽の持つ力を表現しているということも評価されるのではないでしょうか?すでに多くの映画賞を受賞しているのも強み。
対抗は、「How to Survive a Plague」。今なお根強く残るエイズ問題の黎明期にスポットを当てています。


ドキュメンタリー短編賞[Documentary Short Subject]

「Inocente」
「Kings Point」
「Mondays at Racine」
★「Open Heart」
「Redemption」

こちらも順に、画家志望の不法移民ホームレス、リゾート地のコミュニティにおける高齢化問題、ガン患者に店を開放する美容サロン、ルワンダの医療問題、空き缶、空き瓶拾いの業者、とバラエティーに富んだ内容です。
この部門は海外の社会問題にスポットを当てた作品の受賞が近年多くなっていることから、「Open Heart」と予想。
それ以外では、テーマが独特な「Mondays at Racine」や「Redemption」が対抗。


実写短編賞[Live Action Short Film]

「Asad」
★「Buzkashi Boys」
「Curfew」
「Death of a Shadow (Dood van een Schaduw)」
「Henry」

「Asad」は戦争被害を受けたソマリアの少年が、海賊として生きるか、漁師として生きるかの選択をする作品。
「Buzkashi Boys」はアフガニスタンの少年が、自分たちの境遇を抜け出し夢を追い求めるという作品。。
「Curfew」は自殺志願の麻薬常習者の姉から預かった少女との交流を描いた作品。
「Death of a Shadow〜」は死んだ兵士が生前に会った少女を探しさまよう姿を描いた作品。
「Henry」はピアニストが自分の愛する女性の失踪を機に自分の人生にくだされた審判を知るという作品。
これまたバラエティーに富んだラインナップですが、本命は「Buzkashi Boys」にします。
アメリカからテロ国家とみなされた国で少年たちが夢を追うという未来を描いたストーリーは評価されるのではないでしょうか?対抗は、「Asad」。こちらも戦争を機に少年が人生の選択を迫られるというストーリーがインパクトがありそう。


長編アニメ賞[Animated Feature Film]

「Brave/メリダとおそろしの森」
「Frankenweenie/フランケンウィニー」
「ParaNorman/パラノーマン ブライス・ホローの謎」
「The Pirates! Band of Misfits」
★「Wreck-It Ralph/シュガー・ラッシュ」

ここは本音を言えばティム・バートン監督の「フランケンウィニー」を推したいところなのだけれど、「メリダとおそろしの森」と「シュガー・ラッシュ」の一騎打ちでしょう。
本命は後者にします。題材が、TVゲームで悪役を演じることに嫌気のさしたラルフが別のゲームでヒーローになるというファンタジーの要素がありながらいかにも現代的で斬新な作品ということで。
「メリダとおそろしの森」は良くも悪くもオーソドックスな作品に留まっている印象を受けたので、純粋に比較した場合は「シュガー・ラッシュ」の方が高評価になるかと。
対抗は「メリダとおそろしの森」。ゴールデングローブ賞では「シュガー・ラッシュ」をおさえての受賞をしていますが、これは去年も同様(ゴールデングローブ賞は「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」、アカデミー賞は「ランゴ」)と考えると、今年は「シュガー・ラッシュ」の方に軍配かと。


アニメーション短編賞[Animated Short Film]

「Adam and Dog」
「Fresh Guacamole」
「Head Over Heels」
「Maggie Simpson in "The Longest Daycare"」
★「Paperman」

ここは、ディズニーが送り込んできた「Paperman」(邦題は「紙ひこうき」)が頭一つ抜けている印象です。
モノクロ、セリフ無しの6分少々の作品ですが、3DCG技術に2Dのドローイングという新旧の技術を重ねあわせて紡いだファンタジーは技術的にも作品の質としても高評価されるのではないでしょうか。
ディズニーと言えば常連という印象ですが、短編部門では、ピクサー作品を除くと1970年に受賞して以来だとか。
対抗は、夫婦が天井と床に分かれて別居生活をするという奇想天外な設定の「Head Over Heels」。


外国語映画賞[Foreign Language Film]

★「Amour/愛、アムール」(オーストリア)
「Kon-Tiki」(ノルウェー)
「No」(チリ)
「A Royal Affair/ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」(デンマーク)
「War Witch/魔女と呼ばれた少女」(カナダ)

ここは、大本命、「Amour/愛、アムール」で間違いないでしょう。
唯一作品賞にもノミネートされているので、ここで受賞しなかった場合、作品賞のノミネート自体に疑問がついてしまいます。作品賞にも同時ノミネートされた外国語映画は過去に3本(「Z」「ライフ・イズ・ビューティフル」「グリーン・デスティニー」)ありますが、いずれも外国語映画賞は受賞していることを考えても妥当に決まるかと。
しかも、最大の対抗馬とされていた「最強のふたり」がノミネートされなかったことからもほぼオスカーは手中に収めたといっても過言ではないでしょう。


次の記事では主に技術系部門の予想をお送りします。

「スノーホワイト」

イメージ 1

<あらすじ>
幼い頃に母を亡くしたプリンセス“スノーホワイト”(クリステン・スチュワート)は、継母となった魔女ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)によって実父を殺され、自身も城の塔で幽閉生活を強いられる。それから7年。世界一の美貌が自慢のラヴェンナは、魔法の鏡により、成長したスノーホワイトが自分の美を脅かす存在であることを知る。そこで、永遠の美と若さを得るため、スノーホワイトを殺害してその心臓を手に入れようと画策。しかしスノーホワイトは間一髪のところで城から脱出し、黒い森へと逃げ込んだ。するとラヴェンナは、刺客として森に詳しいハンターのエリック(クリス・ヘムズワース)を送り込む。だが、スノーホワイトと出会ったエリックは自分が騙されていたことに気づき、彼女の逃亡に協力していく。こうして森の中で少しずつたくましさを身につけ、懸命にラヴェンナの追跡をかわしていくスノーホワイトだったが…。

グリム童話“白雪姫”を、戦うヒロインの物語として大胆にアレンジして甦らせたファンタジー・アドベンチャー大作。
監督はCM界で活躍し、これが長編デビューとなるルパート・サンダーズ。

世界中で誰もが知っている白雪姫ですが、ちょいちょい映画化されていて、今年は本作の他にジュリア・ロバーツ主演の「白雪姫と鏡の女王」もスタンバイしています。

本作はどちらかというと「本当は怖いグリム童話」をベースにしたかのような印象です。
魔女ラヴェンナに扮するシャーリーズ・セロンが堂に入っています。

基本的な路線は白雪姫の童話通りで、魔女が自分よりも若く美しい白雪姫に嫉妬心をかられて、白雪姫を追い詰めようとするところを、白雪姫が小人たちの助けを借りて魔女と戦うというものです。

ただ、魔女の生い立ちが描かれていたり、魔女と弟の葛藤があったりと、エピソードとして魔女よりのものが多かった印象がありますね。まあシャーリーズ・セロンの方が格上だから仕方ないのか。

白雪姫に扮するクリステン・スチュワートがちょっと目立たないんですよね。
「トワイライト」シリーズに出演していたそうですが、自分はあのシリーズは完全にスルーしてしまっているのでそのあたりもイマイチ伝わらず。

終盤にかけて、白雪姫が魔女を倒すために立ち上がるシーンなんかは、ジャンヌ・ダルクみたいな感じですが、どうやら原作もそんな感じの部分はあるらしいのでいいのかな?
小人たちの決起のあたりもなんだか「ロード・オブ・ザ・リング」の劣化版という印象だったし。

話も知っている上に、2時間以上の長尺というのは結構キツイものがありましたね。
なんだか続編の噂もあるらしく、ここからどうつなぐのやら・・・。

全164ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事