心理学的快楽主義者による膨大な情報と雌伏の日々に対する考察

久々に更新しました(^O^)/ このあと2記事、更新予定です(・∀・)

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本はベストセラー的な話題のものが多いですかね。ただ文庫化待ちなので、読むタイミングは発売よりもかなり遅いです。
好きな作家:宮部みゆき、森博嗣、乙一、伊坂幸太郎、恩田陸、石田衣良、村上春樹、重松清、大江健三郎など
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<あらすじ>
鴨居は、自信家できわめてマイペースな陣内に振り回されていた。
この日も、陣内の身勝手な行動が元で、あげく銀行強盗の人質にされてしまう。
どこかおかしな銀行強盗たちを前にしてもあくまで自分のペースを崩さない陣内にハラハラしていた鴨居だったが、同じ人質で、盲目の青年、長瀬と出会い・・・。

伊坂幸太郎の短編・・・ということになっていますが、登場人物も共通していて長編とも言えそうな、まさに伊坂作品の真骨頂です。

5つの短編を通して、とにかく破天荒な陣内のキャラクターが強烈です。
根拠もないのに尊大な自信を持っていて、そんなキャラクターに周囲の人間は惑わされながらも、なぜか惹かれてしまうといったところでしょうか。
友人の鴨居に「あいつは強盗にすら迷惑をかける」といわしめるほどの存在感がたまりませんね。

それでいて、「俺たちは奇跡を起こすんだ」とかカッチョいいことをあっさりと言ってのけるあたりがにくいですね。

伊坂作品としてはきわめて日常の断片を切り取った作品なので、今までのやや重いトーンが苦手という人には向いているかもしれません。

しかし、小説の登場人物でここまで存在感を発揮できるのはそうはいないでしょうねえ。

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<あらすじ>
「何でもやってやろう屋」を自称する成瀬将虎は、ある日、後輩のキヨシから、彼が密かに想いを寄せる愛子の相談に乗ってほしいと頼まれる。愛子は、轢き逃げに遭い亡くなった身内が悪徳商法業者・蓬莱倶楽部によって保険金詐欺に巻き込まれていた証拠を掴んで欲しいと言ってくるのだが。一方、将虎は地下鉄に飛び込もうとした麻宮さくらという女性を助ける。それがきっかけとなり、以後何度かデートを重ねる仲になるが・・・。

2004年に「このミステリーがすごい!」の1位のほかミステリー関連の賞を総ナメにした作品です。
この人の作品は初めてだったのと、タイトルが良かったので手に取ってみた1作なのですが。

自分の中で、良い本の基準としては、1.登場人物が魅力的である、2.読み終わった後に思わずもう一度読み返したくなる、3.タイトルも深い、なんてものがあるのですが、本作はそれを見事に満たしてくれていると思います。

物語のきっかけは、後輩が思いを寄せる女性からの相談を引き受けるところから始まりますが、やがてそれが悪徳商法の末の保険金詐欺に絡んでいるという疑惑が出てきます。
この事件自体は実は一本調子であるために、ミステリー的な要素としてはそれほどでもないという印象を受けます。
犯人捜しとか謎解きとか、そういうのに重きを置いていないんですね。

しかし、一つ一つのエピソードはしっかりとしていて、やや強引な部分はありながらも読ませる内容だったと思います。
発売当初はどうしても宣伝文句としていろいろ書かないといけなかったんでしょうが、そういうのを抜きにして、予備知識一切なしで読んでもらいたい一作です。

恩田陸/「Q&A」

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<あらすじ>
都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生する。最終的には、死者69名、負傷者116名という未曾有の事故になるのだが。未だ事故原因を特定できずにいた。大量の被害者や当事者が証言をするも、それぞれ微妙に食い違っている。店内のビデオに写っていたものは?立ちこめた謎の臭いは? ぬいぐるみを引きながら歩いてた少女の姿は?はたして、これは単なる事故なのか、それとも何かの事件なのか・・・。

久々の読書レビューですね。

「そうですねー。最近は別のネタにかかりきりでサボっちゃってました。」

時間が空いてしまうと印象が薄れてしまうなんて事はないんですか?

「いや、この作品に限ってはそれはないですね、それぐらいインパクトがありました。」

それは、どのあたりが?

「描いている内容もそうですが、何よりこの形式ですよね、タイトル通り、まさにQ&A方式で質問と答えで構成されてるっていう・・・」

確かに個性的なスタイルですよね。それで、結局、ことの真相はどうだったと思いますか?

「結局、最後の部分は読み手の推測にゆだねられているんじゃないでしょうか?いろいろ暗示するものはありましたけどね。」

なるほど。この本の感想としては、“怖かった”というものが多いのですが、そのあたりについてはどうですか?

「うーん・・・、確かに怖いですよね。集団心理というかパニックになってしまうと人間ってのはこんなにもろいモノなのか、とか思ってしまいますね。」

最近はこういう作品に触れる機会は多いですか?

「今年は映画なんかでも、例えば『ミスト』とか『REC.』とか、『クローバーフィールド』なんかも入れて良いかもしれませんけど、未知のものを目の当たりにした人間、というか集団を描いている作品が多くて、その対象よりも人間そのものに恐ろしさを感じてしまうことが多かったですね〜。」

人は不合理な生き物だと思いますか?

「いえ、そこまで不合理ではないとは思いますが、合理的に考えた結果、良くない結果を招くこともあると思います。今回の事件だって、まさかこんな被害が出るとは・・・」

今、“事件”とおっしゃいましたが、この件は事故として処理されたはずですが?

「え?いや、それは結局、その、あ、ほら、憶測が入り乱れて結局、事故とも事件ともつかずに終わってしまう印象があったじゃないですか?それで勘違いしたんですよ。」

そうですか。もしかして関係者なのかと思ってしまいました。

「いや、まさか!そんなことあるわけないじゃないですか〜。」

最後に、この作品のインタビュアーは得体の知れないところがあったと思うのですが、そのあたりについてはどうお考えですか?

「そうですね。最初は『理由』みたいな感じで、第3者的視点からとらえる形でそうしているのかな、と思いましたが後半になると何かの捜査機関なのかという感じでしたね。」

私もインタビュー中によく疑われましたよ。そして最後にはインタビューのことは口外しないですよねって確認されるんです。

「確かに、もう終わったことなのに根掘り葉掘り聞かれると、なんだか自分たちのせいでこんな大惨事になった気がしてしまいますね。」

それでは、この事故に対して、責任はないと?

「責任も何も、仕方なかったんですよ、偶然に偶然が重なって。」

あれだけの事故を、仕方ないで片付けるんですか?

「あんた、捜査関係者じゃないんでしょ?なんだか尋問されているみたいで不愉快ですよ。」

私は確かに捜査関係者じゃないです。私はただの父親です。
あの事故で最初に犠牲になった娘のね・・・。


とまあ、こんな感じの作品でした。
当時のコピーに、「いまからあなたに・・」とあったらしいので真似してみました。
気になった方はぜひご一読を。

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<あらすじ>
大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは、代打出場の合コンの席だった。
やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていく・・・。

「必ず2回読みたくなる」「ラストの2行が驚愕」なんてPOPや帯に踊らされて読んでみました。
時代設定は80年代で、「男女七人夏物語」とかテレカとかなんだか懐かしアイテムが出てきます。

まるでミステリー作品のような宣伝文句が並んでいますが、ストーリー自体はわりとありふれた感じの恋愛小説で、特に大きなドラマが起きるわけでもないです。
そのせいか、読む前の期待感の割に、「あれれ?」っていう印象が強かったですね。
後半に入るといろいろと違和感が生じてくるのですが、それがまあ、ラストの2行で一応つながります。
ただ、衝撃的というほどでもなく、「そういうことね。」って感じで収束してしまうんですよね。

後書きまで読むと、実は伏線や緻密な構成を持っていたということはわかりますが、それを確認するためには読み返す必要があります。
そういうわけで、「必ず2回読みたくなる」につながるわけですが、内容がやや凡庸に過ぎるため、積極的に読み返したいとは思わないんですよね。

このあたりが伊坂幸太郎あたりと比べると見劣りします。
伊坂作品の「ラッシュライフ」は読み終わった直後にそのまま最初に戻って再び全読みしたもんですが、それほど心動かされないし、ほかにも読みたい本があるので敬遠しちゃいました。

ただ、この主人公たちと同世代の人にとっては、なかなかリアルで楽しいと思いますよ。
今、40歳前後の人が若かりし頃を懐かしむにはもってこいだと思います。
自分は当時小学生だったものでそれほどピンときませんでした。

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<あらすじ>
小学校6年生になった次郎の父親、一郎は会社に行かずにいつも家にいる。小学生になって級友ができ、ほかの家の父親はそうではないらしいことを知った。父はどうやら国が嫌いらしい。むかし、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。ある日、父親が連れてきたアキラおじさんから過去の父親の話を聞くことになる・・・。

森田芳監督、豊川悦司主演で映画化もされた奥田英朗の長編です。

序盤は小学校6年生になった次郎のエピソードが中心になって、父親が年金を払うのを拒否したり、学校の修学旅行の積立金について文句を言ったりする姿や、友人たち、中学生の不良、そしてほのかに恋をする女の子の姿なんかが描かれています。
このあたりはジュヴナイルもののような体もあってなかなか甘酸っぱい感じです。

その後、父親の過去のエピソードや、自分たちのルーツ、そして中学生の不良とのある事件を通して、次郎は大人の世界にふれていくことになります。

そんな折り、父親が突如(でもなかったか)、南の島へ移住する、と宣言します。
かくして、友人はおろか、知り合いさえもいない土地で、テレビどころか電気すら通じていない、水道もない、文字通りゼロからの生活がスタートします。

戸惑う次郎たちを尻目に、それまでぐうたらにしか見えなかった父親は畑を耕したり、漁に行ったりと生き生きと快適に過ごします。
南の島での生活にも慣れだしたころ、次郎たち一家の住む土地の権利を持つ会社がやってきて、再び“過激派”の父に火がつきます。

破天荒な父親とそれをやや冷めた目で見つめている子どもという構図で、型破りな大人と冷静な子どもという構成は結構あります(長嶋有の「猛スピードで母は」とか映画「ぜんぶ、フィデルのせい」など)が、ここまで型破りなのも珍しいですね。
しかし、後半の父親の格好良さはまさに親冥利につきますね。

南の島に移住してからは、必要な物をシェアして生活するというユイマールの精神が描かれていて、確かに、理想的な社会の一側面だとは思いますね。
果たして、彼らが目指す理想郷、パイパティローマは実現するのか?といったところなのですが、こんな時代だからこそ夢や理想を持って生きていたいという強烈な印象を残してくれました。

どんなジャンルの作品でも、一貫して人間の悲哀を描きながらその背後に重要なテーマをさらりと書いてしまうというのはすばらしいですね。
強烈なキャラクターでもシンプルで力強い信念は見習いたいと思いました。
ただ、それをまねするのはちょっと・・・。極端すぎますね。
作品を問わず、オススメできる作家の一人です。

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