|
走りすぎるとどうなるか。
ある日、「かゆい」と思った。
虫に刺されたか?
掻いた。
ムヒをつけた。
「よし」
ところが、いっこうに「かゆみ」が治まらない。
それどころか、痛くなってきた。
見るとポチポチが広がっている。
「?」
熱もある。
「?」
で、病院に行ってみた。
すると、一発で、
「立派な帯状疱疹ですね」
立派もなにもあったものではない。
参った!
5種のクスリをいただき、悄然と帰宅。
劇場に電話をかけた。
キャンセルである。
見たいものだった。
口惜しい。
口惜しいが、しようがない。
それにしても、そこまで体力が落ちていたとは。
自覚と実際は大違いだ。
ケンさんは、聖なる書斎にこもった。
手にしたのは、海野弘の『二十世紀』(文芸春秋刊)。
20世紀を10年ごとに輪切り、政治・経済はもちろんサブカルチャー、ファッションまでも含めて通観しようという面白読みであり本だ。
いま60年代に差し掛かったところ。
佳境だ。
音楽がほしい。
ケンさんは、YO YO MAの『SOUL OF THE TANGO』をかけた。
哀愁と情熱。
タンゴはいい。
こうして、ケンさんはいま、じっと我慢の静養タイムを送っているのである。
ナム。
|
全体表示
[ リスト ]



