Beyond

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運命のライヴ

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後悔先に立たず・・・さっぽろオータムフェストで食べ過ぎちゃったわ〜。そのあと、前から行ってみたくてしょうがなかった燻製フェチの聖地「市川燻製屋本舗」(ナント野菜の燻製まであるんですよ〜!)が札幌のデパートの催事場に出店してたんで、欲望の赴くがままに買い物ブギしてきてしまいました。

それはともかく、久しぶりの更新なので、ホントは他のアーティストについて書こうと思っていたんですけど、やっぱり自分に素直になることにしました。
今、私の中で最も重要な位置を占めているのは、BEYONDなのです。
彼らとの出会いの場となったブックオフでは、これまでは値下げ品コーナーしか見ないようにしていたのに、ついつい通常コーナーのアジア音楽、および念のために洋楽「B」と邦楽「B」のチェックもせずにはいられなくなりました。おかげで、Billy Thorpe & The Aztecsのベスト盤が950円(←500円以下しか買わないとルール決めしてたのにぃ〜)で買わさりました。さらに日本でのBEYONDのプロデューサーを務めた梁邦彦氏のCDまで500円で購入。全く経済波及効果大で困ってます(笑)。

写真は、91年に香港で行われたライヴを収録した「BEYOND live」です。
2枚組Dual Disc(CD&DVD)仕様となっており、DVD面の1枚目には普通のライヴ映像が収録されているのですが、もう1枚はカラオケヴァージョンとなっており、ボーカル部分の音声だけ抜くことができ、歌詞の字幕が出るんですよ〜!香港では本人映像をバックに、自宅でなりきり熱唱してる人たちが多いのかぁ〜?!ちょっとしたカルチャーショックです。

「ドラムがちょっともたついたりでもしていたら、気になっちゃって聴けないのよね〜」とか「歌謡曲的なメロディーは受け付けないのよ〜」ってタイプの方々にとっては、BEYONDは一生聴かなくてもいいバンドかもしれません。でも、そういったことを超越(=BEYONDね)して、音楽の向こう側にあるもっともっと本質的なもの(←何を本質と捉えるかは個人によって違うことなので、あくまでも私の基準にすぎませんが)を求めて音楽を聴いているという方々には、まさにうってつけ!あらゆる偏見を捨てて、死ぬ前に一度は聴いてみてほしいなぁ〜と思います。

外国のカヴァー曲やヤワッちいラヴソングが主流だったそれまでの香港の音楽シーンの中で、オリジナル曲を貫いて初めて成功したロックバンドですからね〜。何事もパイオニアになるっていうのは、強い信念がなければ無理でしょう。
レコード会社の方針などで、必ずしも本人たちの望む音楽ばかりをやれていたわけではないようですが、そんな状況下にあっても決して個性が失われることはありませんでした。「とにかく自分たちの音楽を多くの人に聴いてもらいたい。そうすれば、絶対に理解してもらえるはずだ。」という自信があったからこそ、(当然葛藤は強かったでしょうが)変に卑屈になったりしないで堂々とメジャーシーンで活躍していくことができたのかな?

私にとって、当時のリーダーだった家駒(広東語読みはガークイ、日本でのニックネームはコマ)の存在はヒジョ〜に特別なものです。何とも器のデカさを感じさせるお方ですね〜。歌唱力においても、ギタープレイにおいても、作曲においても、もう全てにわたって凄まじいまでの表現力を発揮しまくってます。ちょっと比べられる人が他に思い浮かばないくらい。見た目フツーっぽいのにねぇ〜(笑)。

しかしながら、BEYONDのさらなる強みは、何と言っても他のメンバーも曲が書けて、全員ボーカルがとれること!おまけに1人1人しっかりキャラ立ちしてるし〜。阿Paul(ギターの黄貫中)がカワイイわ〜♪ スタイリストいるのかぁ〜?!ってなアホファッションに私は見えちゃうんですけどね(笑)。
おっと、話が逸れそうでしたが、だからこそ家駒の死後も、BEYONDは不死鳥のごとく、素晴らしい復活劇を遂げられたんですね〜。

91年といえば、結成から8年、メジャーデビューから5年。この時期にあって、まだまだ才能が枯渇してないどころか、逆にウナギ上り状態で成長しつつあった彼ら。当然、ライヴは脂ノリノリ霜降り和牛ですよ〜!香港の婦女子がコーフンしてステージに上がって、特にダイヴするわけでもなく、何となく立ち尽くして警備員を焦らせる気持ちもわかるってもんです(笑)。

よろしければ、ちょっと1曲見て下さいな〜。→「灰色軌跡」(ラストの家駒&ポールのギターのかけ合いがこれまたナイスなのよ〜♪)
トラディショナルである「月光光」をやったり、彼らをブレイクに導いた「大地」(←中国と台湾の関係を歌った曲らしいです)はビートの利いたアレンジで、途中ゲストプレイヤーによるパーカッションソロが入ったりとライヴならではのチャレンジ精神が垣間見れるのも楽しいです。
アフリカ慰問をきっかけに作られた反戦ソング「AMANI」では、子供たちがたくさんステージに現われて、そのうちの1人の少年がワンフレーズ歌うシーンがあるのですが、よほど緊張したのかトホホな歌いっぷりが微笑ましいです。頑張ったのに残念だったね、ボクちゃん。
アンコールでは家駒、上半身裸でご登場〜&「金屬狂人」でアッツアッツにブッちぎってくれるじゃありませんか〜!!おおっ、こういうバリバリロックな曲を歌わせても天下一品なのね〜♪
そして最後のシメは、のちに南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ氏に捧げられた人種差別問題について歌った曲「光輝歳月」。コレもまた名曲なんで、どうぞコチラでご覧になって下さいませ〜♪

サザンなどが所属する日本のアミューズの会長が、この日のライヴを観て契約を結ぶことを決心したのだそうです。私は個人的には日本プロデュース時代が一番好きなんですよね〜。でも、家駒は逝ってしまった・・・。良くも悪くもBEYONDにとって運命の分かれ道となったライヴ・・・そんなことを想うと、とても複雑な気持ちにさせられます。(クロム)

風化させないで

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今日は最初から最後まで大マジメに書きますね。切ない感動で胸が詰まって、とてもオチャラけた気分になどなれないのです・・・。

香港音楽界の重鎮の1人である黄貫中を聴いてみたいなぁ〜と思っていたところ、今日たまたま入ったブックオフでちょうど彼が在籍していたBeyondのCDが500円で売っていたので2枚購入しました。
毎度世間に疎い私は、Beyondはてっきり根っからの香港バンドだと思い込んでいたのですが、帰宅してから調べてみたら、92年に日本進出し、日本語の曲をリリースしたり、電波少年のテーマ曲に使われたりと来日して活動していた時期があったんですね。
しかし、ボーカルを担当し、ソングライティングにおいても中心的な役割を果たしていた黄家駒の事故死により、バンドは再び香港に戻ることに。

えっ?!事故死って、もしかして・・・このとき初めて私の脳裏に何年も前に報道された悲惨なニュースが思い浮かんだのでした。
そうです、ご記憶の方も多いことと思いますが、93年に「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば」の収録中、セットから転落して亡くなった香港の人気ロックバンドのメンバーというのが、黄家駒に他ならなかったのです。当時はBeyondなど全く知らなかった私でさえ、日本人として香港の人たちに本当に本当に申し訳ないという罪悪感でいっぱいになった出来事でした。事故に関する詳しいいきさつは、コチラに出ています。

写真上は、93年の黄家駒在籍時の最後のアルバムとなってしまった「樂與怒」です。
ジャケットからはアイドルっぽく見えますが、一聴すればわかるとおり、彼らはかなりの実力派。この作品は紛れもなく、アジアロック史に歴然と輝く名盤ですよ〜!
ああ、何て力強い本気の音楽なんでしょう。激しめの曲も、バラード調の曲も、情熱がみなぎっており、深〜くアツ〜く心を突き動かされずにはいられません。

写真下は、黄家駒存命時の最後の海外公演となった93年5月28日のマレーシアでのアコースティックライヴを中心に編集された「Words & Music : Final Live With 家駒」です。
東南アジアでも相当人気があったらしく、大きな声援に包まれています。
それにしても、黄家駒のボーカルって、ものすごく説得力がありますね〜。
たぶんこのときのライヴと思われる映像の中から、私が特に心打たれた1曲をよろしければ聴いてみて下さい。→「命運是你家」

今の私にはこうやって、黄家駒という素晴らしいアーティストがこの世に存在したという事実を日本国内でホントにささやかに語り継いでいくことしかできません。
そして、彼の死を決して風化させたくはありません。現在もなお散見されるTV収録中の事故がもう2度と起こることのないよう万全の安全管理を願うばかりです。

それでは、最後にBeyondの代表曲である「海闊天空」を聴いて、黄家駒を偲びたいと思います。ちなみに日本語ヴァージョンである「遥かなる夢に〜Far away〜」は、奇しくも彼の事故の翌日に発売されたのだそうです。(クロム)

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