鳥籠。

ここはもうじき閉鎖される、とある見習い小説家の小説置き場です。

リクエストの小説

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

 
「・・・ひさしぶり。」
 
「おう、しばらくだな。」
 
日曜日の午後、俺はシロガネ山の山頂に来た。
 
目的は、レッドに会うためである。
 
「はい、食べモン。」
 
「・・・ありがと。」
 
「どーいたしまして。」
 
こうやってレッドに食料や衣服などの生活に必要なものを運んでくるのが、俺の仕事。
 
まぁ、それだけが理由でここに来てるんじゃない。
 
それだけが理由ならとっくにやめているだろう。
 
ピジョットが可哀相だし、俺だってジムリーダーなワケだからそう暇じゃない。
 
それでもここに来るのは、
 
・・・レッドに会いたいから。
 
レッドに会わないと気持ちが落ち着かないんだ。なんとなく。
 
我慢してても、ある限界を超えるといらいらしてそわそわして仕事が適当になってしまう。
 
それくらい会いたいとおもっている。
 
本当は、こんな寒い山からおりて家にいてくれれば一番いいんだが、
 
「いや。」
 
と、言って聞かないので仕方がない。
 
だから俺が会いに来ることにした。
 
「レッド。」
 
「・・・何?」
 
「なんとなく呼んでみた。」
 
「意味わかんない。」
 
・・・あぁ、かわいい。
 
(レッドかわいいな・・・。まつげも長くておとなしくて強くてry)
 
語っていたらキリがないことに気付いたので自重した。
 
まぁ、要するに。
 
俺は、レッドのことが ”好き” なんだと思う。
 
最初はありえねーとか思ってたけど、次第にわかってきた。
 
気付けばレッドの方を見ているし、
 
気付けば話し掛けている。
 
レッドの全てに惹かれるし、
 
レッドと一緒にいるだけで幸せになれる。
 
それに気付いて、やっとわかった。
 
「・・・好き、か。」
 
「なんか言った?」
 
「なんでもねーよ。」
 
「・・・嘘、なんか言った。」
 
くそ、変なとこだけ鋭いなこいつ・・・。
 
でも言えるわけない。
 
今のこの幸せな時間を壊してしまうというリスクを負ってまで伝えることじゃない。
 
それは怖い。
 
気まずくなってしまうのは怖い。
 
「俺、臆病モンだよな・・・。」
 
つくづく自分が嫌になる。
 
ふいに、レッドが言葉をはっした。
 
「本当に、グリーンは臆病者だよ。」
 
「・・・。」
 
「ねぇ、好きって何を好きなの?誰を好きなの?」
 
「・・・。」
 
黙ることしか出来なかった。
 
レッドは純粋だ。
 
きっと、男が男を好きになるなんてありえないと思っているだろう。
 
ましてや俺がレッドを好きなんて・・・。
 
「ありえない。」
 
と言われて終わりだ。
 
「・・・グリーン。」
 
「なんだよぉ。」
 
「今から僕が言うことよく聞いて。」
 
「だから、なんだよ。」
 
「僕はグリーンなんて嫌いだ。」
 
空気が凍った。
 
目を見開いた。
 
涙が出そうになってこらえた。
 
「だから・・・なんだ・・・。」
 
それがどうしたんだよ、と震える声で言った。
 
こらえきれない涙がほおを伝って床に落ちた。
 
すごく、悲しい。
 
心から悲しいとはじめて思った、気がする。
 
「僕は、そうやってうじうじして言いたいことを言わないグリーンが大嫌いだ。」
 
「・・・うじうじして悪かったな。」
 
「そう思うんなら言え。」
 
「それは無理だ。」
 
「言え。」
 
「嫌だ。」
 
「言え。」
 
「俺にだって言えねぇことがあんだよ!!」
 
思いっきりきれた俺に対して、レッドは言った。
 
「グリーンが言えないなら僕が言う。僕には言いたいことがあるから。」
 
「わかったよ、言えよ。」
 
「僕はグリーンが好きだ。」
 
「・・・は?」
 
さっきとまるっきり矛盾してんじゃねぇか。
 
じゃ、さっきの嫌いはなんだよ。
 
なにが言いてーんだよ。
 
「僕はうじうじしたグリーンは大嫌いだ。らしくないから。
 
 けど、いつものグリーンのことは好き。優しく笑いかけてくれるグリーンが好き。」
 
「・・・レッド。」
 
「ほんとは大好き。すごく好き。」
 
・・・全く、かなわないな。
 
やっぱり、俺はレッドにはかなわない。
 
「おまえなぁ、そんな恥ずかしいこと真顔で言うな。」
 
照れる。
 
と、レッドに言った。
 
さっきまで真剣な顔で俺を見ていたレッドは、いつのまにか真っ赤になっている。
 
「赤くなんなよ、かわいいなぁ。」
 
「・・・うるさい。」
 
涙がとめどなくあふれて俺の目まで真っ赤になってしまった。
 
嬉しい。レッドが ”好き” だと言ってくれた。
 
「ごめんな、レッド。俺、臆病になりすぎてたわ。」
 
「・・・バカ。」
 
「ほんとバカだな。」
 
「今ごろ気付くな。もっと早く気付け。」
 
「ははは、そーだな!」
 
ふてくされて下を向いているレッドに近づいて、
 
「・・・!!」
 
ぎゅう、と少しきつめに抱きしめた。
 
「・・・俺も、レッドのこと大好きだ。」
 
そうやって、いつもみたいに優しく笑いかけた。
 
目ははれて、手も声も震えて、ぼろぼろだったけど。
 
優しく笑おうと努めた。
 
こんなんでレッドが俺に惚れたなら、いくらでもしてやろう。
 
「やっぱり、グリーンはそのままがいい。」
 
大好きだよ、と。
 
そう言う声が俺の耳に入る前に。
 
「ん。」
 
唇に人のぬくもりを感じた。
 
思いが通じ合ったことを知らせるような、
 
そんな味がするキスだった。
 
 
 
(終)


 
・・・はい、蒼霜です。
 
一発で書き終わった。よかった。
 
 
というわけでリクエストにあった ポケモン(腐) でした〜。
 
すいません、遅くなりました!!
 
どうでしたか?うまくできてましたか?
 
変だったり、納得いかない方はお申し付けください。
 
全力で直させていただきます・・・!!
 
 
ここまで飽きもせず読んでくださった方々、とっても感謝です!
 
これからも、仲良くしてください。
 
あと、リクエストください。
 
わからないアニメ、漫画、キャラがありますが、
 
なるべく取り組ませていただきます。
 
ではまた・・・。
 
蒼霜 ことり より。

全1ページ

[1]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事