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ルイス 場外同点弾も勝ち星に結びつかず
6月27日9時39分配信 デイリースポーツ
六回、ルイスは左越えの特大ソロを放つ
「広島2-3中日」(26日、マツダ)
野手顔負けの、完ぺきなスイングだった。広島のコルビー・ルイス投手(29)が六回、マツダスタジアムの左翼席を飛び越え、後方の防球ネットに突き刺す1号場外弾を放った。投げては7回1失点で勝利投手目前だったが、九回に守護神・永川がまさかの逆転2ラン…借金生活に戻ってしまった。
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大黒柱の意地がバットにも乗り移った。乾いた衝突音を残して、失速を知らない打球が夜空に高々と舞い上がる。左翼席後方のネットに直撃する推定飛距離150メートルの“場外弾”。ルイスの太い二の腕から、野手顔負けの驚弾が飛び出した。
「ストレートに絞って1、2、3で思い切りいったら、振ったところにボールがきたよ。気持ちよかったね!ラッキースイングだった」。敗戦でこわばっていた表情が打撃の話になると一変。照れ笑いを浮かべて快感を振り返った。
1点リードを許して迎えた六回だった。先頭打者として打席に立つと朝倉が投じた真ん中高め、ボール気味の直球を豪快にすくい上げた。打った瞬間にスタンドインを確信。長距離砲のような豪快なフォロースルーで打球を見送ると、スタンドのどよめきとは対照的に、表情を変えずに悠々とベースを一周した。
投手による本塁打は今季両リーグ初。自身にとって08年9月9日の横浜戦以来となる通算3本目の本塁打は、6月6日にソフトバンク・田上が放った一発を上回るマツダスタジアム最長弾。最強助っ投がまた球団史に名を刻んだ。
本業でも役割を果たした。二回、先頭のブランコに右中間へ先制ソロを浴びた場面以外はほぼ完ぺき。7回中5回を3者凡退でかたづけた。4月10日のマツダスタジアム開幕戦で、5回2/3を9失点という自己ワースト失点を喫した中日を相手に7回1失点。ブラウン監督は「きょうのルイスに勝ちがつかなかったのは非常に残念だ」と悔やんだほどだった。
だが、“悪夢”はまたも繰り返された。08年からルイスが本塁打を放った試合は3連敗となり、「自分がホームランを打つとすべて負けになる。ひとつのたたりかもね」と自虐的だった。5勝目が消えた事実よりも、3位・中日との直接対決を落としたショックは大きい。助っ投の言葉に最後まで生気がなかった。
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