3人家族日記

北海道も暖かくなってきたこの頃、プーちゃんとお散歩するのが楽しい毎日です

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むかしむかし、あるところにとても元気が良くて頭の良い坊やがおりました。
坊やは幼い頃から大人が読むような難しい本が読めました。
また、ひらがな、漢字も上手に書くことが出来る子でした。
坊やのお父さんは、坊やが小学生になると、仕事を手伝わせることにしました。
お父さんの仕事はお墓やさんです。石を削って墓石を作り、その墓石に字を書きます。
坊やは、2年生になる頃には、可哀相に亡くなっていった親戚のお墓の石に「南無阿弥陀仏」という字を書いて彫ることまでしてあげました。
お父さんは、坊やをとても利口な子だと言って信頼していました。

またこんなこともありました。
坊やはいじめられている野良犬を助けて家に連れて帰りました。
野良犬はとても荒ぶれてしまっていました。目つきも人間を信頼していないきつい目をしていました。野生のオオカミのようです。
坊やはそんな野良犬を根気強く育てました。餌をあげて、一緒に野原を走り回って、時には一緒に眠って。
そのうちに、野良犬は坊やにだけは「お手」と「おかわり」をするようになりました。そして周りの人たちにも荒ぶれることなくとても利口な犬になりました。野良犬と坊やとの間に大切な信頼感が生まれたのでした。
そんな様子をずっと見守っていたお父さんは、坊やを一層信頼しました。

このお話は、古い古い昔の戦時中のお話しです。
その頃、近くの炭鉱では隣の国の人たちが大勢働いておりました。
その国の炭鉱夫たちは時々、坊やの街に来て暴れていくのが常でした。警察の言うことも聞きませんでした。

ある時、とうとう長い長い戦争が終わりました。

日本は負けました。

すると、その国の炭鉱夫達は、炭鉱から逃げ出してきて、坊やの街でいつも以上に大暴れし出しました。
警察が止めに入りましたが、荒くれたその国の人たちは警察官まで殺してしまいました。何人もの警察官が次から次へと殺されていきました。
坊やは目の前でそれを見ました。
坊やは警察官を殺したその国の人の腕を切り落としました。
坊やの精一杯の正義感です。
周りにいた人たちは、ただただ涙を流しました。
そんなこと、この坊やにしかできないことだったのを街の皆は知っていました。
それから坊やを守るために、街の大人達が炭鉱夫のその国の人たちを捕らえてその場は治まりました。

そんなある日、白人さんが坊やの前に現れました。
白人さんは、坊やにキリスト教の聖書を手渡しました。
坊やは1週間で分厚い聖書を読み切りました。

キリスト教は隣人愛という教えがあります。
どんな人も、仲の悪い人も良い人も愛し合いましょうという教えです。そして神様は、洗礼を受けるとどんな罪も許されますという教えでした。

坊やは教会に通いました。
けれども洗礼を受けるのは辞めました。
なぜ洗礼しないのか、どうしてなのか、解らないけれど洗礼は受けないことにしました。

坊やは、いつしか大人になりました。
学校の先生になってある家に下宿をしました。
そしてその下宿先の女の子と大人になった坊やは惹かれ合うようになり、めでたく結婚をしました。

ある日のことでした。
大人になった坊やは、あの炭鉱夫だった国の人の手によって、右のお腹を刺されました。
突然のことでした。
血だらけになって、家に帰って来た大人の坊やは、愛しい奥さんと子供達の顔を見て、生きなければと強く思いました。奥さんも子供達も大切なお父さんのために一生懸命看病し、命は取り留めました。

その数日後、白人さんが再び現れてこう言いました。
「あなたは、お腹を刺したあの国の人を許せますか?」と

大人の坊やは言いました。
「僕には家族がいます、僕は僕の家族を守るために生きていきます。あの国の人が僕の家族にまで何かするのであれば許さない。だけど僕だけがこうして刺されることで、あの国の人の気が済むのならば、僕はそれでいい。」と

白人さんは黙り込みました。

「あなたは洗礼をしますか?」ともう一度問いました。

坊やは答えました。
「僕は仏教徒です。洗礼はしません。」

白人さんはもう一度問いました。
「あなたは神様を信じますか?」と

坊やは答えました。
「神様は心の中にいます。僕は僕の心を信じます。」と


白人さんの悩みはこうです。
「炭鉱夫の国の人は日本の警察を殺した。坊やはその人の腕を切り落とした。どちらも罪人だ。今度は炭鉱夫の国の人が大人になった坊やを殺そうとしてお腹を刺した。だけど坊やは仕返しをしない。」

「坊やは何を信じているのですか?」


時のローマ法王(キリスト教の一番偉いお方です)。
お名前はヨハネ・パウロです。

ヨハネパウロローマ法王は、この坊やのことを知っていました。
そして、お腹を刺された坊やの心はどんな気持ちなのだろう。
心の中の何を信じているというのだろう。
どうして仕返しをしないのだろう?と考え抜いた末に、
ご自分も他国の人に刺されてみることにしました。
ローマ法王ご自身が犠牲になって、坊やの気持ちを解りたいと思ったのでした。


ヨハネパウロローマ法王は、ある国へ行きました。
そして、本当に右のお腹を刺されました。
お付きの者がお大事に抱えて病院へ運び、介抱しました。


ローマ法王は人間が怖くなってしまいました。
外出することが出来なくなってしまいました。
けれども、一生懸命、神に祈りを捧げました。
そのヨハネパウロローマ法王の勇気がキリスト教の信者の心の支えとなりました。
ローマ法王のおうちの前にはいつもたくさんの信者が集まり、ヨハネパウロを讃えました。
法王は時々、3階の部屋の窓から顔を出し、皆に笑顔を送りました。
信者の皆は、涙を出して喜びました。


ヨハネパウロローマ法王と坊やとの間に秘密の絆ができました。

キリスト教徒と仏教の絆かもしれません。


罪と罰、家族の絆と神と人間の絆、そして隣人愛と神の存在。


ヨハネパウロローマ法王は、もうお亡くなりになりました。


キリスト教と仏教、どこまで分かち合えるのでしょう。

いいえ、世の中の宗教は一杯あります。
無宗教の国もあります。

異教徒間の戦争だって、まだまだ続いています。

「分かち合い」・・・・・大事なことです。
「何を信じるか」・・・・・大事なことです。


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