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問題はアメリカなのです 青木直人しの御話し
 
●安倍内閣の閣僚と国会議員が靖国神社を参拝したとして中国韓国から批判が殺到しています。抗議のために韓国外相の来日は中止になり、国会では非難決議まで採択されました。また中国外務省も抗議のコメントを発表し、メディアも一斉に非難キャンペーンを本格化させています。
 
●これに対して、安倍総理は参議院予算委員会の席で「国のために貴い命を落とした英霊に尊崇の念を表するのは当たり前だ。わが閣僚はどんな脅しにも屈しない」と述べて、中韓両国からの批判に反論しています。
総理の発言は正論であり、本来、歓迎すべきもの。ですが、水をかけるようで申し訳ないのですが、まだ楽観はできません。
 
●安倍内閣に問われるのは、中韓からの批判にたじろいで、靖国参拝をサボタージュしたのが民主党前政権だけではなく、中曽根政権以後、歴代の自民党内閣も同様であったという事実の再確認であり、そうした自身の姿勢を内在的に総括・反省しなくてはならないということ。またそれだけではありません。今の段階で参拝をめぐる外交的対立が見慣れた予定調和な「プロレス」劇であると言う印象を否定できないのは、相手が中国・韓国に留まっているからです。しかし、問題は彼らではなく、米国なのです。
 
●日本の「ネオナショナリズム的動向」に極めてナーバスであり、中韓と日本のナショナリステックな外交的対立に警戒的であり、さらに自身もまたアジア太平洋地域において日本と覇権を争った過去をもつかの国(米国)もまた中韓と並ぶ「当事者」であるからです。
「国のために貴い命を落とした英霊」は米国との戦いにおいて神風特攻隊として南の島に散華した若者たちでもあるはずです。
 
●私は安倍内閣に要望します。
この言葉が本物なら、安倍晋三総理は8月15日の終戦記念日には、全閣僚を引き連れて靖国神社に公式参拝を行うべでしょう。今回のように、閣僚でなく、総理自身が閣僚を率いて九段に向かうことが求められているのです。
中韓に強い自民党は米国にはからっきし弱い。これが歴史的事実です。
 
●すでに米国のバーンズ国務副長官の口から「どういう理由でこの段階で参拝を行ったのか」との不快感が伝えられ、ベントレル国務省報道長もまた中国韓国を刺激しないよう、外交的要請を行っています。さらに米紙ニューヨークタイムズ、ウオールストリートジャーナルも一斉に日本への不満と警戒を紙面で書きたてているのです。
 
●米国に対しても「歴史観は各国ごとに違う」と言い切れるのかどうか。それを行動で示せるのかどうか。手放しの楽観は禁物です。拍手はまだはやい。
彼らは対米従属性の強いTPP参加を選択した政治家たちでもあるのですから。

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嵯峨源氏
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