某氏の御話し
以前「農業は最小限の労力で最大限の効果を上げる」のが大事だという考え方(今はこれが普通だとされている考え方ですが西洋から入ってきた思想)ではダメで「一人の百姓が何人に米を食わせられるか」が大事だということを書きました。一個千円の高級イチゴ3個で生かせる人の数よりも、10キロ3千円の米で生かせる人の数の方が圧倒的に多い。余力として高級イチゴを育てるのはいいでしょうけれど、基本は食わせられる人数が多いこと。販売額じゃなくて生産量が大事です。
政治だっていかに国民を食わせるかを目的とするものです。政治の本義は経世済民です。だから、食べ物を作る農家を衰退させる、食べ物ができる土壌を汚染する、森林や河川を壊すなんていうのは論外。西洋から入ってきた思想を基にすれば「大規模農業でコストを下げ利益の最大かを図る」なんていうのが正しいように思えるけれど、工場労働者になった百姓は百姓ではなくなり「一人の百姓が大勢を食わせる」なんていう考え方は消えてなくなる。
ところが今の社会は、政治が最も酷いと思うけれど、上に書いたTPPや遺伝子組み換えに反対する目的が果たせない流れです。確かに政治に問題があるんだけれど、人々の考え方が西洋の思想風になってきていているから、まるでTPPや遺伝子組み換え野菜を招き入れているようにさえ見える。西洋風の思想から見れば、遺伝子組み換えは合理的ですもん。
(文中より)
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