ごめん愛してる・・デチョンの苦悩

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全ての始まりは・・・ウンチェのお父さんのデチョンの行動から・・・・そして、ウンチェが逝ってしまった後のデチョンの苦悩を書いてみました・・・・。
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玄関の扉を開けると、中からヘスクが飛び出してきた・・・
「あなた!どうして!どうして、ウンチェを連れて帰ってきてくれなかったんですか!!!」
悲痛な叫び声をあげて、ヘスクはデチョンにすがりついた・・・・その姿に彼は何も言えずに
いただけだった・・・・
「だから!だから私も一緒に行くって行ったじゃないですか!私が一緒に行っていたら・・私は、私はウンチェを連れて帰ってきた!可愛そうに・・・外国に一人ぼっちで・・・いいえ!今からでも私はウンチェを迎えに行きます!!」
ヘスクはデチョンを突き飛ばすようにして外に飛び出そうとした。デチョンはヘスクの腕を掴み
「もう・・・埋葬してきたんだ・・・ウンチェはもうここには戻ってこない・・・」
デチョンは苦悩に顔をゆがめながら言った・・・
「どうして、あなたはいつも勝手なの!ウンチェ!ウンチェ!私の娘なのよ!他でもない私が産んだ子なのよ!なのに・・・なのにあなた一人で勝手に・・・」
ヘスクはデチョンを叩きながら泣き崩れ、座り込んでしまった。
彼は何も言うことができず・・・・ただ、ヘスクを見つめるだけだった・・・・
そして・・・横たわり・・もう大きな瞳を見せてはくれないウンチェの顔を思い出していた・・・・

オーストラリアに彼は一人で駆けつけた、ユンも一緒に行くときかなかったが
「ユン・・聞くんだ・・・・今、君が動けば格好のマスコミの餌食になってしまう・・・ウンチェはそれを望んでいるだろうか・・・ウンチェは私が迎えに行ってくる・・だから、君はここで私たちの帰りを待っていて欲しい」
ユンは、彼の言葉を聞き、悔しそうに・・・そして切なそうに目をつぶり顔をゆがめ
「ウンチェ・・・どうして生きることを選ばなかったんだ・・・」とつぶやいた。
その後、デチョンはオーストラリアに一人で飛んだ・・・・・
そして、警察に行き・・・死体安置所に案内された・・・・
ウンチェは、今にも起きだしそうに微笑を浮かべ眠っていた・・・・その顔は本当に眠っているだけのようで・・・彼は思わず、ウンチェの頬に触れた・・・しかし、それは彼に現実を胸に強く突きつけることになった・・・・
「間違いなく・・・私の娘・・ ソ・ウンチェです・・・」
デチョンは係員にそう告げた。係員から渡された遺留品のその中に・・・ウンチェの遺書が残されていた
「この世の中で・・・孤独だった彼を・・一人にしておくことは出来ませんでした・・・・・
罰は・・・私が受けます・・・」
罰・・・という文字に彼は愕然となった・・・。と、同時にムヒョクに対し自分が二人の赤ん坊を捨てたこと・・・オ・ドゥリは何も知らなかったということを告げたあのときのムヒョクの目を思い出した。
「私が・・・全ての罪を償う・・・」と言った自分に対し
「必ずそうしてくれ!罰は受けてもらう」と・・・自分をにらみつけたその表情が脳裏に甦る・・・
「ムヒョク君・・・これが・・・私が受ける罰なのか?私が君から母親と人生を奪ったように・・・
私から・・・ウンチェを奪ったのか・・・」
彼は、涙がこみ上げ嗚咽する自分を抑えることが出来ず・・・浅はかな判断をしてしまった、自分自身の罪の深さを呪った・・・・。
デチョンは、ウンチェを韓国に連れて帰るための手続きを済ませると・・・外に出た。
すると、そこには見知らぬ一人の女性が立っていた・・・
「ウンチェさんの・・お父さんですね・・・」
彼女は、自分のことをジヨンと名乗り・・そして、ムヒョクの友人だと言った
「ウンチェさんが・・・亡くなっていた場所にお連れします・・・」
ジヨンは、言葉を選び・・・彼を促すように告げた・・・。

メルボルンの郊外の墓地は広く・・・沢山の人たちが眠っていた・・・
「こんな・・・ところで・・・」デチョンはつぶやいた・・
ジヨンの後に続くと、彼女が一つの墓の前で立ち止まった
〜I'm sorry I love you・・・韓国人チヤ・ムヒョク・・ここに眠る・・・〜
「ムヒョク君・・・君は・・・ここに眠っていたのか・・・」
ジヨンはデチョンに・・・
「ウンチェさんは・・・彼を抱きしめるように、この場所に横たわっていたそうです・・・」
そう言った。
デチョンは・・ジヨンを見つめると再び、ムヒョクの墓に目をやった・・・
そして、ウンチェが横たわっていたという場所に目をやると・・・
そこに、二人の姿が見えるようだった・・・かたく抱き合った二人の姿・・・
それは、いつか屋台で二人が抱き合って眠っていたように・・・離そうとしても、離れないほど
しっかりと・・お互いを抱きしめていた。
彼は、二人の想いの強さと・・・運命を感じると同時に・・・自分の罪深さを再び思い知らされ、あふれる涙を止めることも出来ずに・・天を仰いだ・・・。
オーストラリアの空は高く・・・・広く・・・何処までも続いているようだった・・・・
韓国の空とは・・・違う・・・大きさを感じた・・・
そして・・ウンチェとムヒョクが上の世界から自分を見つめているような気がした・・・。
「お辛いと・・・思います。ムヒョクは、きっとこのことを心配していた。お互いの想いが強い分だけ、きっとムヒョクはウンチェさんの人生を奪っちゃいけないと思っていた・・・そしてムヒョクはウンチェさんに、新しい人生を・・・自分のことは忘れて・・・歩いて欲しいと願っていた・・・
それだけ・・・彼女のことを心から愛していたのだと思います・・・・
ウンチェさんには、ムヒョクの気持ちが痛いほど解っていた・・・・。だから、生きようとした・・・
だけど、ムヒョクが望むようには・・・彼を忘れられなかった・・。これほどの愛し方は私には出来ません。
それが・・・良いことなのか・・・。後に残される人たちのことを思うと・・きっと彼女も辛かったと思います。でも・・・それ以上にムヒョクを一人にはしておけなかったのではないでしょうか・・・」
デチョンは、ジヨンの言葉をじっと・・・聞いていた・・・そして・・・・
再び視線を・・・落とし・・・決意したようにムヒョクの墓を見つめた・・・
「ムヒョク君・・・これが・・・私の君への罪の償い方かもしれない・・・」

そして・・・デチョンは韓国の地へ一人で帰ってきた・・・・・・・
彼は、ムヒョクを一人にすることができないと言ったウンチェの願いを聞き入れた・・・
自分のことを、忘れてでも・・・ただウンチェの幸せを願ったムヒョクの気持ちを想った・・・・

泣き崩れたままのヘスクの肩を抱きしめ・・・デチョンはつぶやいた・・・

「ウンチェは・・・・遠いところへ・・・嫁にやったんだ・・・」
 

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