やさしい と よわい
「優しい」は、ほめ言葉。「弱い」 は、けなす言葉として使われます。
でも、聞いていると、それは、やさしいんじゃなくて、弱いんじゃないかなー
と思うことがあります。辞書で調べてみました。
やさしい ②思いやりがある。 ③おだやかで、ものしずかである。
よわい ①力や勢いが、おとる。⑦いくじがない、ひるみやすい。
あまり良くない例ですが、(非難するつもりではありません)
いじめられていたわが子が、自殺してしまったとき
『とてもやさしい子だったんです』
というコメントがよくありますが、失礼を省みずに言えば、
亡くなってしまったその子は、やさしいのではなく、弱かったのです。
本当にやさしければ、残された親の気持ちを考えれば、自殺できません。
いじめをはね返す、誰かに相談する、思いとどまる強さがなかったのです。
やさしくなるには、強くなくてはなりません。自分のことで手一杯では、
周りに手を差し伸べたり、気遣いをするゆとりはありませんから。
本当のやさしさを身に着けるのは、結構難しいものです。
いじめを跳ね返す強さは、暴力的な悪いものではありません。
生物として、自分を守るのは、当たり前の、当然の権利です。
生きていく最低限の知恵です。これは、親として、ぜひ身につけてやりたいものです。
では、どうしたら、強くてやさしい子に育つでしょうか。
自尊心を持たせてあげる。そういった育て方をすれば、
まず、いじめられるきっかけを相手に与えにくくなり、
また、そういった雰囲気をはねかえせるとおもいます。
そのためには、親が、わが子を、幼いときから、
一人の人間、一個の人格として、きちんと尊重してあげる
これが大切だと思います。
でも、わが子だけを見つめて、人と比べて
人より勝るように応援することは、人格の尊重ではありません。
わが子もお友達も、一緒に育つようこころ広く応援できる親でいたいものです。
そして、たくさん、やさしさのシャワーを浴びて育つこと。
やさしくされた体験の積み重ねがなくては、
人にどうやさしくすればよいか、わかりません。
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