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先日の新聞の広告に、敬愛する汐見稔幸先生の記事があったので、要約してご紹介。 汐見先生の著書を以前ご紹介しています。こちらもぜひどうぞ。 現代の子育てをするパパママの必読書だと思います 朝日新聞 2007.6.20.(水) 教育朝日 広告特集 劇的に変化した現代社会で失われてゆく学びの「出会い」 ・・・子どもの成育を妨げている要因として、第一に挙げられるのがコミュニケーション環境の変化だ。 地域の人間関係が希薄になり、特に、 子どもに「学び」を与えてくれる年配者とのコミュニケーションは決定的に足りなくなっている状況だ。 また、核家族化により親のみで子育てが行われるケースが多く、様々な人間関係のもとで 「社会の縮図」を経験することができなくなってしまったのだ。 ・・・大人の目線で汚れたものや臭いものなどを撤去し、快適さを追求した結果、 子どもの好奇心や向学心をかきたてる多様な出会いがなくなってしまっているのだという。 「焚き火をしたり、秘密基地を作ってみたりといった子どもの冒険的な体験は 好奇心をかきたて「学び」を生みます。 今の社会は、子どもにとって面白みのない世界になってしまったのです」 ・・・「お勉強」の場はいくらでおあるが、子どもの感情や社会性を育む場や コミュニケーションの場が次々と減っている。 その状況をしっかりと把握し、学びの機会を用意してあげることが求められているのかもしれない。 「大人から見た快適さばかりを追及するのではなく、子どものことも考えた真のユニバーサルデザインを 社会全体で考えなくてはいけない。 ただし社会が変わるには時間がかかりますから、まずは親が子どもの目線を大切にして、 その好奇心を満たすような体験をさせてあげることが必要なのでしょうね。」 子育てネットワークを作る 保護者に求められる開放性 子どもに役立つコミュニケーションや学びの場を用意するには、 まず親自身が開放性と社交性を持ち、 保護者同士、または地域のネットワークを作っていくことが必要だと語る汐見教授。 しかし現在子育てをしている親たちは、積極的に人と知り合い、接していくことが苦手な人も多いという。 汐見教授は、その一因が80年代の「学校の荒れ」にあり、 彼らの多くは無意識のうちに自分がいじめられないように気を使っていたため、 人と打ち解けることに抵抗があるのではないかと考える。 「欧米などと比べて、日本人は子育て中に閉じこもってしまう傾向がとても強いようです。 それでは、子育てがストレスになり、子どもに伝わってしまいます。 積極的に外出し、ネットワークをつくり、交流することが子どもの刺激にもなるし、 子育ての情報交換もできる。 最近では、各地域で子育て支援センターやNPOによる集いなども頻繁におこなわれているので そういった場所を探すことから始めてもいいでしょう」 ・・・勉強やスポーツ、野外活動など、子どもの成育に必要な「体験」をすべて家庭で教えることは不可能だし、 社交性や社会常識、倫理観などは、地域社会のような子どもにとって広い世界の中ではぐくまれてきたものだ。 ネットワークを作り、他人を子育てに巻き込むことのメリットについて汐見教授はこう語る。 「特に勉強がいい例ですが、親だと、つい手助けしてしまうので、 子どもの考える力が育ちにくい場合もあります。 すぐに答えを与えてしまっては自分で切り開く能力が欠けてしまいますし、 巣立ちののときを見誤り、いつまでも自立できない人間になってしまう。 親子間の緊密な関係だけでなく、親は自分が教えられることを把握し、 それ以外は他人にゆだねることも必要なんです」
子どもの才能を伸ばすには 対話して一緒に考えること
学びや好奇心を呼ぶ偶然の出会いや、「社会の縮図」であるネットワークを通じて、子どもに与えられるのは「考える機会」だ。 そこで培われる思考力や自分で未来を切り開く力こそ、 子どもに教えるべきもっとも大切な力だと汐見教授は主張する。 「衣服の本縫いをしっかりするための仮縫いを『仕付け』といいますが、 子どもへの『躾』もいずれはほどけてしまうもの。 学力や生活習慣をはじめとした能力を本物にするには、 自分が体験し、考え、判断することが大切なのです」 では、親として「考える力」を育むために、どう子どもと向き合っていくべきなのか。 汐見教授はこう語る。 「厳格に怒鳴りつけたり、親から正解を与えるよりも、 一緒に物事を考えていう形が効果的だという調査結果もでています。 子どもと対話しながらともに成長していく姿勢が大切だと思います。」 「子育ての悩みは成長とともに減るものではなく、常に付きまとい続けます。 心配しすぎて、子どもばかりに目を奪われていませんか。 それは子どもにとっても負担になってしまうかもしれません。 一人で悩まず仲間を作り、子育てしながらも自分の人生を楽しむ。 そうした姿勢が子どもによい影響を与えてくれるはずです。」 汐見稔幸の子育てアドバイス ●家に閉じこもらずどんどん外へ出て行く 親が家に閉じこもってばかりでは、子どもにストレスが伝わり、子どもがうつになることも。 特に母親は積極的に外へ出て「お母さん仲間」とおしゃべりしながら、子育てをしましょう。 ●仲間を作ってみんなで子育てをする 子育て支援センターや、地域の方、親族など多くの人たちと一緒に、子育てをすること。 親だけでは全てを教えきれません。 信頼できる「他人」に我が子をゆだねることも大切なのです。 ●子どもと一緒に考える 一方的に答えを与えているだけでは「考える力」は育ちません。 「私はこう思うが、お前はどうだ?」というように 一緒に考えながら、子どもを育みましょう。 ●子どもだけに固執せず、自分の人生も楽しむ 子どもだけに情熱を注ぎ込んでは、それが重荷となり、 かえって逆効果になることもあります。 自分の時間も大切にしながら子育てを楽しむことが、 子どもによい影響を与えてくれるはずです。 いかがでしょうか。 この広告特集は、主にお受験ママ対象なので・・少しそういう人向けに書かれているかも知れませんが。 確かに私が幼いころには女子でも秘密基地を作ったりしていましたっけ。 そういう環境がない今の社会は、 子どもに考える自立した人としての力を身につけるチャンスがとても少ない 息苦しい社会だと思います。 大人が、親が、意識して、地域社会を、まずはママ友を作ること 子どもを外の世界へ放り出すこと 気なって仕方なくっても、かまいすぎないこと、母は自分の人生を楽しむこと・・ 子どもをお稽古や塾に通わせるよりも、そうしたことこそが 生きる力を持つたくましい、いい人生を送れる人に、我が子を育てる秘訣なのでしょうね。 ママ友作りは、あせらずに。 こまめに近所の公園や支援センターにいろんな時間帯に行ってみましょう すでにできている大きな輪に入ろうと、重荷に考えないで。 ぽつんと、同じような親子がいたらチャンス。声をかけてみましょう きっと 気のあう、ママ友を欲しがっている人に出会えます。 |
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赤ちゃんポストにまた子供が、というのがニュースになっていました 赤ちゃんポストにまた男児、「育てられない」とメモ添えて 6月16日21時53分配信 読売新聞 親が養育できない新生児を託す熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)の「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に12日夜、生後2か月とみられる男の赤ちゃんが預けられていたことが16日、関係者の話でわかった。健康状態は良好という。 赤ちゃんポストの利用は、運用初日の5月10日午後に預けられた3歳前後の男児に次いで2人目とみられる。メモ紙が添えてあり、生年月日や名前のほか、「育てられない」という趣旨のことが書かれていた。 同病院は、運用開始から半年か1年ごとに利用件数や性別などを公表するとしており、個別の事案については一切明らかにしない方針。 赤ちゃんポストは同病院の新生児相談室の壁に設けられた扉を開け、室内の保育器に赤ちゃんを入れる仕組み。扉が開くとブザーが鳴り、医師らが駆けつける。病院は警察や市、児童相談所に連絡することになっている。 最終更新:6月16日21時53分 赤ちゃんポストについては賛否両論ですね。 そもそも赤ちゃんポストという身もふたもない呼び名はマスコミの命名らしく、 病院側は、コウノトリのゆりかご、と呼び キリスト教精神からとにかく不幸に命を落とす子供を減らそう、 という気持ちではじめた、といいます。 こういうものがあると親が安易に子供を捨てる、という反対論もありますが 私は、人はそう安易に産んだ子を捨てるとは思えません。 捨てに来る親は、よほどの事情があって、生んだはいいが育てられない。。 悩んだ挙句じゃないでしょうか。 普通お産は、おなかもだんだん大きくなり、胎動も感じ、周囲にもお祝いされることですから、 生まれた赤ちゃんが捨てられて、ある日急に赤ちゃんが消えたら大騒ぎになるでしょう。 ここに置かれる子は、その恐れすらない、ひっそりと産み落とされた、赤ちゃんだと思うのです。 妊娠が望まれていなかったのでしょうね。 いずれ育てられず、育児放棄などの危険がある赤ちゃん。 どうしてもやはり無理だと思った時 心中や殺人よりはやはり、コウノトリのゆりかごはいい(ましな)手段ではないでしょうか。 行き詰った、どうしようもない立場に追いやられた親に、そしてなにより罪のない小さな命に 最後の救いの手を差し伸べようという病院の優しい趣旨にわたしは賛同します。 もちろん人として、我が子を置き去りにするのは良くないことですが 少なくとも殺人よりはいい、激しい虐待よりはまし。 そういう比較で考えて、ベターだと思うのです。 女子高生が学校のトイレで赤ちゃんを産み落として死亡させて 殺人罪に問われ逮捕されるむごい事件もありましたが 彼女のそばに赤ちゃんポストがあったなら、 もしかしたら生んだあかちゃんをそっと連れて行くことも可能だったかも。と思えます。 この世に生まれた命を捨てざるを得ない人を責めるのもいいのですが、その気持ちもわかりますが そうせざるをえない背景を探り、対策を立て、 似た事件の再発を防ぐのが大人の、社会の責任と思います。 やはりまずは、中高生から(もしくはこのブログでいっているように、できれば幼児期から) 性教育をきちんと積み重ね、 性の意味、命の大切さ、そしてきちんとした避妊を伝えたいものです。 新聞の投書で、女子高生の事件について、早くからの性道徳教育の必要性とともに 妊娠させた男の責任はわれないのか、というものがあって、 (朝日新聞’07。6.16.声 高柳 順一郎さんの投書) その通りだと思いました。 事件にならずとも、10代の性病も中絶も、恐ろしい数です。 女性が自分を大切にすると同時に、男性も、産む性である女性を大事にするようになって欲しい。 そう、こころから願います。 人として、最も根源的な、大事な問題、命や性をおろそかにしていては 他の知識をいくら積んでも、人生を大きく踏み外す危険はなくならないでしょう。 性教育をもっとまじめに考える時期に、日本も(とっくに)来ていると思います 皆さんはどう思いましたか? |
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昨日の朝日新聞 投書欄に 素敵な文章を発見しましたのでご紹介 朝日新聞 2007.6.13(水) 声 より 救われた一言 「学校サボろ」 高校実験アシスタント 左近 江美 京都市上京区(25歳) 「今日は学校サボってイタリア料理へ行かない」。 私が救われたのは、母の一言でした。 小学、中学といじめられました。 物を隠されたり壊されたり。 転校続きだったので、言葉遣いも攻撃されました。 母が実態を知っていたとは思いませんが、気付いてはいたはずです。 でも、「いじめられているの」とは聞きませんでした。 「学校サボっちゃえ」は最後の光でした。 「がんばれ」より、ずっとうれしかったです。 前に進む進路ではなく、逃げてもいい退路を教えてくれたのです。 何とか高校に進み、そこで人生が変わりました。 恩師に出会え、親友に出会えて、夢はかなえるものだと知りました。 進路はたくさんあるほうがいいけれど、退路も同じくらい大事です。 今、教育に関わる仕事をしています。 進路と退路を示せる大人として、子どもたちと関わって生きていきたいです。 このお母さん、素敵だと思いませんか? 大人だなあ・・・人生の達人とはこういう人かも、なんて思いました。 子供を問い詰めることはせず、でも、きちんと救ってあげている。 母としての勘がきちんと働いていて・・・そして、さりげなく助け舟を出して。。大人の知恵ですね。 まじめな私たち日本人。 つい、前に進むこと、努力することばかりを考え、 人にも、とりわけ我が子にもすすめがちではないでしょうか。 でも、人生は長い。 たまには、ちょっと逃げて、ひっそりサボって・・・ そんなひと時があってもいいのでは?? そういうひと時が、また次の一歩を踏み出すエネルギーやチャンス 新しいアイデアを生み出すのかもしれませんね。 たとえ何も生み出さなくとも、じっくり休むことは 一度サボってみることは、結構人生に必要な時があるのかもしれません。 むずかしい思春期の子供への接し方の、ひとつの素敵な例ですよね。。 でも・・わが息子や娘がが学校をサボりたがったとき。。私も 何とか行かせることにしか頭が向かなかったなあ、とあらためてこの文を読んで思いました。 この、左近さんは、きっと素敵な大人として、先生とはまた違った視点で 子どもたちと接していることでしょうね。 |
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今日もさきほど能登でまた地震があったようですが 日本は全国的に地震危険地域。そして今全国的に地震の危険期だそうです。 それなのに、先日の新聞に恐ろしい記事が。 公立小中学校の耐震調査、震度6強で4300棟倒壊の危険 6月8日22時13分配信 読売新聞 全国の公立小中学校の校舎や体育館のうち、震度6強以上の地震で倒壊する危険性の高い建物が少なくとも約4300棟に上ることが8日、文部科学省の調査で分かった。 学校は災害時に住民の避難場所になるなど、地域の防災拠点としても位置づけられていることから、同省は「深刻な状況」とみており、こうした施設については早急に耐震化工事を実施するよう各都道府県教委に通知した。 今年4月1日現在の状況を調べたもので、全国の校舎や体育館計12万9559棟のうち、34・8%にあたる4万5041棟が耐震性不十分と判断された。 これらの施設のうち、鉄筋の量などを調べる詳細な耐震診断が行われたのは1万9343棟で、このうち4328棟は、震度6強の地震で倒壊する危険性が高いと診断された。4328棟の都道府県別の内訳は、東京が375棟と最も多く、北海道(258棟)、大阪(237棟)、兵庫(232棟)などが続く。 阪神大震災からすでに11年もたつのに。 子どもたちが毎日長い時間を過ごすだけではなく 近隣住民の避難場所でもある学校が、こんなに危険であったとは。 恐ろしいですね。 私たちは、人の命や子どもを本当に大切に考えていたのだろうか・・・ 大人としてなんだか恥ずかしいです。 こういう対策に税金をいくら使っても、だれも文句は言わないと思うのですが・・ 何故こういつまでも放っておくのか、疑問です。 もっと、市民は怒っていいのではないでしょうか。 もっと、私たち大人が真剣に考えなくてはならない問題ではないでしょうか。。 まず安全。これは、全ての親の願いでしょう。 皆さんも我が子を預ける施設が安全かどうか 災害時に我が子を抱いて避難する場所が、安全かどうか 一度チェックしてみる必要があるかもしれません。
地震のあれこれが載っています。ぜひごらん下さい |
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介護のコムスンが話題になっています 財政再建で民営化、それは行政がお金を浮かせる面だけを考えればいいのでしょうが・・ 介護にまず必要な心が置き去りにされているのでしょう。 同じように気になるのが 保育園への、民間企業の参入 うんと安いパートの保育士さんばかりで 保育の水準はどうなるのだろうか、と心配です。 成長期の子供がたくさんの時間を過ごす場所。 何より、保育内容の充実、つまり保育士さんのスキルが求められると思うのですが。 それには身分と賃金、研修などの保証が欠かせず それらをまともにやれば、とても儲けの出る商売にはなりえないはず。 介護や保育などは、金儲けとはもっとも相容れないものではないでしょうか そこへ、財政のためとはいえ民間の参入を許すのなら 水準を保つための、たくさんの基準や監査を監督官庁は設けるべきでしょう。 何でも、お金をもうけることにつなげてしか考えない せちがらい、自己中の世の中であって欲しくないと思うのです。 |






