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ここのところロックに限らず日本語の歌がやたらと聞きたくなってCD棚をひっくり返してます。 かなり前に出た浅川マキさんの音蔵シリーズの4枚はよく聞いていたのだけれど、ご本人が音に不満があってすぐに廃盤にしてしまったのだそうです。 今は「DARKNESS」のシリーズで幅広く彼女の音楽は聞くことが出来ますが、やはりオリジナルアルバムでのリリースを望みたいところですね。 浅川マキさんと言うとジャケットのイメージや、ご本人のルックス、ファッションのイメージで暗いという印象が一般的でしょうか…とにかく、デビュー以降そのイメージというのは徹底していますからね。 アルバムのジャケットは黒い衣装にストレートロングのマキさんが煙草をくわえてぼやけて写っているものが多いです。 ご本人のこだわり、美意識が半端じゃないというところでアンダーグラウンドの女王のように語られてしまいますね。 よって音楽のほうも暗くて、わかりずらいものを連想してしまうのですが、実際聞いてみるとそんなことは全然無いのですよ。 音楽的にもその時代時代で新しい物に挑戦しているし、参加するアーチストもジャズからロックまでベテラン若手問わず幅広く、ミュージシャンからの支持は絶大なものがあります。 最近は少々ブランクがあるもののほぼ途切れずにアルバムを発表し続けているというのも熱心なファンが多いからでしょう。 なんでしょうね、なんかハマるんだな…あの語りとも歌ともつかない歌い方。 この4枚の中で一番好きなのが左下の「灯ともし頃」というアルバム。 まずはFACES「OOH LA LA」からのカバーから。 浅川マキ/JUST ANOTHER HONKY これ以前にロッド・スチュアートのカバーもライブアルバムでやっていますが、ロニー・レインのこの曲を選ぶとはやられちゃいましたね。 浅川さんのイメージにもぴたりと来るし、うらぶれているけれど絶望的な暗さは無いので聞きやすいから気に入っています。 このアルバムからは自分の好きな音がいっぱい聞こえて来うのですよ。 [地下室」のディラン&バンドだったり、「アストラル・ウィーク」のヴァン・モリソンだったり…ゴスペルライクでブルージーでレイドバックしたサウンドはまさにスワンプロックそのもの。 次の曲はオーテイス・クレイのカバー。 メンフィスのハイ・レーベルスタイルの演奏が最高。 浅川マキ/あなたなしで レコーディングした箱もよかった思います。 現在でも日本のアンダーグラウンドジャズの聖地と言ってもいい「アケタの店」。 エンジニアはこのアルバム以降長い付き合いになる吉野金次。 ライブハウス独特のデッドな鳴りを生かしてより一層雰囲気を高めているようです。 ミュージシャンのサポートも萩原信義、つのだひろ、坂本龍一、吉田健、向井滋春、近藤俊則とテクニックは十分あるのにものすごく抑えた音数の少ない演奏。 まだみんな若いのになんでこんなに渋いんだろう…THE BANDにも通じる風合いのアルバムです。 最後は浅川さんのオリジナルで同アルバムのオープニングナンバー。 まさに浅川さんのゴスペル。 浅川マキ/夕凪のとき
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