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ゲンスブール?ゲンズブール?ゲーンズブール?いまだによくわからないけど、今回はとりあえずゲンスブールにしておきましょうかね。 そう言えばレナード・コーエンの記事のコメントで何人かのブロガーの方がゲンスブールのことに触れられていました。 私自身はゲンスブールをそんなに偉そうに語れるほど追いかけていなくて、初期のシャンソン作品や一般に有名なフランス・ギャル、ブリジット・バルドーの提供曲や、ジェーン・バーキンと乳くり合っていた時期などはあまり聞いていません。 おもに不良中年ロック期とでも言うか、70年代以降のロック、レゲエ、ファンクに近づいた晩年のゲンスブールを好んで聞いています。 コーエンとゲンスブール…確かにこのふたりには近いイメージがあるのかなという気もする。 まず第一に気がつくのはふたりともユダヤ人の血を引いているということですかね。 You Tube一曲目はそんな彼がシンプルなロックンロールに乗ってナチスドイツを茶化す1975年作「第四帝国の白日夢」収録のこの曲のライブ映像から。 この日(1986年)のライブ映像結構アップされていますけれどアルコールとタバコの臭いがプンプンでヤバいですよ。 原曲はニューヨーク・ドールズが酔っ払ってフランス語でやっているようなロックで、基本はビンテージなロックンロールなんだけど猥雑な感じがするとでも言うかな。 一節を抜粋「長いナイフの夜が来る/きみたち黒いストッキングをはくんだ/靴下止めとガードル/コルセットもしっかりつけるように/さぁ、いよいよ面白くなる/踊りに行こう/ナチ・ロック・ナチ」 この曲はほぼ同時期の映画であるヴィスコンティの「地獄に堕ちた勇者ども」やカバーニの「愛の嵐」を連想します。 Serge Gainsbourg/Nazi Rock (ナチ・ロック) そしてこれがふたりのいちばんの共通項かもしれないけれど希代の女垂らし、エロ親父(笑) まぁ、これに関しては積極的にそうなったと言うよりは惚れられやすいということかな?…全くもって羨ましい限り。 音楽に関してもトラディショナルなものからスタートして、時代の流れとともにいち早く当時の最新の音楽を積極的に取り入れています。 新しい物好きでもあるんですよね。 ゲンスブールはコーエン爺より6歳上の1928年生まれだから先ほどのライブ映像の頃すでに50後半…やっぱりただの親父じゃないエネルギーと色気がある。 63歳を目前にした1991年に亡くなってしまいましたがコーエン爺のように70代まで生きていたらどんな活動をしていたことだろう。 「今俺のしていることが初期のファンをがっかりさせるのは当然だろうが、俺はこれまでずいぶんと女を捨ててきた/俺はいつでもオールドファンを見捨てる用意をしているよ/いずれにしてもレコードを買ってくれるのは若い連中だからね。」 こんなことぬけぬけと言ってしまう人だからね。 次は80年代に入ってエレクトリック・ファンクに接近した1984年作「ラヴ・オン・ザ・ビート 」収録のタイトル曲を。 訳抜粋「おまえが叫び声をあげれば、あげるほど/俺はお前の砂の中に埋もれていく、素敵だよ/そうしながら、俺は/最高にいかがわしい言葉を吐く/LOVE ON THE BEAT/ビートをきかせて愛し合おう」 Serge Gainsbourg /Love On The Beat(もういちどジュテーム) 表現方法に関してはかなり異なるとは思いますけど、それぞれ関わりがあった女性をテーマに曲を書いているのも同じですな。 でも、なんかゲンズブールっておちゃらけてますよ。 さっきのナチスの歌もそうだし、どんなヘビーなテーマでも笑い飛ばしてしまう感じがします。 もう、悪ふざけ的な目茶苦茶くだらない曲も多くて、実の娘(シャルロット)と近親相姦の歌(LEMON INCEST)を歌うのが許されるのってこの人しか考えられない。 歌詞はダブルミーニングの言葉遊びやダジャレにするのがオハコで大体がセックスに関係することばかり。 スキャンダラスで挑発的だけれど、実は彼一流の哲学や反骨精神、もちろん芸術性があるわけで油断のならないパンクなアーチストだと思います。 正直、私の書くフリンヂの歌詞に影響を受けている部分は大いにありますね。 たとえば次の曲なんかタイトルからして最高で、こういうセンスからはかなりインスパイアされたものがあります。 先ほどと同じく「ラヴ・オン・ザ・ビート 」から。 元々60年代にブリッジット・バルドーへ「ハーレイ・ダヴィッドソン」という曲を書いているのですがこれはそのバルドー自身に捧げた曲とのことです。 訳抜粋「雌犬のハーレイ・ダヴィッドソン/フランス語でいうと娼婦の息子ダビッドさ/女のハーレイ・ダヴィッドソン/俺のハーレイの上で何をしている?おまえは」 結構笑える悪乗り気味のライブ映像です。 Serge Gainsbourg/Harley David Son of a Bitch(雌犬のハーレイ) あとゲンスブールと言ったらかなり早い時期から入れ込んだレゲエですね。 本場ジャマイカにまで出向いてレコーディングしたほどで、ねち〜っこい低音ボイスの語りのようなゲンスブール節がレゲエのリズムに実に違和感なくマッチした感じがします。 まぁ、基本的にサウンドが変わってもフックの聞いたリフレインにゲンズブールの呟きが絡むというスタイルは不変でありますけど。 レゲエに限らずどんな種類の音楽を取り入れてもゲンスブールはゲンスブールなんだな。 最後はジャマイカ録音の1979年作「フライ・トゥ・ジャマイカ」から。 リズムはスライ&ロビーでコーラスはアイ・スリーズ。 Serge Gainsbourg/Des Laids Des Laids (醜男の美学) う〜ん、なんだろうこの色(エロ)気は。 今気づいたけど今回アップしたYou Tube全部タバコ吸ってる。 とにかくかっこいいとしか言いようがないおっさんです。 だからこそこの人、何をしても許されちゃうところがあるのかもしれません。 私の50〜60代はゲンスブールのように生きるのが目標だな。 がんばります…で、70代はコーエン爺のように穏やかな笑みを人々に振り撒くの(爆) まだまだ先は長い、人生は楽し。
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