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今週は久々に映画館へ…と言っても子供の付添いであるが、この前がアナ雪で、さらに前がプリキュア・オールスターズ(笑)
近場のシネコンでやっている映画で観たいものはあまり無いし、都心に出るのはライブの時くらいで意外と時間が取れないんですよね。
てなわけでスクリーンは恋しいけれど今週も幅広いジャンルになりましたんでいってみましょう。
9月5日(金)
BD「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」
監督ラッセ・ハルストレム 1985年
母子家庭の母親が病気になり兄弟のお騒がせ坊主の弟が田舎の叔父に預けられる。
ちょっと変わった村人、友人たちとの触れ合いをのんびりしたタッチで描く。
思春期映画的とも言えるが重くなりがちな母親や飼い犬の死をあからさまに見せず子供目線でファンタジックに語らせたのがよかった。
胸がふくらみ始めた男装の少女との恋もかわいくて、大人びた女の子たちに比べてどうしようもなく男がガキなのはどこの国も同じだね。 9月6日(土)
映画館「STAND BY ME ドラえもん」
監督八木竜一、山崎貴
ストーリー的にはドラえもんとの出会いにはじまり、ファンならおなじみのエピソードを集めた感じ。
原作を読んでいると新鮮味はないかもしれないが、CGアニメ、3Dという付加価値があるということで十分楽しめるようになっている。
泣かせようとする演出意図は丸見えで知らず知らずと術中にハマっていく。
海外じゃ通用しないだろうが日本人の心ここにありと言った感じだ。 監督は「ALWAYS三丁目の夕日」の人か…なるほどね。
9月7日(日)
DVD「バーディー」
監督アラン・パーカー 1984年
ベトナム戦争で精神異常を起こし心に傷を負ったバーディーの元へ同じく顔に深い外傷を負った悪ガキだった親友が訪れ正気を取り戻そうとする。
純粋な心で鳥になりたいと願うバーディと親友アルとの少年時代の回想を絡めた緊張感漂う精神病棟シーン、バーディーの鳥の目線でのカットなど、凡庸な社会派反戦映画みたいな仕上がりにはなっていない。
ほとんど二人芝居と言っていいマシュー・モディンとニコラス・ケイジの傷を負った若者同志の芝居はここで頂点を極めた感があるし、アラン・パーカーはそれまでの流れからは予想もつかない有名なラストシーンでガラリと印象を変えてほくそ笑んだ。 9月8日(月)
DVD「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」
監督ラリー・チャールズ 2006年
カザフスタンからアメリカに乗り込んだTVレポーターが巻き起こすドタバタコメディ。
モキュメンタリータッチだが一般市民を巻き込んだハプニング、ドッキリカメラ的な要素が満載でその内容はただひたすら下品のオンパレード。
アメリカ人をちゃかしてあざ笑うかのようなギャグ、主人公のサシャ・バロン・コーエン自身がユダヤ人のくせに徹底的にユダヤ人を嫌い攻撃する人種差別ギャグなど笑えるというより大丈夫なのかと心配になる。
これがアメリカで大ヒットするんだから懐が広いのか、バカなのか、果たして。 9月9日(火)
DVD「スローターハウス 5」
監督ジョージ・ロイ・ヒル 1972年
カート・ヴォネガット原作、人生の様々な場面にタイムトラベルする主人公を描く。
タイムトラベルは自分で自由にコントロールすることは出来ず時間は映画の中でも頻繁に飛ぶ。
大まかに言うと第二次世界大戦の対独捕虜時代、現代、トラルファマドール星がメインの舞台になり、タイトルの屠殺場を使った捕虜収容所、ドレスデン爆撃のシーンなどは作者の体験に基づいているだけに生々しいところもある。
とは言え、ただ重々しいだけでなく場面の繋ぎがスタイリッシュかつ絶妙な流れでちょっと捻りが効いているから見ていて退屈しない。
ジョージ・ロイ・ヒルらしい人間の生と死を見つめるユニークな作品に仕上がった。 9月10日(水)
BD「パラダイム」
監督ジョン・カーペンター 1987年
実体のわからない異様で不気味なもの、その恐怖を描くのはカーペンターのオハコだがここでは悪魔と量子物理学というSFホラー的な取り合わせでゴリ押ししてくる。
筋立ては荒いし、理論的な根拠もわけがわからず、バカバカしいと感じながらもやっぱり観ちゃう。
大掛かりな特撮はないが緊張感を高める自作の音楽とおもに水や虫を使った邪悪さ、不快感を高める演出力はさすが。
あとは何と言っても常連のドナルド・プレザンスやヴィクター・ウォンが出て来るとやっぱり雰囲気がただのB級ホラーとは違うよなぁ。 9月11日(木)
DVD「家族の庭」
監督マイク・リー 2010年
家庭菜園を趣味とする初老の仲睦まじい夫婦の家に訪ねてくる人々を四季の移り変わりを絡めて描く。
マイク・リーの描く人間模様は穏やかで淡々としていながらウィットやペーソスがあって大好きなのだが、コメディの要素があるにしても決してハートウォーミングなものではない。
登場してくる人間像を会話劇の中から浮かび上がらせてくる手法は相変わらず面白く、この映画に関しては「老い」「孤独」といったものが卓越した演技者を追う残酷とも言える目線のカットや、その作り出される空気感からでも読み取ることが出来る。
人間の心が春の暖かさがうそだったように冬は寒々としている。
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