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アジアのお坊さん 番外編
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尼僧と小僧を表す英語

アジアにおけるお坊さんの優先座席についてインターネットで調べていたら、ある方の旅ブログに当たったのだが、空港のラウンジ内に僧侶専用席があって、そこに書かれている英語看板の「monk」は「お坊さん」のことだが、「novice」とは何だろう? 多分「尼さん」のことだろうか、という文章が書かれていた。

この間違いについて、とやかく非難するつもりはさらさらなくて、あくまで、ああ、そうか、この英語は一般の日本人の方に馴染みがなかろうなと興味深く思ったまでなので、強いてその方のブログを引用するつもりもないのだが、「novice」とは「尼さん」ではなくて、「小僧さん」のことだ。

私もタイで修行した時に、タイの小僧さん(沙弥=サーマネーラ、タイ語でサーマネーン、略してネーン)が自身のことを英語で「novice」と表現するのを聞くまで知らなかったので、偉そうには言えないのだが、さて、タイを始めとするテーラワーダ(上座部)仏教国では尼僧さんの法統は基本的には途絶えていて、具足戒を受けた20歳以上の僧侶(比丘)と20歳未満の沙弥だけが正式な僧侶とされている。

テーラワーダ諸国で一見、尼僧さんのように見える、白やピンクの衣を着たメーチー(タイ)やティラシン(ミャンマー)は正式な比丘尼ではないため、戒律の順守が絶対視されておらず、戒律の順守が神聖視されている比丘(monk)と小僧さん(novice)だけに対して、こうした注意看板がある訳だ。

因みに「尼僧」は英語で「nun」と言い、「monk」や「novice」同様に、本来はキリスト教用語からの援用だ。詳しいことは「リニューアル版 アジアのお坊さん本編 仏教語学」を、そして「アジアにおけるお坊さんの優先座席」については、同じく「リニューアル版 アジアのお坊さん本編 お供養」を参照して頂ければ幸いです。 

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