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アジアのお坊さん 番外編
ホームページ「アジアのお坊さん」の番外編です!!

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ご仏前で

まだ小僧の時分に、こら! 仏さまの前で何を言うか! と咎められたことがあって、事の是非はともかく、そう言われると言い返しようがないから狡い、と思ったもなのだが、今では私もお寺でよくその言い回しを使っている。

ただし、そんな高圧的な言い方はしない。大変申し訳ありませんが、仏さまの前で、ちょっとご辛抱いただけたらご供養ですのでお付き合いの程をみたいに、腰低く申し上げるように気を付けている。

反対にお参りの施主様の中に、お寺やお坊さんに対して何か不服を述べ立てるのに、それでもあんたたちは仏に仕える身なのか! などと仰る方がいる。

ちょっと古めかしい言い回しだから、どちらかと言えば年配の男性などが言いがちな言葉だが、よほど極悪非道の生臭坊主に対してならともかくとして、これもちょっと狡い言い方だと思う。

以前、お手伝いに行ったお寺の職員さんが、そう言われているのに立ち会ったことがあるのだが、思わず間に割って入って、お気持ちは重々ですし、寺に非があれば誠意を以て応対させて頂くはずですので、どうか仏さまを盾にするのだけはお止し下さい、仏さまの何たるかは我々も重々承知ですが、そのように仰る資格は、我々にも皆さまにもありません、その言葉だけは取り下げて頂いて、後は真摯に対応させてもらいますからと、申し上げたことがある。

お寺はお商売やお店とは違うので、お坊さんが偉い訳でもなければ、参拝客が偉いのでもなく、仏さまの前で出家も在家もみな等しく、腰低く、高圧的でも狡くもなく、頭を下げるべきではないのかな?

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