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アジアのお坊さん 番外編
ホームページ「アジアのお坊さん」の番外編です!!

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お寺で不特定多数の方を前に、4月8日の花まつりについて説明をさせて頂いた後に、参拝者の内のお一人が「ルンビニ」という名を冠した施設で働いておられるとかで、今のお話にルンビニという言葉が出てきませんでしたが、お釈迦さまはルンビニでお生まれになったんですよね? と質問されたそうだ。

又聞きなのでそのニュアンスが、「ルンビニという地名を言ってくれなくて残念だ」なのか、「お釈迦さまはインドで生まれたと仰いましたが、本当はネパールのルンビニですよね?」なのか、ただ単に「ルンビニに縁のある私が、今日お釈迦さまの誕生にちなんだお話が聞けて嬉しい」だけだったのかは、定かではない。

とりあえず、「お釈迦さまはインドで生まれたと言うけれど、ルンビニは現在のネパールだ」という意見に関しては、当時はまだネパールという国名はなく、お釈迦さますなわちブッダの故郷である釈迦国(その首都であるカピラヴァストゥ=カピラ城やブッダ出世の地であるルンビニを含む)は、インド文化圏の一小国であったというのが正解だ。

カピラ城のあった場所については、インドのピプラワなのかネパールのティラウラコットなのかという論争がなかなか決着を見ないが、ルンビニがブッダ出生の地であることは疑いなく、私の手元には1996年2月にそれをさらに裏付ける新たな考古学的資料が発掘されたことを報じる、新聞の切り抜きがある。

ルンビニと並ぶ四大仏跡の一つであるブッダ成道の地・ブッダガヤの印度山日本寺に赴任させて頂いたばかりの時の関係者に、ルンビニ開発委員会に尽力されたご住職がおられて、よくそのお話をして下さったことや、赴任直後にルンビニの日本山妙法寺のご僧侶が狙撃された事件があったりということを、「ルンビニ」という言葉を聞いた時にたちまちな様々に思い出した次第だ。

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               おしまい。


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