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アジアのお坊さん 番外編
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書庫旅とバックパッカー

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俳人井上井月の跡を慕って長野県の伊那市を訪れたのが今回で三回目で、この度、初めてご縁が積もり、清水庵(きよみずあん)の本堂内陣を拝し、有名な井月主催の句会の俳額(句額)を拝観させて頂くことができた。

兼務住職でいらっしゃる曹洞宗清水寺(せいすいじ)のご住職のご好意で俳額のお写真も撮らせて頂いたが、失礼に当たるといけないので、以前撮らせて頂いた境内の井月句碑の写真だけ上げさせて頂くことにする。
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「旅人の 我も数なり 花ざかり」

関西からだとなかなかに遠いこの地域、今は恵那山トンネルを通って行けるけれど、昔は難所だったればこそ、山の両側に伝教大師最澄が無料宿泊所の布施屋を設け、それが今は天台宗の広拯院となっていたりする訳で、上りトンネル手前の神坂パーキングエリアには、トンネル完成時のこんな碑がある。

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お忙しい中、時間を作って下さった清水寺のご住職には、改めて厚く御礼申し上げます。

                          合掌






旅ネタ、2、3。

・2019年2月の朝日新聞に、カンボジアのトゥクトゥクの配車アプリに関する記事が載っていた。アジアにおける三輪車(人力もエンジン付きのバイク型も含めて)に関する本では、「東南アジアの三輪車」(前川健一著・めこん)を超える著作はないということを、何年も前から力説させて頂いている。
発行から20年経った今もその内容はいささかも古びていないけれど、さすがに配車アプリの登場は20年前には予測も付かなかったことなので、ちょっと感慨深い。

・こちらは読売新聞の最近の記事に、四国にある三木元首相の実家が、お遍路さんが休憩できる公園として生まれ変わるというニュースが載っていて、さすがは四国だと、これも興味深く思った。

・これまた新聞の書評欄で、「ドライブイン探訪」( 橋本倫史著・筑摩書房)という本を知った。進化し続ける「サービスエリア」ではない、あくまで昔ながらの「ドライブイン」を取材した本なのだが、四国には遍路宿併設のドライブインがあるそうだ。最近、ドラマ化されて話題の「日本ボロ宿紀行」(上明戸 聡著・鉄人社)という本も面白いが、四国遍路や日本各地の巡礼を経験させて頂いた私には、遍路宿や野宿以外にも、そうした昔ながらの駅前旅館、ビジネス旅館、木賃宿などに泊めて頂いた記憶がたくさんあるので、こうした本を見ていると、とても懐かしい。



先月、タイのバンコクの両替所で、旅行資金が底を突いた日本人旅行者の男性が強盗に及んだものの、未遂のまま捕まったニュースが報じられたので、バックパッカーや日本人旅行者絡みの事件が報道される度に更新している年表を、この機会に再掲させて頂くことにする。

●98年6月 チベットで日本人男子大学生が行方不明。
●98年12月 インドのデリーで日本人男子大学生が殺される。
●99年3月 トルコで日本人女子学生が不明。
●01年2月 バリ島で日本人女性が殺される。
●02年4月 銃撃戦の直後にエルサレムの聖誕教会を訪れた日本人男女2人が厳重注意を受ける。
●02年5月 ニューカレドニアのイルデパン島で日本人女性が殺害。07年と09年に容疑者2人に、それぞれ無罪判決。
●02年12月 フィリピンセブ島を旅行中の日本人女性2人が強盗を撃退。
●03年1月 イースター島のモアイ像に落書きを彫った日本人男性が逮捕。
●03年1月 バンコクのチャオプラヤー河で日本人男性の遺体発見。
●03年 6月 パキスタンのラホールの空港近くに日本人男性の遺体。
●04年3月 イラクのサマワで日本人男子学生2人、タクシーとのトラブルで逮捕される。
●04年4月 イラクでボランティアの日本人3人が拘束され、後に日本国内でバッシングされる。
●04年10月 香田証生さん、イラクで殺害される。
⇒参考文献:「香田証生さんはなぜ殺されたのか」下川裕治(新潮社)は、香田さん事件 をバックパッカーの観点から考察した著作。
●04年12月、シドニーのバックパッカー向けゲストハウスで、日本人旅行者の男性が、同宿のオーストラリア人旅行者の男性を刺殺。
●05年8月 パキスタンで自分のカメラを現地人の短銃と交換した日本人男性旅行者が逮捕。
●05年9月 教員の日本人男女2人がアフガニスタンで殺害。
●05年11月 日本人男子学生がトルコで行方不明。
●06年4月 タイで日本人男性2人が殺害される。
●07年9月 ミャンマーのヤンゴンで、デモ取材中の日本人ジャーナリストが狙撃され死亡。
●07年10月 イランで日本人男子学生が誘拐される。
●07年11月 タイのスコタイで日本人女性の遺体が発見。
●08年5月8日 イエメンで日本人女性2人が誘拐。
●08年6月15日 イランで誘拐されていた日本人旅行者の青年が解放される。
●08年8月4日 パレスチナ 自治区で日本人フリーライターが拘束。
●08年8月12日 バンコクで長期滞在者の日本人男性が行方不明。その後、貯金が引き出され、死体で発見。
●08年8月28日 アフガンでタリバンに拉致されていたNGO職員の男性、遺体で発見。
●08年9月 エチオピアで活動中の日本人女性医師が誘拐。
●09年2月 モンゴルで日本人女性教師が殺害。
●09年9月 バリ島で日本人観光客の女性が殺害。
●09年11月 イエメンで邦人が誘拐。
●09年11月 タイのプーケットで在留邦人の男性が殺害。
●09年12月 バリ島で在留邦人の女性が殺害。
●10年4月 アフガニスタンで日本人ジャーナリストが誘拐。ちなみにこの方は、それまでにも海外で何度もトラブル に巻き込まれておられる。
●10年4月 チリのパタゴニア近郊のパイネ国立公園で、アフリカ、欧米を1年近く旅行中だった20代の日本人男性バックパッカーが遺体で発見。遭難の可能性も。
●10年11月 日本人カメラマン、バンコクのデモに際し、死亡。
●10年12月 インド・ヴァラナシのガートでテロ、邦人一人を含む多数が死傷。
●11年2月 ベトナム・ハロン湾の観光船事故で日本人男子大学生を含む乗客が、複数死亡。
●11年9月 ミャンマーで一人旅の日本人女性が、バイクタクシーの運転手によって殺害。
●12年5月 ロシアのウラジオストクから東シベリアまでバイクで横断旅行中の日本人男性が刺殺される。
●12年8月 ルーマニアで日本人女子大生が、ブカレストの空港で声を掛けてきた男の車に乗せられ、近くの森で殺害される。
●13年9月 トルコのカッパドキア付近で、日本人女子大生2人が襲われ、一人が殺害、一人が重体。
●13年9月 バングラデシュのコックスバザールからダッカに向かうバスがチッタゴンでデモに会い、一人旅の日本人女性が重傷。
●13年10月 カンボジアのプノンペンで日本人女性が、9月の末に強盗に足を撃たれ負傷。10月に入って、カンボジア人の男二人が逮捕。
●13年12月 エクアドルで新婚旅行中の日本人夫婦が殺害される。
●14年10月 バンコク在住の男性が行方不明の後、殺害されていたことが判明。
●14年10月 日本人女性がアイフォンを密輸し、上海の税関に摘発される。
●14年10月 ネパールのヒマラヤ・アンナプルナで日本人男性が雪崩で死亡。
●15年1月 インドのブッダガヤ近郊の村で日本人女性旅行者が監禁暴行される。
●15年3月 イラク北部クルド人自治区にトルコから入国した日本人男性が不審者と疑われて拘束される。
●15年9月 ジャカルタのマンションで、日本人女性がマンション警備員に金品目的で殺害される。
●15年10月 バングラデシュで農業開発に携わっていた日本人男性が射殺される。
●15年11月 バングラデシュに10年滞在していた日本人女性がダッカの民家で死体で発見。
●16年2月 グアムで70歳の日本人男性がホテルに所持品を残したまま行方不明。
●16年3月 タイのリゾート地ホアヒンのビーチで、社員旅行の日本人男性約30人が泥酔の上、全裸に。タイ中で大問題に。
●16年9月 カナダに語学留学中の日本人女性がバンクーバーで殺害される。
●16年11月 インドのゴヴァラム・ビーチで日本人女性旅行者が暴行される。
●16年11月 バックパッカーとして世界各地を旅して、旅ブログの発信もしていた一橋大学の日本人学生がコロンビアで殺害される。
●17年9月釜山の海雲台40代日本人女性の旅券が入った持ち物が見つかり、女性は行方不明。
●同 バリで70代の邦人夫婦が殺害される。
●17年11月アユタヤで日本旅行のツアーに参加した日本人男女4人が移動中の自動車で事故に合う。
●18年2月 東シベリアのオイミャコン村を自転車旅行していた日本人大学生グループがキャンプ中に動けなくなり、地元の人に助けられる。オイミャコン村は世界最冷寒の地として有名だった。
●18年11月 タイのバンコクの両替所で、旅行資金が底を突いた33歳の日本人旅行者男性が強盗に及んだものの、そのまま両替所に閉じ込められて未遂のまま逮捕され、日本でもそのニュースが報じられた。

旅行資金のなくなったバックパッカーが罪を犯すというケースはままあるが、現地の悪徳旅行業者などと結託して同国人を騙すようなパターンはよく聞くものの、こういった、普通の旅行者が直接、犯行に及ぶような事件は意外と珍しいので、興味深く思った。


それでは皆さま、くれぐれもお気をつけて、そして善い行いに基づく良い旅を!

野宿人生

大阪富田林の警察で取り調べ中に脱走した容疑者の男性が、この程、ようやく山口県の道の駅で見つかった。その間48日、世間がこの事件を忘れがちだった頃も、私はずっとこの犯人の行方が気になっていた。

と言うのも、ちょうど5か月ほど前、長らく瀬戸内の離島の山中に潜伏していたかと思われていた犯人が、泳ぎ渡った本州でようやく身柄を拘束されたという事件の時にも書かせて頂いたのだが、そうした系統の事件に関する新聞記事を、私は昔からずっと取り溜めて、手元に置いている。この度、この事件がめでたく解決した機会に、改めて以下に列挙する。

2002年4月 奈良県大淀町のバス停で野宿していた男は宇都宮市からずっと放浪を続けていたが、通報されて軽犯罪法の「不労容疑」で逮捕される。

2002年8月 神奈川・山梨などの山系で、登山用の山小屋ばかりを荒らして盗難を重ねていた男が逮捕。

2003年7月 逃亡中の犯人が四国で名物お遍路として有名になり、NHKの特集番組に出演したことをきっかけに逮捕。

2004年1月 中学生の時に家出したまま43年間、山中で自給自足生活を送っていた北関東出身の男が、里に降りた時に窃盗事件を起こして逮捕。

2004年5月 旅費が無くなった人に自治体が給付する一時応急援護費の申請を繰り返して、全国を放浪していた20代の男が窃盗事件を起こして逮捕。

その他、盗難自転車で長距離を移動中に職務質問をされて盗難が発覚し、逮捕されたという事件が、02年、03年、07年にそれぞれ記事になっている。

2018年4月 瀬戸内の離島の山中に潜伏していたかと思われていた犯人が、泳ぎ渡った本州でようやく身柄を拘束。

2018年9月 大阪府富田林市で取り調べ中に脱走した容疑者の男性が、日本一周自転車旅行者に身をやつして逃走していたが、山口県の道の駅で万引きが見つかって拘束される。

これも前回に書いたのだが、私は子供の時、山に籠って自給自足で暮らせないかと真剣に考えたことがある。その後、お坊さんになってから、行脚や野宿、庵暮らしといったことにも手を出させて頂いたが、そんなものはまだまだ真似事程度、世の中には生活能力に長けた方が、いくらでもいるものだなあと思う。

最近のお寺詣り備忘録

お坊さんやお寺詣りが好きでお坊さんになったから、お坊さんになる前も、なってから後も、お寺詣りに出掛けるのが大好きだ。

先日、長野県の信濃比叡を参拝したお話を書かせて頂いたが、その後、所用の折に円空仏を祀る愛知県尾張旭市の庄中観音堂を訪れた。

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上の写真は境内の案内看板にあった写真なのだが、これらの円空仏は今年4月から尾張旭市のスカイワードなる施設に移転したとのことで、そちらで上の写真にある5体の円空仏を、実際に間近で拝して来た。
(2018年6月27日追記:
スカイワード尾張旭内の円空仏は、年末年始などを除き、一年中、無料で拝観できます)

同施設には近在にコンクリート塑像仏が多いという特集が展示されていたが、下の写真は国道19号線沿い近くにある、勝川弘法という愛知県西部のお寺の弘法大師像。

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同じ週に京都府南部の木津川沿い近くにある泉橋寺の日本一の石地蔵を久々に参拝した。

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こちらは行基菩薩開基の古いお寺に鎮座する石造のお地蔵さまなので、失礼ながら、やはり同じ巨大仏と言っても、やはりこちらの方が感動は一入であった。

さて、仏教民俗学を提唱した五来重の一連の著作を角川ソフィア文庫が採録してくれているのはとても有難いのだが、その内の一冊「円空と木喰」を今、読んでいる。

美濃の円空入定塚や、飛騨、吉野大峯などの円空仏はいくらか拝しているし、昔、歩いて兵庫の猪名川沿いで木喰仏を拝んだりしたものだが、この「円空と木喰」、読み出したら止められないくらい面白くて、さらに私のお寺詣り気分が昂っている今日この頃だ。

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