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ホラー界の二大巨匠による夢の競演!
「ジョージ・A・ロメロ」「D・アルジェント」という生神様が、怪奇作家「エドガー・アラン・ポー」の作品を映像化。
これだけでもファン垂涎ですが、時代設定を現代、独自の解釈を加えており、大変見応えの有る作品に仕上げております。
更に特殊メイクを「トム・サヴィーニ」兄貴が腕を振るい、グロ描写も手抜き無し!
1992年イタリア・アメリカ合作 監督:「ヴァルドマー事件の真相」ジョージ・A・ロメロ
「黒猫」 D・アルジェント
あらすじ
「ヴァルドマー事件の真相」
「ジェシカ」の夫「ヴァルドマー」は、病に侵され余命幾許もない状態であった。
ジェシカは、かつての恋仲であった「ロバート」と共謀し、莫大な遺産を我が物にしようと企んだ。
ロバートは瀕死のヴァルドマーに催眠術を施し、自由に操る事が出来た。
二人の計画は順調に進んでいた。
が、ふと目を離した時にヴァルドマーは息を引取ってしまう。
なんとか計画を完遂させる為、二人は偽装工作を施し、死体の腐敗防止の為に地下のフリーザーに保管する事にする。
夜・・・・・地下室から声が聞こえる・・・「ジェ・・シ・・・カ・・・」
なんと、死んだはずのヴァルドマーが声を発していた。
氷漬けで生命反応は無いヴァルドマーから何故?
ロバートが施した催眠術のせいで意識だけが生きていたのだ!
ヴァルドマーは言う「向こうの奴がおまえを狙っている・・・」
「黒猫」
惨殺死体の写真を撮り続けている「ロッド」は、ヴァイオリニストの「アナベル」と同棲暮らしをしていた。
ある日、家に黒猫が居り、アナベルに尋ねると「突然迷い込んで来たの。家で飼うから」と言う。
黒猫が来た日からロッドの周りでは不思議な事が起こる。
惨殺体の写真を出版社に持ち込むも断られてしまう。そこでロッドは、黒猫を虐殺する写真を撮る事を思いつく。
その思惑は当たり、写真集は話題を呼ぶ。
しかし、溺愛していた黒猫を失ったアナベルとの仲は亀裂が生じ始めギクシャクした日々が続く・・・
そして、本屋に並んでいた写真集を見たアナベルは、ロッドが黒猫を殺した事を確信、家を出る事を決意。
家出の当日、間の悪い事にロッドと鉢合わせになり、激昂したロッドにアナベルは惨殺されてしまう。
アナベル殺害を隠す為、ロッドは死体を壁の中に隠し、更には偽装工作を重ねる。
周囲の人間は、アナベルの失躁はロッドが関与していると噂し、遂に警察が捜査に乗り出す・・・
見所
1:陰と陽
二人の作風ですが、陰と陽、剛と柔、表と裏、月と太陽、チンとマン等々のように対照的です。
どちらもサスペンスタッチで描かれておりますが、ロメロ監督は真面目で手堅い印象。
対してアルジェント監督は芸術的、幻想的な映像、過激なグロ描写を全面に押し出してます。
どちらも自分の節回しを駆使しており、納得の出来栄え!
2:観れば納得!
先にも書きましたが、二人の作品の節が至る所で発揮されておりまして「嗚呼、これだよ、これ」と、思わず納得。
ロメロ監督の手堅い作りはサスペンスに良く合い、内容に重みが有ります。後半は「ゾンビのロメロ」と思わず納得!
アルジェント監督は、冒頭からグロ描写でビックリ!「サスペリア」を彷彿させる音楽にニヤリ!
「法華経」を唱えるヒロインにズルリ!所々に出てくる”赤”にウットリ!
螺旋階段にヤッパリ!惨殺シーンにドッキリ!
あまり意味の無いシーンも多いですが、そこはご愛嬌。とにかく見所満載です。
評価
映像:A(素敵!)
演出:A(流石!)
グロ度:A(かなりエグイ)
ストーリー:A(サスペンス色濃い)
総合:A
嗚呼、コレはもういう事ないや。ウン、ホラー映画の教材ですな。コレ観て「ホラー映画とはこう作るのだよ」と御二人が伝えてるような気さえする。
「ウーン、ウーン」と唸らされるましたよ、ホント。ファン必見、通も納得の作品ですよ!
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