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「エド・ゲイン」その世界の”エース”ですな。この欄の千秋楽に相応しい事件です。
この事件、人物をネタにした作品は数多く、エド自身を題材にした作品も何作も出ています。
その中でも史実に近いと思う作品を取上げてみました。
1974年アメリカ作品 監督:ジェフ・ギレン/アラン・オームスビー
あらすじ
この事件は、とある田舎町で実際に起こった事件を再現したものである。
母親と二人暮らしをしていた「エズラ」。母は狂信的なカトリック信者で、エズラに対して厳しくあたってきた。
中でも女性に対しては大変厳しく「女は悪魔だ!」と常日頃から言い聞かしていた。
そんな母も病床で亡くなる。
唯一の理解者を失ったエズラ。寂しさから精神に異常をきたし、母の幻聴を聞くようになる。
母が呼ぶ声を聞いたエズラは、墓から母の遺体を掘り起こし家に連れ帰る。
痛みがひどいその遺体を他の遺体からパーツを奪い、修復。ミイラとして蘇らせる。
死の間際に母が残した「モーリンだけは信頼できる。」という言葉を思い出したエズラは、モーリン宅を訪れる事にする。
モーリンの提案で降霊会を行い、双方の最愛の人を呼ぶ事にする。
やがてモーリンの体に亡き夫が乗り移りエズラを誘惑する。
エズラの頭に母の言葉が過ぎる・・・気が付いた時にはモーリンは屍となっていた・・・
この事件を期にエズラの暴走は始まった・・・
見所
1:エズラさん
エズラと改名してますが「エド・ゲイン」そのものです。
少し目鼻立ちが良すぎるのがなんですが、冴えない中にも狂気的な感は出てます。「死神博士」こと「天本英世」氏に似てるかな。
最初は「母さんを連れ戻すんだ!」という泣かせる親子愛から墓堀を始めるんですが、元々”キ”の字なんでしょう。「墓堀が楽しくてしょうがない!」とばかりに死体を持ち帰っては解体、頭蓋骨の器や皮を剥いで太鼓、骨でバチを作り、嬉しそうに太鼓を叩いております。
死体を持ち帰るうちはよかったが、殺人を憶えたからタチが悪くなっちゃうのよ。
今までの禁欲生活の箍が外れて解き放たれた鬼血害は、飲み屋の女に「ゾッコンLOVE」(BYシブガキ隊)
策を弄して自宅に監禁。オッパイを触って大興奮!しかし、女の手に乗り痛い目に・・・もちろん殺害!
次は雑化屋のメガネ娘をロックオン!店の猟銃で本当にロックオン!「バーン!」娘は気絶。
車で運ぶ途中に目覚めた娘は逃げ出すが、鬼血害独特の感の良さで発見され「はい、それま〜で〜よ♪」
全体の雰囲気は「サイコ」の「ノーマン・ベイツ」に似てます。
2:狂気の描写
特殊効果を「トム・サヴィーニ」兄さんが担当してるんですよ。
この頃はまだ無名らしく、また低予算だったんでしょう。描写自体は大人しめです。
ですが、死体の頭頂部を切断、スプーンで脳ミソを取り出すシーンは流石にエグイ!
私が1番寒気がしたのはモーリンおばさんのシーン。
おばさん、デブです。そのデブおばさんが降霊会を開き「彼が私の中に入ってきたわ!」と言うや一人芝居開始。
「エズラ、モーリンを女にしてくれ。」と亡き旦那の霊が頼むんですね〜。怪しいもんだ・・・
男日照りを霊のせいにしてるように見えるんですよ、コレが。
ドギツイ化粧をしたデブおばさんに迫られる事を想像したら・・・サブイボ出るわ(鳥肌の事をこちらではこう言う)
評価
映像:B(粗い)
演出:B+(サイコもの)
グロ度:B+(安いなりに)
ストーリー:B+(ドキュメントタッチ)
総合:B+
名称が変わったり、被害者に若い女性が出てお色気シーンが有ったりと脚色されてはいますが、雰囲気は
出てます。
「サイコ」「羊たちの沈黙」等、事件にインスパイアされた作品も多くホラーファンなら知っておきたい事件ですね。
約1月に渡り取上げてきた「実録シリーズ」も一時休止。また興味深い作品が有れば随時取上げていきます。
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