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リメイク版と思い、釣られた方は残念でした。元ネタの方です。
名作と言われてるので3年位前に入手してたんですが、棚の肥し状態でした・・・
リメイクされたと聞き「そんなら観てみるか」と鑑賞。
異星人侵略ものかと思ってたんですが、「E・T」みたいな交流ものに近い内容でした。
1951年アメリカ作品 監督:ロバート・ワイズ
あらすじ
ある日、時速6400Kというスピードで飛来する物体が捕捉された。
常識を打ち破る物体に世界中が固唾を飲み見守った・・・
各国が見守る中、アメリカにその物体は着陸した。
政府は大急ぎで警察、軍隊を出動。謎の物体を包囲する。
緊張の中、物体から異星人と思われる人物が降り立った。
異星人に警戒していた兵士の一人が発砲!異星人は傷つき倒れる・・・
その異変に反応し、円盤から大きな人型ロボットが出現。熱線で兵器を次々と溶かしていった。
傷ついた異星人はロボットに攻撃を止めさせ「クラトゥ」と名乗り「自分に侵略の意思は無く、地球人に忠告に来た。」と言う。
政府は急ぎ異星人を病院で治療。そして政府が地球に来た目的を聞く。
すると異星人は「重大な忠告がある。地球上の全元首を集めて欲しい。」と言う。
世界情勢が混沌とした中、その願いは叶わないと知ると、一般人に成りすまし街に消えていった。
はたして異星人は何所へ?そして重要な忠告とは?
見所
1:異星人
この頃といえば異星人は「タコの化け物」みたいに思われてたみたいですが、この異星人は地球人となんら変わりない容姿。品の良い紳士です。
ラジオ放送で憶えたらしく英語もペラペラ(ニューイングランド訛りらしい)。
軍の管理下を逃れ下宿するんですが、そこに住む人々との交流、中でも戦争で主人を亡くした母子との交流が良い。
子供と行動する事で著名な科学者と出会ったり、子供の世話を通じて母親と信頼関係が生まれたり。
頭も良く、このクラトゥ氏が好人物である事が良く描かれてます。
2:世界の脆さ
一筋縄では地球人に忠告が出来ないと知るや、クラトゥは強硬手段に出ます。
それが電力を停止させるという荒業。
51年という時代でも世界中が大混乱!今ならとんでもない事になるでしょうね。リメイク版はどうなのかしら?
車は動かん、通信も出来ない、その他諸々、生活自体が成り立たないやね。破壊活動より現実的に恐いかもしれん。(地球を破滅させる事も出来るそうな)
3:政府見解と世界情勢
作品公開が大戦後の冷戦時代突入時期ですね。原子力という”諸刃の剣”を手にした人類。その事を警戒に来たクラトゥさん。
だが世界は各々の覇権と利益重視。またアメリカ政府も危険人物と見なし殺害を指示。
その軍事力を背景にした国力合戦を警告した内容。当時としてはどう受け止められたか?戦後間もないだけに恐ろしい話であったでしょうね。
作品が投げかけた問題とは違い、不幸にも歴史は悪い方に向かってしまったんですがね・・・
評価
映像:A(モノクロながらスケールでかい)
演出:A(金の掛かった大掛かりなもの)
SF度:A(円盤、ロボがなかなか素敵)
ストーリー:A(現実的な内容)
総合:A
淡々というか粛々というか、古臭いといえばそれまでなんですがね、内容は画期的だと思います。
「ウルトラマン」観て育ったからか、こういう好意的な異星人というのも珍しく映りました。
派手さこそ無いですが、今観ても十分通用する内容ですよん。
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